多自由度バスレフ型の研究 -日記-
日記アーカイブ

多自由度バスレフ型スピーカーシステムの研究開発の記録です。
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2011/07/02
CBT120a の完成
2011/06/19
Stereo誌 7月号のおまけ
2011/06/16
固まった刷毛の 再生実験−5日後
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CBT120a の修正
2011/06/05
日光
2011/05/22
信じる者は救わ れない
2011/05/21
今年は受難の年 か
2011/05/14
過渡特性
2011/05/07
CBS-CR製 作中
SPEEDI

2011/05/01
スピーカー再生 技術研究会のオフ会
次の作品はCBS-CR

2011/04/24
余ってしまった パソコン
2011/04/19
クラシック音楽 界を盛り上げたい
2011/04/16
マゼールのシベ リウス
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ついに買ってし まったWindows 7 Ultimate 通常版
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何故多自由度?
Vine Linuxを使ってみた

2011/02/06
デジタルアンプ
2011/01/23
SDメモリプ レーヤ
OS遍歴

2011/01/17 関東三土会
2011/01/04 ビー玉のイ ンシュレータ

2011/07/17
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離散体と連続体
Openoffice Math

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やっと終わった 撮影収録
2011/02/05
Die Bremse(虻)からMedousa(メドゥーサ)へ?
2011/01/30
無題
2011/01/18 多重共鳴管
2011/01/08 トルコ旅行

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2011/01/04

ビー玉のインシュレータ

 新年明けましておめでとう御座います。本年もよろしくお願い申し上げます。

 今年も海外で歳を越した。昨年はメテオラで、今年はイスタンブールだった。今年から会社の決算期が12月の戻るので、今回が最後のチャンスだった。


 昨年末東急ハンズ銀座店でインシュレータ用のパーツをいくつか購 入してきた。

 木材の輪が8個で189×2=378円、直径17mmのビー玉が367円と両方合わせても745円しかしない。オーディオ用ではないので、東急ハンズの ような高い店で買ってもこの程度である。

 現在も同じ店で購入したおはじき型のひしゃげたビー玉を使っているが、設置しにくかった。このため、新しい形のインシュレータを試してみたかった。

  今回試すのは左下の写真のようにして球形のガラスを使う方法である。球形は、そのままでは安定しないがこのように輪に嵌めると安定する。この向きで使う と、スピーカーキャビネットとは点接触になるので、前記のおはじきかまたは天然石のような使い方ができる。この組合せでは、ビー玉の下面が下に付いてしま うかと思ったが、ちょうどぴたりのサイズで、ビー玉を線で受ける形になった。

 見た目も結構綺麗で音は良さそうである。実際に使ってみる と、なかなか悪くない。おはじき型や天然石のインシュレータのような良さは共通しており、音はシャープにまとまる。しかも安定性が良いので使いやすい。こ の形だったら、大きさを変えれば大型のシステムにも使うことができるので発展が容易である。

 次は、砂とか砂利を使うインシュレータに挑戦しようと思う。



2011/01/08

トルコ旅行

 新年明けましておめでとう御座います。今年2回目の日記ですが、 前回のものは、昨年のうちに書いておいたものでした。年末年始はトルコへ旅行し、帰宅したときはへとへとだと思ったので、昨年のうちに書いておいたもの一 度読んでからをアップしました。

 左の写真は、今年の初日の出です。イスタンブールのホテルの庭から、ボスフォラス海峡の向こうのアジア大陸から上がる初日の出でした。イスタンブールは 海峡を挟んで、アジア側とヨーロッパ側に分かれていて、美しいのはアジア側ですが、ホテルはヨーロッパ側にありました。

 朝食をとっていたら幸いにも初日の出が見えたので、コンパクトデジカメで1枚。初日の出は美しい!

 さて、ここからは文体を変えて...
 イスラム教のモスクはとても美しい。写真のように、ドームの脇に高い塔が立っている。塔には拡声器が付いていて、お祈りの時間になるとそこから街中に放 送されるようになっている。

  イスラム教国を訪れたのは初めてである。訪れてみて初めて自分や日本の人々が(多分世界中殆どの人々)、イスラム教について全く誤った考えを持っているこ とを学んだ。ツアーには、観光ガイドがずっと付いていて、イスラム教の本質を説明してくれた。イスラム教は、キリストも預言者として信じ、尊敬しているの だと云う。偶像崇拝がないので、預言者を通さずに神に直接祈るのだという。

 しかし、一部の国や地方では、宗教が政治に利用され、学のない人を扇動して、本来の教えとは違うことを行っているのだと、トルコ人ガイドが語ってくれ た。自分はそんなところしか知らなかった、または、知らされていなかったということだろう。
 カトリックである妻は、関心を示し、キリスト教社会の悪い面を感じていた。

 モスクは内部も美しい。音響効果もよさそうだが、ローマカトリックとは違いオルガンはない。お祈りは見世物ではないので、内部の音響を確認することはで きなかった。
 エフェソスには、昨年訪れたギリシャと同じく、ギリシャ時代の劇 場がある。ここの音響は昨年の日記に書いたギリシャでの劇場より は、客席がなだらかに高くなっており、音の通りは悪いが、撮影したこの位置からでも、中央にいるガイドの声(イヤホンガイドを使っているので大声は出さな い)も何とか聞こえる。ここなら音楽や演劇も楽しめたのだと思う。

 トルコからも過去にメールを送ってくださった方がおられたので、時間があれば会いたかったのだが、広い国で事情も分からないので今回は連絡しなかった。 次に行くとき(があれば)には連絡してみようと思う。
 ここ10年位で何度海外旅行に行っただろうか。数えてみたら思い出せるだけで、今までに28カ国に行っている。勿論何度も行った国もあるし、数時間で通 り過ぎた国もある。

 こ の金額があればそこそこのハイエンドオーディオを買えたと思う。しかし、これ以上歳とったら行けなくなるし、死んだら行けないし、死んでも義父のように オーディオ装置の処分に困るだろうし、ということで、一期一会の旅行に投資した。趣味のオーディオにはなるべくカネを使わない貧乏オーディオであるが、た くさん投資したからと云って、その分満足度が上がる訳ではないと思う。自分のオーディオ装置の音には結構満足しているので、音を良くするためのこれ以上の 投資は不要なのかもしれない。


2011/01/17

手作りアンプの会の関東三土会

 自分は、『スピーカー再生技術研究会』という新しい会の会長をしているが、『集まれ!塩ビ管スピーカー』と『手作りアンプの会』の会員でもある。どちら もナマクラの会員であるが、ときには参加するように務めているつもりである。

 1月15日にミューズの方舟に出品した"CON GIOIA"を持って関東三土会にお邪魔した。同じくミューズの方舟に出品された金子さんが北海道から出てこられるというので、おはなしもしたかったし、 改めて聴き直してみたかった。

 金子さんの作品は、昨年12月13日に書いた日記の 一番上にある、最も小型のものである。そのときは、次が自分の番だったためあまり説明を聞くゆとりが無かったので、三土会では、改めて、そのポイントを拝 聴した。ミューズの方舟のときの反省を含め、今回は、ネットワークを多少変更し、若干ハイ上がり気味に調整されたそうである。また、最も大きなポイント は、箱の癖を消すエンクロージャ形状は『ひょうたん型』ということである。確かに、癖がなくバランスの良い音である。見事にまとまっており、思ったとおり 会の方々の評判が良かった。手作りアンプの会のスピーカー分科会掲示板には内部の写真があるので、興味のある方はぜひともご参照ください。

  自分の"CON GIOIA"の説明もなかなか理解して頂くのが難しかった。プレゼンの中で、教会で録音した合唱曲を掛けたところで、『こういう音楽が気持よく再生できる ように調整している』ことがバレた。しかし、自分の好みに調整することについては、満場一致で合意した。

 ミューズの方舟のイベントにつ いて、金子さんと話す時間があった。どちらも、やはり、自宅で良く鳴るように調整するとあの会場では良くないようだ、ということで一致した。会場が広く、 入場者が多いため、途中で音が吸収されてしまう。このため、かなり強烈なハイ上がりに作っておかないとローブーストの冴えない音になってしまう。しかし、 そのための音を作るというのもどうかなあ...というところだ。このへんの感想は、同じくミューズの方舟に参加した、ヴァリアスさんのページにも書かれてい た。

  今回最も収穫だったのは、的場さんが持ってこられた、SDメモリープレーヤーのパフォーマンスである。最初は、ハイサンプリング、高分解能のソフトを実 演、確かにCDプレーヤーとは全く違う音である。その後、CDからリッピングした音を聞くとこれも全く異次元である。塩沢さんのハイブリッドアンプと FE103Enを使ったバックロードホーンの威力が大爆発。CDで聞いたときはそのシステムの良さが分からなかったのだが、SDメモリープレーヤーの音を 聞くとパフォーマンスが全開の最高レベルの音になった。

 SDメモリープレーヤーの音を是非とも自宅で聞いてみたくなった。

 三 土会の様子は既にアップされていました。


2011/01/18

多重共鳴管

 研究会のオフ会にも来られたOさんが、MCAP-CRを見ていて考案された、多重共鳴管を見せて頂いた。勿論音も聞かせて頂いた。当日は、M-TKさん にもお付き合い頂き、有意義な議論をすることができた。

  多重共鳴管は、MCAP-CRの主空気室に共鳴管を2本付けた構造である。各共鳴管が別々な動作をするように、各共鳴管の入り口は絞ってダクトにしてい る。なるほど...この絞るという工夫をすることによって、2本の共鳴管が別々に動作するようになっている。これには、自分も気付かなかったポイントであ る。

 まず音を聞くと、豊かで思い切りの良い音に驚いた。共鳴管式の良さがストレートに出ている。2本の共鳴管を使用したために、癖も軽 減されており、ボーボーした感じはあまりない。共鳴管の出口に手をかざすと、振動板正面よりも、明らかに強い風圧を感じる。また、周波数によって、共鳴の 強さが、ひとつの共鳴管が支配的になったり、もう片方の共鳴管が支配的になったりするのがよく判る。共鳴管の出口に耳を付けて聞くとどちらの共鳴が強いの か判然としないのだが、手をかざすと違いがよく判るのは、感覚とは異る発見だった。

 Oさんは、これにキットを使用した自作オシレータ+ オシロを使って確認されていて、理屈通りの効果を確認しておられた。この様子も、M-TKさんといっしょに確認させて頂いた。これは素晴らしいので、自分 も今年はオシレータとオシロの自作から始めようかという気になった。

 Oさんの共鳴管は、共鳴周波数を左右でずらして、ピークとディップ が少なくなるように考慮されており、調整もかなりされたということだった。その効果は良く現れていて、癖を感じさせない音に仕上がっていた。但し、ディッ プが完全に無くなっている訳ではなく、たまたまベースの周波数とディップとが重なるとちょっと寂しい感じになるということで、その音も聞かせて頂いた。O さんは、何が何でも自分をべた褒めという人とは違い、冷静に弱点を分析しておられる。このため、聞かせて頂いた、メインスピーカーは、バスレフの癖のない 素晴らしい音に仕上がっていた。ウーファーにはコーラルの30cm+α位のユニットを使用している。ぱっと聴いて、ダクトのチューニング周波数が、耳障り にならない周波数まで下げられていることが分かった。しかもリアダクトにしており、無理に低音を持ち上げたバスレフのような煩わしさがない。これも素晴ら しいシステムである。

 他にも、バックロードホーン、MCAP-CRも比較視聴させて頂き、多いに勉強になりました。

 Oさん、M-TKさん、どうも有難う御座いました。次回のオフ会では是非皆で聞きたいと思います。


2011/01/23

SDメモリプレーヤ


 先週手作りアンプの会の関東三土会に来られたBunpeiさんにご訪 問頂いた。目的は、SDメモリプレーヤーの試聴である。
このSDメモリプレーヤは、まだ基板の段階で、筐体も電源も付属していない。また、DACも別に準備しなければならない。Bunpeiさんが持ってこられ たのはFidelix社製の、ハイサンプリング対応のものである。20万円位するものだそうである。

 Bunpeiさんは、いろいろ試した結果、電源には乾電池が良いということで、写真のような電源を持ってこられた。

 このSDメモリプレーヤを使うには、まず、音源を準備しなければならない。ハイサンプリングの音源は限られるので、自分がチェックに使うCDをいくつか リッピングしておいた。

 使用したCDは、
(1) ゲルギエフの『春の祭典』(468 035-2)
(2) "Sing for Joy2"'(ICCD43430)
(3) ハイデルベルク教会のオルガン(CR990601)
(4) オーマンディ指揮のブラームス交響曲第一番(SICC 1421-3)
の4枚である。(4)は、30年位前に廃盤になったLPレコード(SOCT18)も持っているので、これも準備しておいた。
 リファレンスシステムは、普段自分が使用しているもので、CDが日立のDVL-P900、LPが KenwoodのKP-1100とAudio TechnicaのAT-ML33OCC、プリアンプがAccuphaseのC-2000、メインアンプは、研究会のオフ会でも使用したユニエルのPA- 036、スピーカーシステムは、FeastrexのNf5Ex+自作MCAP-CRのTR130cキャビネットという構成である。スピーカの最低域は約 30Hzで、使っている部屋での低域は結構フラットである。

 CDプレーヤが8,000円の安物なので、リファレンスとしてはどうかという疑問があるのだが、自分の耳には、StuderのD730と比べて遜色ない か或いは良いように聴こえるのでとりあえずこれでも良いことにしておいた。かつてパイオニアのDVDプレーヤがGoldmundの高級品と同じDACを 使っているということで話題になったこともあるし、最近はチップの性能向上が著しいので、DVL-P900も高級品と大差ないかもしれない。耳に自信のな い自分には、高級品は『猫に小判』かもしれない。

 最初に春の祭典のトラック3で比較した。このトラックは、ダイナミックレンジが広く、大太鼓の37Hzのピークが強烈で馬力のないアンプでは一発で詰 まってしまう難しいソースである。低域とダイナミックレンジの差は、CDとSDとであまり差を感じなかった。

 次にSing for Joy2を聞いた。これは、Chester大聖堂の合唱で、透明感のある録音が特徴である。このソースを聞くと、透明感でSDがCDをかなり上回った。 SDのほうがゆったりと聞こえる。SDは雑味がなく、細かい音が良く聞こえる。

 ハイデルベルクのオルガンは31Hzにピークがある録音が特徴で、低域がしっかり出ないシステムでは、空振りで振幅が大きくなることによる歪が耳につく ソースである。これは、意外にCDとSDとの差が小さく感じた。

 ブラームスでは、SDのほうがCDよりも美しく響いたが、LPのほうがもっと良く感じた。LPをプレスしたのは30年以上も前のことだから、その間にマ スターテープが相当劣化したはずで、その差が出るのはやむを得ないことなのだと思う。

 以上が自分の準備したソースでの聴き比べであった。この他に、Bunpeiさんが持ってこられたソースも試聴した。

 ハイサンプリングのソースは聴き比べる対象がないのでディスクより良いか悪いかは分からない。あるヴァイオリン協奏曲を聴くと、自分にはものすごく不自 然に感じた。大太鼓はガツンと響くのだが、後からとって付けたように聞こえる。また、ヴァイオリンは妙にクリアである。音場感も不自然だ。楽器までの距離 の差が出ない。ハイサンプリングのデモ用に、マルチマイクで創った音ではないかと思う。スピーカーを2インチW2-802SE×4発のQNDR型に取り替 えて聴くと、音場が全く拡がらない。ヴァイオリンの音は腐って聴こえる。この音を聴いて、Bunpeiさんは、スピーカーの音が悪いと感じられたようだ が、その後、某評論家の先生が使用しているというリムスキー・コルサコフの管弦楽を聴くと、QNDRでオーケストラの音場が自然に拡がった。この差には我 ながら驚いた。Bunpeiさんも、前者が創った音であると実感されたようだった。QNDRは、ソースの差を拡大して聴かせる独特な音であると強く感じ た。因みに、元のFeastrexに戻って後者のリムスキー・コルサコフを聴くと、音の良い普通のステレオ再生になった。

  自分が思うには、録音での音の善し悪しを決める要素は大きく分けて3段階だと思う。第一は、音源と録音ホール(またはスタジオ)の音で、これは、マイ クロホンに入る前の段階である。録音とは云えないかもしれないが、エンジニアはこの部分も含めて決めるので、録音に含めても良いと思う。これが、全体の 50%を占めると思う。第2が、マイクロホンの設置とミキシングで、これが40%、マイクロフォンやアンプ等の機材の質の差が8%、記録するフォーマット と機材の差は2%、といったところではないかと思う。経験がないので根拠はないが、今まで数多くのレコード(LPやCD等)を聴いてきて思うことである。 最後の2%というのは、30年前なら50%だったかもしれないが、今では、デジタル技術が進歩したので差が小さくなったと感じている。

 先日の三土会では、同じシステムを会のCDプレーヤーで掛けた別のソースと比較して大きな差を感じた(勿論自分のシステムではない)。ところが、自宅で 同じソースを比較すると微妙な差 に感じた。三土会ではソースの差が大きかったのかもしれない。SDプレーヤーは魅力的だが、ものぐさな自分には、筐体や電源、DACを自前で作るのとソー スを作るのが面倒なので、導入するのは少し先になりそうだ。既に40件のバックログを抱え、将来は入手困難ということで気にはなるのでどうしようか、と少 し迷っている。

 Bunpeiさん、どうも有難う御座いました。

OS遍歴

 自分にとって、コンピュータは不可欠のものである。これがないと、スピーカーシステムの設計開発も出来ないし、情報の発信も出来ない。いまや、オーディ オシステム以上に重要な要素だと思う。

 昨年Windows2000の調子が良いと書いたら興味をそそられたという方がおられた。自分もOS遍歴が懐かしいので順を追ってまとめてみた。

 OS を初めて意識したのは、米国に渡った1993年のこと、最初はMcIntoshだった。バージョンは分からない。使ったのはほんの数日だけである。その 後、個人用には、MS-DOS6.0+Windows3.11を使い、タイムシェアリング用として、VAX/VMSというものを使った。VMSは、一般の 人には、馴染みがないが、最も信頼できるOSとして、現在でも化学工場の制御システム等に使われているはずである。少くとも、5年前には使われていた。自 分が使ったVAX/VMSは、コマンド ラインだけで、操作が難しく感じた。とはいえ、当時はWindowsをあまり使わずにMS-DOSを使っていたので、比較すると VAX/VMSがものすごく難しいという訳ではなかったかもしれない。1994年には、Pentiumの90MHzCPUを使用した当時最高級パソコンを 購入した。メモリは32MB、SCSIハードディスクを搭載という超高級機で、6,000ドル位、軽自動車が新車で買える位の金額だった。これを使っ て、Fortranプログラムを走らせて熱伝達の研究に勤しんだ。

 1995年に帰国し、Windows95を導入した。このOSは、 32ビットの最新OSとして鳴物入りで登場したが、不安定で、決して使い良いとは思えなかった。今思えばかなり中途半端なOSだった。 Windows3.11と比べても使いやすい訳ではなく、安定性も大差なかった。この系列は、Windows98、WindowsMeと続いてディスコン になった。品質が悪すぎて使えなかったのだろう。

 その後、職場がソフトウェア会社に変わり、1997年 頃から再びVMSを使用するようになった。これは、Open VMSというもので、GUIもあったので、操作はあまり難しくはなかった。翌年には、会社のソフトウェアが、WindowsNT Workstation4.0に対応するようになり、個人のシステムもNT4.0に変更した。高価だったので、個人でNT4.0なんて使っている人はいな かったが、このOSは極めて安定していた。安定度では、歴代Windowsの中で最高ではないかと思う。メモリも64MBあれば十分に動作したので動きは 軽快だった。この時代には、NTに対応した拡張ボードは少く、会社で購入する前に、自分でボードを購入して動作をチェックした。コンピュータ文盲になるの が怖かったので、投資は惜しまなかった。

 2000年には、転職してハードウェアの会社に入った。そこではWindows2000 Professionalを使っていた。これは、NT4.0 Workstationの良さをそのまま残し、USBにも対応したOSで、使いよかった。そこでの業務は洗練されていたとは云えず過酷を極めたが、僅かな 時間を見付けてLinuxの勉強を始めた。当時、その会社ではUNIXのソフトを使ったシステムを売っていたので、多少でも知識の足しにしたかった。その 当時は Turbo LinuxとかRedhat Linux等が主流であったが、ハードウェアの選定には苦労した。出来たのはWindowsとのファイル共有くらいだったろうか。

 Linux は、その後、Mandrakeを使うようになった。他のシステムと比べて、設定用のツールが使いやすかったし、便利なソフトが他のディストリビューション より多かったためである。バージョンは9.0から始めた。Mandrakeはフランスの会社だったが、ブラジルのConnectivaと合併し、今は、 Mandrivaになっている。名前は変わったが、Mandrakeのときと同じように使いやすいシステムである。現在自分が使っているバージョンは、 32ビット版の2008と64ビット版の2010である。2009は今ひとつなので使っていない。Linuxはバージョンを上げる都度使い良くなってゆく ようである。新しいバージョン であれば、ハードウェアの設定など殆ど要らないレベルに仕上がっており、既にWindowsのレベルを越えていると思う。Windowsは最初からサポー トしているハードウェアのドライバが多いとは云えないので、再インストールが面倒だが、Linuxは、クリーンインストールしても殆どそのまま使用でき る。

 Windows のほうは、自宅ではXPまで行ってそのまま止まっている。Vistaは姪のパソコンの設定をしたくらいである。メモ リが1GBある新品だったが、OSの起動に気が遠くなる位かかったし、ひとつひとつの操作も恐ろしく遅かったのでこれでギブアップ。会社のPCも最近新し くなったが、7では対応していないソフトがあるので、XPにダウングレードして使っている。Windowsとは関係ないが、Officeも多くの人が使っ ている商用のものは、2007以降使い勝手が酷く変わってしまったので、操作には苦労する。これが某社の作戦なのだと思うと余計に使いたくなくなるので、 最近は なるべくOpen Officeを使うようにしている。Open Officeにも、少しずつ慣れてきた。また、HTML文書を書くにも、某社のシステムは、仕様を勝手に変えていることに賛同できないので、Linuxで も使えるKompoZerを使っている。このソフトでは格好良いページは書けないが、どのブラウザでも同じように表示するように書くことが出来る。ある ウェブページを表示できるとか出来ないとかが、ブラウザの性能であると勘違いしている人も居るが、表示できないのは、HTMLの文法を守っていないページ のほうが悪い。例えば、特定のブラウザでなければ表示できないページを作るとは、言ってしまえば、コンピュータの知識が乏しい、恥ずかしいことなのであ る。

 2010年12月23日の日記に書いたように、最近 Windows2000とOffice2000を再び使うようになって、いにしえの製品の良さをつくづく感じている。最新のモデルチェンジはユーザーの利 益を考えていないと思う。このことに多くの人が気付いて、Linuxの普及が進めばいいと思う。


2011/01/30

 今朝0時から、サッカーのアジアカップ決勝戦があったので、夜更かしして見てしまった。日本は、延長の末、1−0で勝ったので見ていた甲斐があった。試 合は最初から押され放しだと思って見ていたら、オーストラリアのペナルティエリアでのハンドが前半2回、その他ペナルティキックを貰ってもおかしくない場 面が何回かあった。ずっと昔に中学で習ったルールでは、故意でないハンドは反則ではないということだったので、ルール通りといえばそうなのだが、実際に は、手に当たるとハンド判定されることが多いように思う。審判の判定によっては楽勝だったのではないかとも思う。勝ったから騒がなかったものの、負けたら 大騒ぎだったのだろう。特に後半のハンドの場面は、手に触らなかったらゴールになるところだったと思う。ウェブサイトを見たところ、オーストラリアのハン ドを取らなかった判定については触れているところが見付からなかったので、騒がなかったのだろう。負けたら文句を言い、勝ったら言わないというのも何か変 な気がする。評判が良ければ理屈がデタラメでも何も言わないというオーディオの世界みたいだ。

 先週、SDメモリプレーヤを聞いてから、あまり考えていなかったが、結局暫くは手を出さないことにした。理由は、今のシステムに不満がないし、完成品に なっていないものは、工作が面倒だからである。アンプ等は基板を買ってきて、いろいろ考える楽しみがあるのだが、デジタルの世界は、アナログのような中途 半端な部分が少く、素人の自分には楽しむことが難しそうだ。Bunpeiさんによると、デジタル処理しかしていない部分でも触れば音が相当変わるというの だが、自分には理屈が分からない部分で変わると手探りになってしまうので、好きではない。やはり、納得出来る理由がない調整は難しいように思う。

 某社のソフトのモデルチェンジはユーザーの都合を考えていない、と書いたら、Office2010を購入した方から、全く同意するというお便りを頂い た。自分の会社でも、Office2003から2007に切り替わりがほぼ終了し、いずれは2010になると思うが、ウンザリしている。例えば、 Outlookの検索機能なんて、2003のときは、検索したいフォルダやファイルを右クリックして、いくつでも検索でき、検索中に別のフォルダを見たり 出来たのだが、2007では、いつ検索が始まったかも分からないし、『複数うの個人フォルダファイルにまたがる検索が可能』とか言いながら、実際には、こ れをやるためには、何度もソフトを再起動させなければならない。しかも検索中は他のことが出来ない。機能のダウングレードも甚だしいと思ってしまうのであ る。タダで配るなら文句も云わない が、正直云って、現在の相場から見ると高すぎるのである。早く、自宅PCの総Linux化を進めたいと思っている。

 HTML文書を書くために、KompoZerというフリーソフトを使用している。このソフトは、格好いいページを書くには向かないが、その代わりに、ど んな環境でも問題なく読めるページを書くことが出来る。日本語版もあるのだが、日本語版のバグフィックスは遅くなると思うので、いつもは英語版を使用して いる。自分が使用しているバージョンより新しいものが見付かったので、ダウンロードしてインストールを試みたら、英語版では、『ファイルが壊れている』と いうメッセージが出た。何回かやったが変わらないので、ドイツ語版をインストールしてみた。こちらはちゃんと起動し、今も使っているのだが、メニュー表示 が慣れないのでちょっと面倒臭い。ドイツ語の勉強とは思いながら、阿呆臭い感じもしている。自分はいつも一般性のないことをやっているなあ。


 Windows2000 Professional(W2K)をインストールしたPCにUltraVNCをインストールした。UltraVNCは、他のPCからデスクトップを操作 することの出来るソフトで、操られる側にサーバ、操る側にビューアをインストールして使用する。ビューアは、自分がメインに使用しているWindows XP Professionalにする。これで、 W2KのPCの画面操作がリモートで出来るようになり便利になった。W2Kのほうはウィルス対策ソフトも使用せず、AVGがインストールされているXPの ほうをプロキシサーバにして、ウィルス感染対策にしている。このPCではメールも使用しない。ファイルは、XPのドライブをネットワークで使用するので、 ファイルそのものが感染する危険性はゼロに近そうである。試してみた感じでは、PC本体がウィルス感染の危険も殆ど無さそうだし、感染してもインストール しなおすだけなので、大したことはない。
 W2K+Office2Kでは使用するリソースが少いので、快適そのものである。やっぱり、古いOSのほうが快適性に優れると思う。ビンテージオーディ オのほうが音が良いと感じる人が居るのと似ているが、こちらのほうは深刻かもしれない。

2011/02/05

Die Bremse(虻)からMedousa(メドゥーサ)へ?


上の写真は以前のものです
 2009年に作って暫く使っていなかったDie Bremseを機会があって、再び聴くことになった。Die Bremseは、副空気室にペットボトルを利用しているのが一番の特徴である。ペットボトルを使ったのは、面白さを狙った訳ではなく、構造が外から見て一 目瞭然で、かつ、作り易く、安いという特徴がある。この構造は標準型MCAP-CRそのものなので、誰もが簡単につくることが出来る。但し、見た目が名前 の通り虻そのもので格好良いとは云えないし、場所を食うので、左右別々に置くのも厳しい。
 機会があって改めて聞いてみると、これでもそれなりにステレオ再生になっているし、音もそんなに悪くなかった。使っているユニットのW3-326SC は、高域が上がっているので、斜めに取り付けて丁度良い感じだ。
 まだ決定ではないが、これを公開することが出来るかもしれない。

 Die Bremseを見ていて思い付いた。ペットボトルを繋ぐ内径16mmのブレードホースにペットボトルではなく、長めのホースを繋ぐと、多重共鳴管に変身す る。髪の毛が蛇の神様メドゥーサみたいで気持ち悪いが、音は面白そうだ。多重共鳴管にホースを繋ぐのも悪くないかも。
 多重共鳴管の日本語の説明は書いていませんが、英文の説明はここに あります。難しいことは書いていませんし、図を見るだけで分かると思います。

2011/02/06

デジタルアンプ

 エコポイントの実際の効果は想定の1/6しかなかったという記事を読んで、省エネについてまた考えてみた。上記の記事の内容によると、元々の計画時の計 算は、耐用年数をとっくに過ぎた古いモデルとの比較だったり、買い増しや、大型化を考慮しないというず さんな想定による過大評価によるというもので、しかも、担当者は証拠隠滅を図ったというものだった。お役所の算定なんていつもこんなものだから驚きもしな い。道路行政なんてもっとかけ離れた試算を使っているので、問題になってきているのだが、未だに修正される気配もない。こんな政府を持つ日本は一体どう なってしまうのだろうか。

 という訳で、普段使っているアンプの消費電力が気になって、手持ちの ミニコンポ使ってみた。KenwoodのRD-LCA5MDという機種で、FM/AMチューナー、MDとデジタルアンプを搭載している。これは4〜5年前 に購入したものと思う。NHKのラジオ講座を録音して、通勤中にポータブルMDで聴くという目的で購入したものだ。しかし、ポータブルMDが市場から消え て使い道が無くなってしまい、お蔵入りしていたものである。スピーカーも付いていたが、一度も使ったことはない。
 ミニコンポなので、性能は望めない。出力は小さく、最大にヴォリウムを上げてもクリップしない。デジタルアンプは、デジタル目盛を見て出力を判断するも ので、ヴォリウムに絶対位置がないのでちょっと使いにくい。大出力だったら、スピーカーを壊すだろう。
 写真にある、QNDR型のスピーカーを繋いで聴くと、普段使っているアナログアンプとは随分音色が違うことに改めて気付いた。全体的にデフォルメされた 音で、アニメのようにはっきり、くっきり聞こえる。アナログアンプが塩銀写真のような雰囲気を持っているのに対し、このデジタルアンプは、アニメーション の雰囲気である。
 これを聞いて思い出すのが、デジタルアンプ絶対教の信者みたいな意見である。アコースティックな録音を聞かないのであれば、むしろこのほうがいいと感じ ても不思議はない。しかし、クラシック音楽をちゃんと聞こうと思ったらこれではちょっと物足りない。そうでなかったらアキュフェーズやラックスマン等のア ナログ高級アンプは必要ないはずだ。多分デジタルアンプ絶対教の人は、アコースティックな録音をあまり聞かないのではないかと想像してしまった。

 そうは云っても、このアンプでも不満はあまりなく、金額比でのパフォーマンスは随分と高いと思う。技術の進歩なのだろう。

2011/02/12

やっと終わったテレビ番組の撮影収録

 撮影当日まで殆ど事情が分からなかったのだが、あるテレビ番組に出演 することになった。今日ようやく撮影が終わった。
 場所は世田谷区妙法寺。日本最大と思われる某オーディオサークルの会長が住職を務める。
 番組の内容等は事前には殆ど分からなかったのだが、実際に撮影に行くと、そのオーディオサークルに中身の多くを委任していたことが分かった。自分も一応 会員なので、会員の1名として参加した。自分は参画度が低いナマクラ会員なのでちょっと....だった。
 内容はあまり書けないので、放送が終わってから少し書き、まだ内容も日程も決まっていないオフ会で話そうと思います。
 放送まで未だ1ヶ月ちょっとあるので、番組表に予定が載ったらこの日記に書きます。自分の出番は長くて1分位と思います。お騒がせされた方々も多く複雑 な心境です。


2011/02/13

何故多自由度?

 多自由度という概念について考えていて自分の昔を思い出した。

 もう10年以上前に、米国の会社で働いていたときに、多変数の解析ソフトを使ったサービスをしていた。多変数というのは、たとえば化学プラントで操作し たり監視したりする温度や圧力などの変数である。変数が多ければ多いほど操作(オペレーション)が難しくなる。それはそれで面白いもので挑戦の甲斐があ る。

 多変数(或いは多自由度)の制御は、学校では教わらなかったが、数学は教わっていたので、何とか自分で習得することができた。

 学校で教わったのは、力学と数学が殆どで、特に振動の力学は今でも役に立っている。こういう基礎的な科目と、多変数制御のようなアプリケーションを組み 合わせれば、結構いろいろなことが出来ると思う。こんな経験があるので、バスレフの多自由度化への拡張もそんなに抵抗が無かったようだ。大学を卒業したと きは、オーディオ業界なんて専門が全く違って無理だろうと思っていたので業界の門をたたくことは無かった。自分がオーディオ業界の門を叩いていたらこんな 経験は出来なかったのだろう。ひょっとして運が良かったのかな。


Vine Linuxを導入してみた

 自分のLinuxシステムには永らくMandriva Linuxを使ってきた。その中で最も気に入っている2008年版にVirus対策ソフトを導入したらシステムがおかしくなったので、試しに日経 Linuxの付録にあったVine Linux5.2(勿論無償版)というのを入れてみた。Mandriva(無償版)と違って最初から収録されているソフトが少く、導入は面倒臭いが、意外 に使いやすい。PCはもう10年近く前のAthlonXP 1700+ に1GB RAMという今では非力なマシンだが、Vineはサクサクと動いて気持ちがいい。

 Vineは、Redhatの系列で、以前にはそれなりに多く使われていたが最近は人気があまりないようだ。最近は、UbuntuとCentOSが人気を 二分しているという。SuseやRedhatの開発版無償提供であるFedora Coreも最近は人気が減退気味のようだ。自分はと云えば、Mandrivaを愛用してきており、2010年版は既に導入したところだが、自分の周囲には 使っている人が誰もいないし、雑誌でも殆ど取り上げられない。Linux仲間でもできないだろうか。

 今年あたりそろそろ自宅ではWindowsにサヨナラできないかなあ。ちょっと無理か...

2011/02/19

今年のオフ会

 昨年はスピーカー再生技術研究会が何となく発足してから急ごしらえでオフ会を実施した。それが意外な成功だったので、今年も1回は実施したいと思う。

 M-TKさんが中野の会場を見つけて下さったので、今年は中野にしたいと思っている。会場の選択にはいろいろな条件を加味しなければならない。例えば、
  1. 収容人員数
  2. 防音効果
  3. 音響効果
  4. 費用
  5. 利便性
  6. 確保の容易さ
 昨年実施したアカデミー湯島では、1,2,4は合格、他は微妙だった。公共交通機関を利用するのなら5は合格にしても良いのだが、駐車場が高い、少いと いうところが問題だった。音響効果は良くもなかったが悪くもなかった。収容人員は56人だが、これは十分だったと思う。

 アカデミー湯島と併行して検討したラポール横浜と比較すると、ラポールは、1〜4は同等、5は自動車を使うかどうかで評価が完全に分かれる。ラポールは 障害者施設なので駐車場は完備しているが公共交通については、横浜線、市営地下鉄線、新幹線以外は便が悪い。6はアカデミー湯島のほうが良かった。

 M-TKさんが見つけてくださった、中野ゼロの視聴覚室は、 アカデミー湯島の視聴覚室と比べると、床面積にして2倍弱、収容人員はほぼ2倍、価格は2.65倍(全日程使用して19,600円)である。スピーカー再 生技術研究会の中野区の支部として登録して下さったので7ヶ月前から予約できるが人気は高いようだ。駐車場は1台分だけ確保されているらしいのと、周囲の コインパーキングもリーズナブルな価格のようである。また、CDを貸出す図書館の隣にあるので、会について知らない一般の人も立寄る可能性がある。アカデ ミー湯島は、用事のある人しか来ないので参加者が限定される。中野ゼロは、中野駅から徒歩8分と交通の便も良い。さて、抽選にあたるかどうか。

 それよりも内容を考えないと...アイディアを募集しています。


離散体と連続体

 多自由度バスレフの力学をまとめていたので、ダクトを質点として扱う離散の方程式については完成されそうな感じになってきている。しかし、共鳴管構造を 研究するには、離散の方程式では不十分で、連続体として扱う方程式を扱わなければならない。連続体の運動方程式も大学では教わったのだがその後使っていな かったので、恥ずかしながら習得出来ていない。狭いので書庫がない我が家では『以前に購入したあの本を読みたい』と思っても、なかなか見つけることが出来 ない。かなりの書籍は処分し、また、残ったものも離散化されてダンボール箱に仕舞ったりしているので仲々見つからない。今年は多重共鳴管も研究してゆきた いのだが前途多難である。


Openoffice Math

 MS Officeの使い勝手が変えられてしまって困ったことを何度か日記にも書いて愚痴っている。愚痴っていてもしょうがないので、今年は、、 Microsoftに頼らない環境を作っていきたいと思っている。自分は、運動方程式を書くことが多いので数式エディタは必須の機能である。

 そこで代替ソフトを探していたら、論文を書くにはTeXが良いということが分かった。TeXのことは以前から聞いてはいたのだが使ったことがない。更に 調べてゆくと、テキストエディタでHTML文書を書くような印象を受けた。これをコンパイルしてPDF等を作成すると美しい文書が出来上がる。

 しかし、TeXはちょっと敷居が高いので、OpenOffice Mathに戻ることにした。調べてみると、書き方さえ覚えてしまえばかなり便利そうだ。ウェブで調べながら自分用マニュアルを作っている。

 Openoffice Mathを使って実際に数式を書いてみると、あまりストレスはないし、結構綺麗に書ける。

 右は、Openoffice Mathを使って実際に描いてみたものをPDF変換した画面の一部である。Vine Linux 5.2の無償版を使っているので、フォントの数に制限はあるが、見掛も超高級商用のMicrosoft Wordで書いたものと比較しても全く遜色ない。

 これだったら、今後、この研究で使用するワープロソフトは、Open Office Writer + Mathにしたほうが良さそうだ。

 これで、会社以外での脱Windowsにまた一歩近付いたかな?Linuxの一番の課題は、モバイル機器への対応だと思うが、既にAndroidで実装 されているので、今年あたり各社でLinux対応を進めてほしい。


2011/02/26

地デジ対応

 先週、ヨドバシカードの請求書に、お得意様専用のチラシが同封されていた。その中の、地デジ対応ビデオが気になって、電話してみた。その機種は売切れと のことだったが、我が家も地デジ対応しなければならなかったので、先週末の日曜にヨドバシアキバに行ってみた。
 チラシと同じ機種ではなかったものの、東芝レグザの普及帯価格品の、ブルーレイディスク+ハードディスクレコーダーの機種があったので購入した。販売価 格43,000円、10%のポイント還元とお買い得と思ったので早速買ってみた。セッティングには少し苦労したが、一応地デジが見られるようになった。一 応というのは、我が家は電波難視聴で、ケーブルでしかテレビが見られない。ケーブルテレビ局は、儲け優先で、利用者のことなんか考えていないので、BS放 送は、ケーブルテレビの商品に組入れられている。BS民法なんて、無料なはずなのに、BSパススルーに対応させずにケーブルテレビのプレミアム商品にして いる。腹立たしいのでかつては、BSアンテナをベランダに設置しようかと思ったが、受信は無理ということだったのでやむを得ず高価なケーブルテレビを契約 している。そんなわけで、最初は地デジもパススルーしていなかったようなのだが、さすがに問題になったと見えて、今はパススルーに対応していた。BSは相 変わらずケーブルでしか見られない。
 地デジを導入してみると、良くなったところもあるが、観る番組の殆どはBSなので、さほど便利にはならなかった。但し良かったのは、コピーガードの一部 が解除されていることで、ケーブルテレビからレンタルのハードディスクレコーダからのダビング録画が可能になっていた。以前の機種ではダビングできなかっ たので、進歩ではある。
 結局、今のところは、地デジ対応レコーダで録画している番組は3つだけである。便利になったようなそうでもないような...ブルーレイもまだいいのか大 したことないのか良く分からない。


コンピュータ関連の話題

 先週、OpenOffice Mathを使い始めたところ、操作の主要な部分を覚えてしまった。これは、Microsoft Officeより圧倒的に便利な数式エディタである。嬉しくなって、塩漬けになっていた文書を2つも 英訳してしまった。結局図も書き直すなどの必要があったが、これには、OpenOffice Drawが大活躍した。個人的な用途には、もはやMicrosoftは殆ど必要ないところまで来てしまった。

 最近使い始めたVine Linux5.2は、結構使いやすいが、Open Office3.3が頻繁に落ちてしまうので困っている。今までOpenOfficeもWindowsで使用しており安定性の問題は無かったのだが、 Vineとの相性はいまひとつのようだ。頻繁に上書きするだけで何とか対応できるので、まあそれでも我慢できる範疇ではある。やはり、Linux Mandrivaのほうがいいかもしれないが、Vineだって決して悪くないのだ。併用するのが正しいのだろうか。

 もうそろそろ脱Windowsしようかと思っていた。自宅のXPも使い古して調子悪くなったし...と思ったのだが、どっこい仕事ではWindows7 を使わなければならないので、やむを得ずWindows7プロフェッショナルを導入しようか迷っている。会社ではWindows7を勉強する暇などないの である。OEM版を購入すると、後で流用できないので、リテール版にしようかと思うが、最安値でも30,289円もする。趣味のオーディオに投資するなら 良いがこのような消極目的でこの金額はちょっと辛い。ケーブルテレビ局もそうだが、人の足元を見る商法はどうにかならないものだろうか。

2011/02/27

デジカメ衝動買い
 先週、ブルーレイレコーダを買ったばかりなのに、今日は、デジカメを 衝動買いしてしまった。リコーのCX5という機種だった。
 最近は、夫婦で一眼レフを担いで海外旅行に行くには体力の限界を感じていた。本当はOlympusのXZ-1というに興味を持っており、見るだけのつも りが、隣にあったCX5の商品説明を受けてあっさり買ってしまった。気に入ったところは、今となっては控えめな1,000万という画素数と、XZ-1より も1万数千円安かったところである。リコーは以前にコンパクトのフィルムカメラを持っており、意外に良かったのでメーカーのイメージが良かった。
 実際に使ってみると、手ブレ補正性能も良いし、モニターが綺麗で写しやすい。反応も今持っている機種より早く、一眼レフの代わりになりそうな感じだ。問 題は、次の旅行が決まっていないところか。
 今まで、ベルリンでオペラ三昧をしようと思いながら一度も行けないでいる。日程が会わずに別な旅行に行ってしまうので、仲々行けない。今年こそは、と思 うが、どうだろうか。ベルリンだったら気合入れて一眼レフでなくてもこのカメラで十分そうな感じがする。

2k540 AKI-OKA ARTISAN

 秋葉原と御徒町の間のガード下に、2k540というちょっとしたショッピングアーケードが出来た。ここには、家具や、革製品、帽子などちょっとしたアー トなショップがある。先週は、その中の革製品のお店で財布を買ったところとても調子が良いので、今日は、キーホルダーを買ってしまった。コードバンの製品 で、9,450円と高価だがこれが仲々素敵である。
 10年くらい前に、別な国産メーカーのコードバン製品の札入れ(というかカード入れ)を三越で購入した。今回のものよりも高価だったが、10年使っても 殆どくたびれないので結局お買い得だったと思う。今回のもそうだが、ブランド品でもこんなに質の良いものは見掛けない。日本の革製品は素晴らしいと思う。

 2k540は、家族連れでも見るところが結構あって面白い。アキバの近くに、メイドカフェとかオタクショップとか、電気製品以外にもこのようなショッピ ングアーケードが出来たのはちょっと嬉しい。

2011/03/03

100円ショップ


 今日は関西地方に出張があった。昼に半端な時間が余ったので、駅前に 見付けた100円ショップに行ってみた。
 メモリーカードなどちょっとした小物を入れるものをがあれば欲しかったのだが残念ながら、丁度いいが無かったので、写真上側の4個セットの半透明容器を 買った。また、東急ハンズでは400円弱のビー玉と同等品があったのでこれも購入した(中央2個の容器の中)。緑のほうは東急ハンズのものと同等サイズで 黄色いものは多少小さめである。
 ついでに小物を入れるチャック付き小型ポリ袋も購入した。全部で6点、合計630円が高いか安いか分からないが、ハンズよりは安いので良いことにした い。
 こんなのがオーディオ小物とは誰も思わないだろうな...


2011/03/06

2011年スピーカー再生技術研究会オフ会


 2011年のスピーカー再生技術研究会オフ会の日程と場所が決定し た。今年はM-TKさんのご協力で、中野ゼロの立派な視聴覚ホールを借用することが出来た。日程は、9月4日、ホールを使用できるのは、朝9時から夕方5 時までで片付けの時間を含む。前回は片付け時間を考慮して21時までの枠を借りたが、時間があると、中々引き上げられないという問題もあったので、17時 できっかりと切ったほうがいいのかもしれない。今回はたまたま夜間が当たらなかったので、これでいくことにした。

 会場の費用も支払い済みである。前回は、初回ということもあり全部自費で借りたが、参加した方から、次回は皆で出しましょうという有り難いお言葉を頂い たので、今回は、有志の割り勘にしようと思う。会則により分担金の支払いは強制できないので、あくまでも有志だけである。参加したからと云って支払う必要 もない。なるべく多くの方一般のに聞いて頂きたいので、中野ゼロ当局を通して中野区の一般の方にも公示する予定である。

 今度の会場は、中野駅から徒歩7〜8分で、人通りの多い場所である。主催者の駐車場だけは確保されている。また、近くには割安なコインパーキングがあり 1日最大で2,000円かからない。都心の問題はいつも駐車場である。スピーカーシステムのような大きなものを搬入するには、自家用車が必要だが駐車ス ペースがないことが多い。その代わりに公共交通機関で気軽に参加できるので良いといえば良い。
 上の写真は、中野ゼロの入口付近の様子である。以前に下見に行った文京区のシビックホールを少し小規模にした感じである。中野なので、土曜日でも賑わっ ている。

 一番の問題は何をするかだが、これは、会のメーリングリストやウェブを通して公募する予定である。

2011/03/08

ついに買ってしまったWindows 7 Ultimate 通常版


 先週の出張のときに風邪を引いてしまい長引いている。昨日と今日は会 社を病欠してしまった。
 自宅でも会社のメールを見ることができるので、仕事を消化しながら、Windows 7を導入している。気は進まないが、会社でWindowsを使っているので、自宅でもLinuxだけという訳にはいかず、昨日アマゾンでUltimate Editionの通常版を発注した。今日の朝には早くも到着した。この早さにはびっくりした。
 通常版を購入したのは、これ以上ハードを増やすことが出来ないためである。自宅のメインPCは、PentiumDの初期型2.8GHzで、RAMは 3GB積んでいる。Windows 7で使えないほどのロースペックではないと考え、OEM版のXP Professionalとデュアルブートにすることにした.
 XPはすでに5年以上使い込んで調子が悪くなっている。このため、昨日バックアップをとっておいた。
 今朝思いがけず7が届いたので、早速XPの再インストールから始めた。セットアップディスクが見付からないので、最初にとっておいた初期状態での Norton Ghostのイメージを使って初期状態に戻した。これは、比較的簡単に終わった。その後、7を導入するために7と一緒に買っておいたハードディスクを取り 付ける。しかし...シリアルATA用電源コネクタが足りないことに気づいた。しょうがないので、電源コードを買い、何とか繋いだ。
 もとは、OS用に80GB、データ用に160GBのハードディスクを繋いでいた。これに2TBを追加し、80GBをXP、160GBを7、2TBをデー タ用に使う。XPだけがセットされた状態で、新しいディスクを装着し、フォーマット。これが遅い...一体何時間かかるのか...この間に、 Windows Update、スキャナー、このページを書くためのKompozerをセットアップし、書きながら待っているのだが中々終わらない。Windows Updateは終了し、何度も『再起動』を促すメッセージが出る。実行中のジョブがある(フォーマット中)ことなどお構いなしである。放っておいてくれ! というか、他のジョブを実行しているのに『再起動しろ』というのは、設計がおかしい。ジョブ実行中は、ユーザが強制終了させない限り再起動できないように すべきである。Windowsはどうしてこう再起動ばかりさせるのか。Linuxより劣っているとしか思えない(遠吠え)。
 待っていてもフォーマットが終わりそうにないので....

2011/03/10

Windows 7に苦戦

 勢いで導入してしまった、Windows 7であるがこれには思いの外苦戦している。感じたことを書くと、
(1)目が疲れる
 半透明でバックグラウンドが少し透けている様子は、目が変になった感じで、コンピュータに向かうのが苦痛になる。
(2)古いソフトは文字化けする
 左は、EdMaxというメールソフトであるが、ご覧の通り化けてしまった。このソフトは、フォルダごとコピーすればどのパソコンでも使用可能で便利だっ たが、これではどうしようもない。メニューの一部も化けてしまって使えない。
(3)エクスプローラが変わり過ぎで使いにくい。ディレクトリの階層を上げるにはどうすればいいのか...
(4) ウィンドウを掴んで移動すると突然画面いっぱいに拡がったりする
(5) 設定に変更を加えようとすると突然暗くなったり、覚えていないが突然明るくなったり...
 いずれにしても目が疲れ、肩が凝る。開発者の人は自分で使っているのだろうか?
 設定をクラシックスタイルにしたら、多少ましになったがストレスがたまることこの上ない。

 Windows 7を使ってみて、Linuxの評価がまたまた上がってしまった。Linux+X Windowシステムは安定しているし実に使いやすい。自宅にはもう2台WindowsPCがある。2000のほうはLinuxとのデュアルブートでこの まま壊れるまで使うが、XPのほうはどうするか...壊れるまでそのままかな....

2011/03/14

大震災
3月11日(金)、とうとう大震災が発生してしまった。自分は、川崎のオフィスにいたので難を逃れたが、一瞬にして大勢の人々の命や財産が奪われてしまっ た。天災なのでやむを得ないが、自然とは残酷なものだと思った。
オフィスが停電になってしまい、仕事が継続できなかったので、その日は、会社を早く引き上げた。東急二子玉川まで歩き、何時間も並んでからバスで渋谷まで 移動、渋谷からバスを探したが丁度いいのがなかったので、自宅に向かって歩き始めた。外苑前まで歩いたところで銀座線が運行を開始していたので、そこから 末広町まで乗って何とか帰宅できた。

 帰宅途中に外を見ても東京にはダメージがあるようには見えなかった。
 家に帰ると、大きなダメージはなかったが、CD棚からCDがたくさん落ちたということだった。また、スピーカに敷いていたガラス玉のインシュレータが、 左の写真のように全て外れており、ひとつ落ちていたが、スピーカ本体は落ちていなかった。さほど揺れなかったのかもしれない。
 これほど大きな震災はめったに無いことだと思うが、都心の交通網は簡単に止まってしまうことを実感した。やはり都心の自家用車は制限すべきだと思う。石 原さんの云うように、東京に入ってくる車からは通行料を徴収するなどの、措置が必要なのではないかと思う。

 震災に遭われた方々に対しては直接は何も出来ないが、義援金には参加しようと思う。


タモリ倶楽部

 2月12日に収録したタモリ倶楽部の放送予定が3月18日24:20(正確には3月19日午前0時20分)からに決まったと、制作会社の方から連絡を頂 いた。先週の放送が震災によって流れたので変更があるかと思っていたが、とりあえず当初のまま変更がないそうだ。
 この番組の収録までにはいろいろとあり、直前まで出演するかどうかも決まっていなかったのだが、スピーカー技術への興味を喚起するきっかけになればと思 い、Die Bremseを抱えて出演した。どんな風に編集されているかは分からないが、楽しみではある。
 このページをご覧の方は是非とも御覧ください。

2011/03/19

震災から1週間

 震災から1週間が経過した。被害に遭われた方々に何か出来ることはないかと考えて、結局Yahoo!基金を通じて募金した。これがベストかどうかは分か らないが、被災地にボランティア活動に行くことは出来ないし、たとえ行っても自分では役に立つ自信がないので、募金が最良なのかと考えた。

 震災に関連して世界で最大の関心事は、原発事故だと思う。報道統制があったかどうかは分からないが、NHKでは、海外ニュースをカットしている。イン ターネットでは、BBCやCNNの報道内容を読んだ見聞きしたりできるので、覗いてみたところ、日本で報道されているよりも、放射線の漏れが大きいような 『雰囲気』の報道だった。ただ、海外の報道内容をそのまま信じるのには、疑問がある。というのは、海外の報道には、具体的な数値が無かったのである。細か く探せば数値が詳細に出ているものもあるかもしれないが、自分が見たものには数値がなかった。自分がいつも感じているのは、情報の選別が出来ない人が多数 派だということで、インターネットにある怪しい情報を信じこんではいけないということである。信じてはいけない情報を見分けるには下記に注意すれば良い。 これは、オーディオ趣味の情報にもそのままあてはまる。
  1. 説明やデータ抜きで、人の知らないようなことを真実だと書いている。
  2. 事実と意見を明確に区別していない。
 海外の報道などを隠しているかどうか分からないが、テレビ番組を見る限り、どこの放送局もほとんど同じ内容で、あたかも情報を隠しているように見える。 こうした状態も、混乱に拍車をかけているように思う。これは、政府の責任ではないかと思う。悪戯に不安をあおるような情報には注意して、冷静に行動すべき である。

 震災発生から1週間たって、普通の番組も放送されるようになってきた。 2月12日に収録したタモリ倶楽部も予定通り今朝早朝0時20分から放送された。最初と最後の尻振りは、このようなときにはどうかと思うが、特に変更なく 通常のように放送されたようだ。自分の出番は計らなかったが、1分程度で予想通りだった。多少は、オーディオ業界に貢献できたかもしれないが、多分見てい た人は少なかったと思う。

2011/03/21

自分でも何か出来ること

 震災から10日目になり、被害の状況が少しずつ明らかになってきた。支援物資も少しずつ運ばれるようになってきたらしい。自分が募金したYahoo!基 金はどのように使われるかは分からないが、少しでも役に立つことを期待したい。
 原発の状況は、戦ってくださった方々のお陰で、落ち着いてきたらしい。感謝申し上げると共に、今後の活躍にも期待したい。

 前回にも自分に出来ることは募金くらいしかないかと書いたのだが、チャリティーオークションがないか探してみた。自分は、Yahoo!のネットオーク ションに登録しているので、このようなチャリティがあれば、使っていないスピーカーユニットなどを放出したいと思う。残念ながら、見付からなかったが、復 興のために本格的に資金が必要になってくるのはこれからなので、何とかこのような企画を実現してほしい。このページを読まれている方なら、スピーカーユ ニットが余分に余っていたり、チャリティーのためなら購入したいという方が多いと思う。実現すれば、億単位の資金になるのではないだろうか。

 それともうひとつできることは、デマに惑わされないことである。昨日か一昨日に、福島県の方がホテルを利用しようとして断られたということを報道してい た。また、外国の空港では日本から到着した人の放射線検査を実施しているという報道があり、全日空機が、大連で荷物を降ろすことが出来ずに追い返されたと いう報道もあった。具体的な数値を示していない情報には惑わされないようひとりひとりが気をつけなければならない。

 何はともあれ、大袈裟な、理想的なことは追求せずに、自分が出来ることを実施してゆくことに限ると思う。

 土曜に放送されたタモリ倶楽部を落ち着いて見てみた。自分の出番は1分 前後だと思っていたが、計ってみると、1分40秒だった。その中でも、MCAP-CR構造について簡単な解説が付け加えられていたのは良かったと思う。お かしさ、おもしろさを追求するバラエティ番組の趣旨とは外れるが、本質的な改善は、工夫によって実現できるということが少しでも伝われば成功だったと思 う。

 テレビを見ていて感じたのは、それぞれの音の違いが良く分かったことである。自分は収録の間中、ずっと聞いていたので、思い出しながらそれぞれの音を聞 いてみた。テレビを通じて聞こえた音は、その場で聞いた音の違いよりもかえって分かりやすかった。持参した"Die Bremse"で再生したオルガンの音がテレビでも意外に良く再生されたのにはびっくりした。やはりプロ用の機材を使ったプロの技術は優れているのだと 思った。

 この件もあって先日地デジ対応しておいたお陰で、しっかりと録画できた。また、ブルーレイディスクにもバックアップできたので良かった。

 9月4日に中野で実施するオフ会も、取材が来るくらい盛り上がれば震災の募金箱くらい置けるだろう。中々主題が決まらないので、会員でない方からもアイ ディアを頂ければ嬉しい。

2011/03/27

普通の生活に

 震災と原発事故は多くの人にダメージが大きかった。しかし、自粛ムードは良くないという。普通の生活をして、経済を回すことが復興に対して有効だそう だ。これは一理あると思うので、自分も普通モードに戻そうと思う。経済を回すという考え方に対しては、長い目で見ると疑問もあるのだが、現在のこの瞬間の ことを考えると、経済を回すことは有効な対策であると思う。

 同時に、福島県や茨城県の農産物、魚介類も買いたいのだが市場に出回っていないようだ。自分のような、オジサンには、安全基準値を僅かに超えるような放 射性物質の摂取や放射線の被爆が残る寿命に影響するとは思わないが、入手出来なければ手助けのしようがないのはとても残念である。東京都の水道水は、いつ もと変わらず普通に飲んでいる。ミネラルウォーターは以前から買ってあるが、これは、断水時に備える目的であり、消費期限が到来してから買い換えるように しているだけである。

 このように、風評被害が出る理由のひとつは、情報を選別できない人が多いためと思うが、その他に発表する数値の単位がチグハグなことも原因と思う。

 被爆量を[μSv/year]で表したり、[mSv/hour]で表したりする。また、放射能単位は、[Beq/kg]だったり[Beq/cc] だったり、こういうことをされると、騙されていると思われてもしょうがない。意味のあることは分かるが、多くの人がそういう意味を理解出来ないのが現状で あることを政府が認識すべきである。

 情報統制も即刻止めるべきである。地震被害の当初は、NHK BS放送の海外ニュースは全てカットされていた。現在は多少放送されるが、原発関連は、一部または殆どがカットされたように不自然になっている。海外での 報道も同じように放送しなければ、隠されていると思われてもやむを得ない。

 また、被爆の安全基準の考え方も詳細に説明すべきである。ざっと調べたところでは、被爆による人体への害については、短時間の集中的な被爆があったとき 以外には、あまりデータがないようである。被爆による害については、5%致死率、100%致死率等があるが、これはいずれも短 時間での集中的な被爆によるも のと説明されている。弱い放射線を長期に亘って浴びた場合の害についてはデータが少なそうだ。いずれにしても、安全基準とされる1[mSv/year]と いうのは、危険という概念からはかけ離れた安全値であることは間違いなさそうである。慌てるのは良くない。落ち着いて行動できるかどうかで知性が問われる のだと思う。

 普通の生活に戻るとしても、いつもと違うのは節電である。起動するPCはなるべく少数にし、消費電力の少いPCを使うようにした。PCのプロセッサの状 況を見てみると、速さだけに焦点を当てたものが多い。速さを犠牲にして、消費電力を落としたものが今後の主流になってほしい。自分のPCは古いものばかり だが、特に古いものは、全てLinuxにしてあり、比較的新しいWindowsPCと比較しても遅くて困ることはない。古いほうが消費電力が少いものが多 いので、しばらくはLinuxを主流にしようと思う。

 Linuxには、Mandrivaをずっと使ってきたのだが、先日Vineを導入し、その後、OpenSuSEに切り替えた。バージョンは最新よ り少し古い11.3で、これはすこぶる調子が良い。最新の11.4では、日本語入力がうまくいかなかった。入力はできるが、確定するために"ENTER" キーを押すと消えてしまうのである。また、コンソールの表示も汚くて見にくいので、11.3のほうが使い良い。昨年は、OpenSuSEの設定ツールの使 い勝手はいまひとつだと思っていたが、随分改善されている。Windowsのコントロールパネルよりもむしろ使いやすい。これを機会にLinux化を進め ていきたい。Linux用ウィルス対策ソフトのAVG Free Editionの調子もすこぶる良い。Vineではインストール出来ても機能していなかった。本当は、商用を購入しても良いのだが、購入方法が良く分から ないので、フリー版を使っている。機能で評価すればWindows 7よりOpenSuSE11.3のほうが良いと思うが、普及率がコストパフォーマンス比では決まらないのがオーディオと似たところだろう。

 オーディオのほうも目下節電している。Kenwoodのミニコンポに、QNDRのフルレンジスピーカーを繋いで使用している。ながら聴きにはこれで十分 だし、実際にこれで不満になるのはごく一部のソースだけだと思う。問題はNHK FMの受信状態が悪いことである。地震の後、ケーブルTV経由のFM受信のうち、NHKだけが悪くなった。理由は良くわからない。どこのうちでも悪いのだ ろうか?それとも自分のシステムに何か問題があるのだろうか?様子を見ようと思う。

2011/03/31

コメ余り

 震災の直後にはコメ等が一時的に足りなくなった。我が家ではコメの消費は一般家庭と比べるとかなり少いほうだと思うのだが丁度コメの備蓄(とは云っても 1回に2kgしか買わない)が無くなって生協に注文していたコメは震災直後には入荷しなかった。しょうがないので、会社の近くのスーパーを見たが、売って おらず、そのため、楽天で三重県産のコシヒカリを注文した。なぜその銘柄かと言うと一番安い無洗米だったからである。それも、受注の返信がすぐに来なかっ たので、再度生協に注文したら、その次の週には配達された。その他に女房の知人から、2kg分けてもらったのと、結局、三重県産コシヒカリが入荷したの で、我が家の米不足は一気に解消してしまった。それどころか、当分買わなくても良いくらいになってしまった。今日、会社の近くのスーパーを見たら、コメが たくさん積んであった。不足が重なると、逆に余ってしまうのだと実感した。

 自分の趣味の世界でも、使わない『限定』ユニットを買ってしまうことがある。やはり、同じ心理なのだろうか。

2011/04/02

花見


  今年は震災の影響で、花見の自粛が多いそうだ。自分はと云えば、花見の宴会は毎年自粛している。折角花が美しいのに、ブルーシートと人だかり、騒音で台無 しにするのが嫌だからだ。そのような訳で、一番好きな花見場所は、宴会禁止の千鳥ヶ淵である。通常の花見コースは、千鳥ヶ淵、靖国神社、靖国から市ヶ谷ま での神田川沿い、更には、隅田公園、また、上野の不忍池〜上野公園といったところにしている。
 今年は、千鳥ヶ淵の桜を鑑賞したのだが少し早い感じだった。靖国神社に行くと、『東日本大震災に鑑み花見の宴はご遠慮願います』という立札があった。震 災に関係なく、宴会は常時禁止して欲しい。今年は、靖国神社も素敵な花見スポットになりそうだ。

 市ヶ谷の近くまで行くと、結構咲いている桜もあった。こちらは残念ながら宴会のブルーシートがありいつものように興醒めだった。折角桜が美しくても、人 が醜い、煩い、臭いというのは良くない。

 福島第一原発の近くに夜の森という桜の名所がある。そこには、かつて日立市に住んでいたときに訪れたことがある。人が少なくて桜が綺麗だった。福島県浜 通りは人が少くて風光明媚の穴場だった。今年は原発の30km圏内は立入禁止なので、夜の森で花見をする人は居ないだろう。それでも桜は美しく咲くに違い ない。あと何年したら、夜の森で再び桜を見ることが出来るのだろうか。



 この数日間で、原発事故に関する報道が減ってきた。報道規制が敷かれてしまったのだろうか。読売新聞のサイトの記事を読むと、最初のころと違って、情報 に欠損が目立つようになってきた。福島県飯舘村で計測された放射線量の記述から、シーベルトの後ろが消えていた。毎時間と毎年では全然量が違うのにこれを 書かなければ読むほうにとっての情報はゼロである。どう換算しても記述と計算とが一致しないのである。意図的に隠しているのかと疑ってしまう。

 放射線被爆の許容量は、毎年で表示され、計測された放射線量は、毎時間で表示される。換算すると、8760倍の違いがある。年間許容被爆量が1ミリシー ベルトというのは、馬鹿げたほどの安全値であることは想像出来るが、たとえば、年間でその1000倍の1シーベルト徐々に浴びたらどうなるのか、こういう 情報が必要なのである。ちなみに1シーベルトを短時間で浴びると、相当な害があり、短時間で7シーベルトを浴びると確実に死に至るということが、 Wikipedia等に記載されている。ところが、これを1年掛けて徐々に浴びた場合の害については情報があまりない。こういうことが分からないと、どの 程度危険なのかが分からなくて、風評被害や、デマが多く出てしまう。こういうことをしっかり評価出来るようになるには、義務教育の内容を確実に理解する程 度の教養が必要なのだが、実際にそういう人ばかりではないので、今のように困った状況になっているのである。報道規制など敷かずに、正しい情報を分かりや すく伝えて欲しい。

2011/04/10

桜が満開

 今日は桜が満開になっていた。上野公園、不忍池、靖国神社、千鳥ヶ淵 のどこも桜の美しさが際立っていた。

 上野を歩くと、外国語もちらほらと聞こえてきたので、少しは日本に観光で来るようになったのだろうか。だとするといいことだと思う。また、上野公園や千 鳥ヶ淵などは、歩くのも困難なくらいの人出だった。こんなときだからこそ、花を鑑賞して気持ちを明るくしたいのだろうか。

 左の写真は、千鳥ヶ淵の入口付近から撮影したものである。この先を進んでいくと、更に桜が多いのだが、最も綺麗なのが入口付近だと思う。何年か前に枝を 払ったらしく、最近は写真のようにさっぱりしてしまった。

  タワーレコードからのメールマガジンを見て同社のサイトを見たら、限定で値引き販売しているものがあったので、昨日注文を出した。今朝メールを見ていたら 出荷案内が着ており、明日届くのかと思ったら、今朝10時半には到着してしまった。これなら買いに行くよりも早い。アマゾンだと、契約店からの販売だが、 タワーレコードだと自社販売なので、手続きが少くなりその分早いのだろうか。
 マゼール指揮ピッツバーグ響のシベリウス交響曲全集が5枚組で1,890円、セル指揮クリーブランド管のハイドン交響曲集が4枚組で、1,490円、合 計で3,380円で送料サービスである。CDは安くなったと思う。自分はコピーではなく、買って聞くので、今後もCD規格を続けて欲しい。ハイサンプリン グ規格を高額で、となると音楽を楽しむ妨げになるかもしれない。
 マゼールのほうは、自分がピッツバーグに住み始めた直前の1992年までの録音、セルのほうは、1954〜1969年までの録音でどちらも良い録音だと 思う。音楽がストレートに伝わってくる。演奏も自分の好みである。マゼールはピッツバーグ在住の2年間には、何回も聴くことができたので親しく感じる(勿 論マゼールさんが自分のことなど知る訳ないが)。

 震災以来ずっと気になっているのが、原発事故の後処理である。

 いままで原発の仕組みについて気にしたことはなかったが、注意して情報を収集するようになるといろいろなことに気付くようになる。自分が分かったこと は、原発の設計が特殊で難しい訳ではなく、通常のプラントや設備の設計と共通の要素が多いということである。原子力の応用など学校で教わった訳ではないの で敬遠していたが、原理はともかく、既存の技術は一般のエンジニアであれば分業によって対応可能なものだと思う。

 それと、もうひとつ分かったのは、原発が危険だということである。原発は安全に設計、運用されており、安全だという説明を信じてきたのだが、それが怪し いということが分かった。例えば、原子炉が設置された建家なんていうものは、安全に対して何も貢献していないばかりか却って安全性を損なっている。いちば ん外側の分厚いコンクリートの構造物は、中にある原子炉から全くと云っていいほど漏れない放射線をカットするもののようである。そして、一旦中の原子炉に 異常が発生すると簡単に爆発して吹き飛ぶ。また、爆発により中の原子炉に損傷を与える可能性があるものだった。5重構造の一番外側の壁には全く意味が無 い。むしろ、スレートのような隙間だらけの薄い壁のほうが安全なのではないかと思う。そして、一番重要な壁は、ペレットで、これが破れると放射性物質が外 部に漏れることを食い止めることが出来ない。これでは、1重構造と呼んでも差し支えなさそうである(参考資料)。

 また、原発は、発熱量が大きく、簡単に停止させることが出来ない。また、中のエネルギも無尽蔵に近い状態なので、冷却制御不能に陥ると何も出来ない。と いうことは、緊急時には、動力不要の冷却装置が必要ということだ。すなわち、ヘッドタンクのようなものを設置していなければ、異常時には冷却不能になって 放射性物質を大量に排出することになる。

 更に云えば、通常レベルの冷却水など、害は無きに等しく、緊急時には、外に撒いても大したことがなさそうだ。ところが、こういうものが多少系外に出ると 大騒ぎされるので、こういうところに力を入れている。現在報道されていることが真実だとすれば、上記のように、冷却水の漏れなど気にせず、寧ろ、異常時に シングルパスの冷却水を使ってそこらにぶちまけたほうが損害が少いのだと考えられる。原発の設計はアンプよりも高価なケーブルを使ったオーディオシステム のようだ。

 震災当日、福島第一原発では、メルトダウンが始まる可能性がある、とニュースで伝えられていた。自分は、前記のように放射性物質が漏れるだろうと思って いた。メルトダウンなど何のことか分からないが、テレビで大学教授が大丈夫そうなことを云うので、原発は安全なんだと思った。しかし、結果を見ていると最 初に想像したことが次々に起こってくる。要するに、メルトダウンとは、最重要なペレットの壁が破られることのようで、これが起こるともう後はどうにもなら ないのである。現在の原発のシステムとは一体何なんだろう。

 次に表面化してくる問題は、作業者の不足である。作業者の被爆上限値が決まっているので、日本中から原発関連作業者を集めてもあと暫くすると誰も作業が 出来なくなる。まさか、上限値を超えて同じ作業者を投入することは出来ないので、今のうちに作業員を雇用して教育しなかればならないのに、そのような気配 は見えない。一体どうなってしまうのだろう。

 また、再認識したのは、無能な官僚システムである。原子力保安院というのは、原子力設備の設計や運用にが法令に適合しているかをチェックするだけの機能 しかないので、問題が発生しないように事前に阻止することが出来ない。これでは原子力危険放置保安院である。責任を全て東京電力に押し付けて自分たちは他 人事のようにしている組織など潰すべきである。

 今回の事故が一般に知れ渡ったので、プラントや設備を設計している人は、原発をどのように設計すれば良いか分かったと思う。今回の事故をきっかけに、僅 かな支出を惜しんで大事故が起こるような設計を改められるようにならないのだろうか。

2011/04/16

マゼールのシベリウス

 先週タワーレコードの通販で購入したSONY Classics CDは2組とも好みに合ってお買い得だった。セルのハイドンは、古くて良い録音で渋く深みのある演奏で素晴らしいものだと思う。それにもまして特筆すべき ものが、マゼール指揮のシベリウスだと思う。
 ジャケットは、左の写真の通りすべて同じで極めて手抜きなのだが、演奏、録音共に素晴らしい。演奏については、自分が論評するような能力はないが、シベ リウスの世界がそこに見えるように感じる。収録されたHeinz Hallは、音響効果が良いとは御世辞にも云い難いところだが、このCDを聞くと素晴らしい音響に仕上がっている。そこそこのオンマイク録音でなければ、 ホールの悪いところが耳につきそうだが、オンマイクの不自然さが感じられない、フルレンジスピーカーでの再生にも耐える音である。
 自分が生で聞いたこのオーケストラの感想は、指揮者の音をそのまま出すというもので、指揮者によっては耳を切り裂くようなぐねぐねしたような音でも出す のだが、ロリン・マゼールのような一流の指揮者の下では凄い演奏をする。
 どのような指揮者とでもある水準以上の演奏をするオーケストラとは一味違うのがPittsburgh Symphonyの特徴だと思う。このCDでは、その良い面がそのまま記録されている。

 シベリウスの学曲は、少し暗い、重い雰囲気でありながらどこか希望が見える、また、クライマックスの盛り上げ方が心地良い。好みは分かれると思うが、こ のCDは自分の特選で今後も愛聴盤であり続けると思う。

 静寂から強奏までストレスなく録音されており、低音の重み、金管楽器のキレも素晴らしい。こういう録音を聞いてしまうと、いい音風のデモ録音など... だと思ってしまう。

2011/04/19

クラシック音楽界を盛り上げたい

米国5大オーケストラのひとつ、フィラデルフィア管弦楽団が破綻してしまったそうだ。フィラデルフィア管弦楽団といえば、黄金期はストコフスキー、オーマ ンディーと大指揮者が音楽監督を務めており自分にとっても特別な存在だった。中学生の頃からユージン・オーマンディー指揮のレコードを買いあさり聞いてい た。日本では評論家の評判が悪くあまり売れないレコードであったが、オーマンディー屈託ない演奏が好きで、その音と音楽を再生するためにオーディオ趣味を やってきたと云っても過言ではない。そのフィラデルフィア管弦楽団が破産してしまうとは...

このような事態は、もう15年以上前に予測していた。その当時、同じペンシルバニア州のピッツバーグに住んでおり、ピッツバーグ交響楽団のシリーズチケッ トを買っていたので楽団への寄付の案内を何回か受け取っており、僅かながらの金額の小切手を送っていた。ピッツバーグ交響楽団は、5大オーケストラの少し 格下になるオーケストラだったが、その当時はロリン・マゼールが音楽監督を務めており絶頂期だったかもしれない。それでも楽団の経営が苦しく、多くの人々 の寄付によって何とか経営が成り立っていた。ロリン・マゼールはその中でも高額寄付者の一人だった。特に自分がピッツバーグを去る年には音楽監督がマリ ス・ヤンソンスに変わったし、楽団員の給与もカットされた。
 嘆いてばかりいてもしょうがないので、自分は音楽会に行ったり、CD を買ったりして少しでも音楽会を支えようと思う。
 またタワーレコードのメールを見て、左の写真のセットを購入してしまった。土曜に発注して今朝配達だったので相変わらず速い。往年の録音を5セット全部 で30枚これが9,950円である。これでは楽団が経営できないかもしれない。安くても皆で買えば相当な金額になるのでどんどん買いましょう。
 早速聴き始めたところ、古い録音ではあっても音楽が素晴らしい。録音も音楽の良さを引き出したもので、最近の怪しい録音よりはずっと良い。
 レコードも必要だがやはり生が必要である。生の演奏会に行くのは、お金を払うという意味だけでなく音楽鑑賞の趣味をアピールする効果がある。会場が隙間 だらけでは盛り上がらない。
 という訳で今年もパリのオペラ座に行こうかと画策している。10月には、”グノーの”ファウストやワーグナーのタンホイザーがある。スケジュールを見た だけで盛り上がってしまった。昨年は希少な”フェネロン”のファウストを聞いてしまったが今年は本家グノーである。やっぱり死なないうちに本場のファウス トを聞きたい!行けるといいな...

2011/04/23

素晴らしいCD

 4/19の日記に書いたCDがこれまた素晴らしい。これらは1950年代から1970年頃までの録音である。それなのに音が凄いのである。1954年録 音の"ツアラツストラかく語りき"と"英雄の生涯"には特に驚いた。モノラルだと思っていたらステレオである。しかも低音から高音までストレスなく録音さ れている。最近のものと違ってオフマイク気味の録音なので、ホールで聞くように高音が適度に抑えられている。また、低音は地を這うようである。演奏はフ リッツ・ライナー指揮のシカゴ交響楽団である。ライナーの録音は初めて購入したのだがこんなに素晴らしい演奏だとは想像していなかった。

 他のCDも録音が良いだけでなく、演奏がこれまた素晴らしい。クライバーンのブラームスやラインスドルフのプロコフィエフを聞いていたら少し涙が滲んで きた。この時代の米国のオーケストラはどこも黄金時代だったのだと思う。それに録音技師の腕も最高だったのではないだろうか。若い時に米国のオーケストラ のレコードを好んで聞いていたのを思い出して初心にかえった。


Windowsデータ救出

 自宅には結構な数のパソコンがある。自分は物持ちがいいのと勿体無い感が強いのとでなかなか古いパソコンが捨てられないでいる。
 しかし、Windows 7を導入したパソコンのパフォーマンスが悪いので、先週末にこれをLinuxシステムに転用し、新しいマザーボードやCPUなど一式を購入した。ハード ディスクは、データが入った以前のものをて転用した。Serial ATAの2TBというごく普通のディスクで、NTFSでフォーマットしたものである。
 ところが、これを新しいPCに繋いでもデータを読むことができない。同じOSで使っていたのに一体どういうことなのか。

Linuxシステムからデータをコピー中
 時間が足りなかったので、今週このデータの救出を行った。
 救出方法は、(1)ディスクを外して、LinuxのOpenSuse11.3のシステムに接続する。(2)Linuxシステムで、ディスクのNTFS パーティションをマウントする。(3)LinuxシステムでSambaサーバを起動しWindowsシステムからネットワーク越しにファイルをコピーす る。
 たったこれだけでデータが全て救出できた。LinuxシステムでWindowsのディスクを読むのは簡単である。どうしてこのディスクのデータを同じ Windows 7で読めなかったのだろうか?
 慣れるとLinuxのほうが圧倒的に使いやすい。今年は本格的にOSの移行をすすめるしかなさそうだ。


2011/04/24

余ってしまったパソコン

 自分は物持ちがいいので、ちょっと古くなったパソコンもなかなか捨てられないでいる。悪く言えば、無駄なものをたくさん買っているのかもしれない。
 上記のように先週自分用のWindowsパソコンを導入した。OSは以前に購入しておいたWindows 7で、CPUは、Athlon II 245 Dual Core (2.9GHz)、MSIの890GXM-G65というマザーボード、8GB RAMという自分としてはハイスペックなものにした。上記のようにデータの移行には苦労したが、これだけのスペックだと軽くて快適である。

  パソコンを新しくすると、容量の小さなハードディスクとか、ちょっと前のマザーボードとかが余ってしまった。自分では使わないが使えない訳ではないので、 ヤフオクで1円で出してみようかと思い、余った部品で1台組み立ててみた。スペックは、下記の通りそんなに悪くはない。電源も静音タイプである。
Motherboard
TUV4X(ASUS)
Chipset
Apollo Pro133T
CPU
Celeron 1400MHz
RAM
1,280MB(512MBx2+256MB)
VGA
GeForce2 AGP
IDE I/F
Fast Track2 PCI
HDD
2 x 20GB IDE
CD-R
Rewritable IDE
Ethernet
VIA VT86C100A PCI
 再組立と動作チェックには結構時間がかかった。このようにレガシーなシステムにはWindowsは実用的ではない。軽く動くバージョンは販売中止だし、 ドライバ類の入手も面倒である。そこで、Vine Linux5.2をインストールしてチェックしたら全く問題なく動作した。
 そこで、ヤフオクに...と思ったが、筐体が大きいので、発送が大変なことに気付いた。ヤマト運輸のパソコン梱包箱にも、こういうごく普通のパソコン用 は無さそうだ。さてどうしようかな...

 外観は左記のような感じで、開いたベイが丸見えだったりし てジャンクですが、欲しい方がいらっしゃったら差し上げます。

2011/4/25追記
 このパソコンは早速お引取り頂けることになりました。有難う御座いました。

2011/05/01

スピーカー再生技術研究会のオフ会

スピーカー再生技術研究会は、昨年、場所を借りるために発足した会であったが、現在は会員数80名を数えるまでになっている。会員登録していなくても、 メーリングリストに登録している方もいらっしゃり、結構大げさな会になってしまった。今年は、M-TKさんのご協力で中野支部が発足し、中野ゼロという大 きな会場を借りることが出来た。
オフ会の日程だけが決まっている。

2011年9月4日(日) 中野ゼロにてオフ会

オフ会の内容についてM-TKさんと昨日相談した。協力してくださる方がいらっしゃるので、協力頂ける内容は優先することにして、その他にどのようなこと が出来るか考えてみた。

  1. 会員有志の発表
  2. 一般参加(広い会場で自作品を思いきり鳴らしてみたい!)
  3. チャリティーオークション(遊休品や自作品を持ち寄り、会場でオークション販売、売上を全額被災地の復興のために寄付する)
  4. インシュレータのような小物の効果を確認
1.は当然のことで、これがなければやっている人は面白くないし、やっている人が面白くないと来た人も面白くない。
自分は、タモリ倶楽部で紹介されたペットボトルの"Die Bremse"を出そうと思っている。M-TKさんの意見では、タモリ倶楽部は結構視聴率が高いので、それなりの集客効果はあるのではないかとのことだ。 出品数が少なくて間が持たないのであれば、多重共鳴管MPRを発表しようと思う。掲示板ではなかなか意見が集まらないので新たに募集しなければならない。
会員でない方もどうぞお願いいたします。speaker.ken@gmail.com までご連絡ください。

3.は、来場者数が少くとも数十名いなければ成立しないと思う。出品数のほうが来場者数より多いのでは洒落にならない。どうせチャリティーするなら多いほ ど良い。

4.は面白いが、比較する高級品を持っていないのが問題である。カネを掛けずに工夫することがモットーな会だけに、ブルジョワジーな会員はあまり多くなさ そうだ。

いずれにしても、このページを読んでおられる方は、是非ともいらしてください。また、アイディアもお願いいたします。

speaker.ken@gmail.com までご連絡ください。

次の作品はCBS-CR

次の作品を作りたくなり、板だけ先に購入してきた。購入したのは職場の 近くのロイヤルホームセンターで、下記の4枚、いずれもクリアパイン集成材という安いものである。
幅mm
長さmm
厚みmm
数量
300
1820
18
1
250
1820
18
2
250
910
18
1
材料費は、合計で、税込5,793円、カット代が14カットのうち10カット分会員サービスで80円の合計5,873円であった。直線カットだけなので、 穴開けは自分でやらなければならないが、東急ハンズに比べると結構安く済んだのではないかと思う。全部で、サブロク1枚と少しの分量である。安い材料だが 結構重かった。

何を作るかは、購入できる材料の在庫次第ということで、電車の中で検討しておいてその場で決めた。最初は、高さ600mmの2副空気室の標準MCAP- CRでいこうと思っていたのだが、その場でCBS-CRに変更した。多自由度バスレフ型は、空気室のサイズだけ適当に決めておいて後はダクトで調整できる ので、こういうアバウトな計画で十分である。これが最大のメリットかもしれない。仕上がり寸法は、300W×286D×450Hであるが、共振周波数など は未だ決めていない。スピーカーユニットも何にしようか考えていないといういい加減さである。
スピーカーユニットの候補は、FE103En-S, FE108Σ, DCU-F122W, FF125Kといった手持ちの遊休品である。ParcのDCU-F122Wはうまく鳴りそうだが、Fostexは難しそうで自信がない。今のところは、 FF125Kで追い込んで、オフ会でチャリティーオークションに出せればと思っている。こんなの欲しい人居ないか...

2011/05/02

CBS-CR型の概念設計








主空気室
Main Chamber
123W x 198H x 250D









第1副空気室
S1 Chamber
123W x 198H x 250D





第2副空気室
S2 Chamber
123W x 198H x 250D









C1空気室
C1 Chamber
123W x 198H x 250D

CBS-CR型のレイアウト
新しいCBS-CRはどのようなユニットを使うか考えながら、13cm を含めて手持ちのユニットを眺めてみた。

FE103En-Sは高級感抜群で音もよさそうだが、この箱では、低域の量感が足りなくなる気がする。

DCU-F122Wは、振動板が特に美しいが、ダイキャストフレームが薄くて少し高級感に欠ける。これは別の用途にとっておこう。

Omnes AudioのL5は13cmで高級感があり外観は好ましいが、フレームが大きいため、メインチャンバーの幅を増やさなければならない。また、この箱には弱 めな印象がある。

FF125Kは、古いが見た目は悪くないし、大きなマグネットが貫禄たっぷりである。取付寸法は調度良い。低域の量感が不足する懸念は残るが、これでやっ てみようと思う。低域が薄ければ、振動板に灰色の塗料を塗って、偽WKにする手もある。

今回の設計を左に書いてみて、空気室の呼び名が欲しいと思った。

とりあえず、左図のように副空気室を夫々、S1, S2, C1と呼ぶことにした。C空気室は、CBS-CR型固有のもので、主空気室には直接は繋がっていない。S空気室は、標準MCAP-CR型と同じく主空気室 に繋がっており、更に、C空気室にも繋がっている。空気室の繋がりのイメージを色で描いてみたがあまりピンと来ない。

CBS-CR型は、今回が2作目になる。前回は、標準MCAP-CR型と、AICC-CR型と比較するために作った(参照)のだが、予想に反して良い効果が得られた。 2010年のオフ会では、標準MCAP-CR型やAICC-CR型よりも特に好評だった。

CBS-CR型では、C空気室のダクトの共振が若干遅れるので、低音の重 みを出すことが出来る。多自由度バスレフの場合、あまりローエンドを欲張ると中低域の量感が減るので、S空気室ダクトの共振周波数はローエンドで 60〜70Hz程度に抑え、代わりにC1空気室のダ クトに40Hz位を軽く持たせようと考えている。

C1空気室のダクトは大きくせず、代わりに短くして効率を上げるよう設計する。また、ここのダクトは後ろを向けることで、位相の遅れ による悪影響を減らそうと試みる。

FF125Kという、バスレフ向きともバックロードホーン向きとも言い難いユニットへの挑戦は、果たしてうまくいくかどうか。うまく行けばオフ会でチャリ ティーオークションに出せそうだが...

2011/05/05

オフ会が楽しみ

5月1日に、オフ会のことを書いたら、ywjfnさんから、発表頂けるとのお申し出を頂いた。態々北海道から来て頂けるということだ。密閉型の改良型との ことで、とても楽しみである。他にも、参加頂ける方がおられると更に嬉しい。

また、集客方法についても画策しているが、なかなか妙案はない。聞いて頂ければ一般の方にも説得力があるイベントなのだが、来ていただけないことにはしょ うがない。中野ゼロという立派な会場を半分以上埋めるにはどうしたらいいだろうか。

2011年9月4日(日) 中 野ゼロにてオフ会

このページを読んでおられる方は、是非ともいらしてください。また、アイディアもお願いいたします。

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CBS-CRの進捗

新しいCBS-CRの設計がまとまったので、穴開け加工に入った。

穴開け自体は大した作業ではないのだが、自在刃の作業は危険がいっぱいで恐ろしい。手も足もコードも引っ掛けないよう細心の注意が必要である。穴開けは、 25mm×2箇所、44mm×4箇所、50×10箇所、104×2箇所で、作業は1時間ほどで終わったが恐ろしかった。本当は、スピード調整できるボール 盤が欲しいが、置き場所がないのが悩みである。とりあえず、ベランダでドリルを使って穴開けしたが、硬い板だったらとても無理だった。事故がなくて良かっ た。

削り屑の掃除も大変だった。外注出来れば良いのだが、設計しながらつくるのではしょうがないのだろう。
今日は、これにダクトを接着し、固定するところで終了である。次の週末では終わらないと思うので、完成まであと10日くらいだろうか。早く音を聞いてみた い。

2011/05/07

CBS-CR製作中




FF125Kを活用するCBS-CRの製作は、ダクトのコーティング工 程に入った。

コーティングは、紙ダクトを使用するためには必須の工程である。コーティングしないと、紙が毛羽立ってきたり、剥がれてきたりする。

最初に、240番の紙やすりで、大きなケバや、ささくれを削り取る。本当は丁寧に作業したいのだが、昨年スピーカー再生技術研究会のオフ会で発表した MCAP-CR/CBS-CR/AICC-CR三部作を作ったときから、腱鞘炎になって完治していないので、今回は軽く削るのに留めた。

コーティングには、ワシンの水性ニスを2倍位に薄めて使用する。細かい筆を使用して、ダクトの内外周や、ダクト穴の切断面に水性ニスを染みこませてゆく。 塗るのではなく染み込ませるのは、内部の繊維の結合力を多少なりとも補強するという目的と、コーティングの不足を無くす目的がある。濃い液を使うと十分に 染みこんでいかないので、効果が少くなってしまう。

塗っている途中は、紙に染み込んだ斑と、塗料の泡で汚らしい。見えないところなので、こういうものは気にせず、何度も塗り重ねる。塗っていく途中で、筆に 付いて来た紙の繊維は綺麗に取り除く。

垂らしてしまっても大した問題のない簡単な作業である。仕上げの腕も不要だ。

乾燥すると、泡はなくなり、表面がテカテカと光ってそんなに汚くはなくなる。

この後は、いよいよ部分接合工程に突入する。

製作の過程でCBS-CRの意外なメリットが見えてきた。

CBS-CRは、空気室を平面上に配置するのが基本なので、組立の間違いが少く出来そうなことである。空気室を立体的に配置すると大抵どこか間違えるが、 平面上に配置すると、ミスを犯しにくくなる。

普通はあまり気にしないのかもしれないが、ミスを防止する設計とか、ミスしても影響を少くする設計というのは、職業エンジニアが最も拘る点である。

SPEEDI

緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)の結果を速やかに公表しなかったことについて、マスコミが政府を叩いている。こういう ニュースを見るたびに、マスコミのレベルの低さを感じる。

SPEEDIによる放射性物質の予測は、各時間ごとの断面データに過ぎないので、この結果を見て逃げたり戻ったりするのは実用的ではない。光化学スモッグ のように、その場で気分が悪くなって倒れたりするような性質のものならともかく、瞬間的に浴びてもどういう効果があるか分からないような放射線量を瞬間的 に予測して避難に役立てようというのは馬鹿げている。必要なのは1時間先のデータではなく、月や年といった積分値での予測である。1時間程度の予測だった ら、実測値のほうが遥かに価値があると云って良い。1時間の間に重症を負うほど被爆があるならともかく、そうでないのだから、予測する意味どの程度あるの かも分からない。瞬間データを予測したって、その結果の使い方が分からない。だから、たとえ政府が速やかに公表したとしても、『だからどうするんだ?』と 別の怒られ方をするだけなのだ。現状のようなレベルの社会ではSPEEDIの結果を公表しなかったことには一定の合理性があると思う。公表しなかったこと が悪いのではなく、結果の使い方が分からないのが悪いのである。

自分が気になったのは、SPEEDI開発費の内訳と、シミュレーションのアルゴリズムである。

あまり使い道のなさそうなソフトウェアに開発費117億円というのは随分安そうな気がする。人件費が含まれていないのだろうか。だとすると何に117億円 も使ったのだろうか?

アルゴリズムは単に拡散の方程式を解いただけなのだろうか?各要素(英語でControl Volumeというのだが適切な訳語が分からない)の大きさはどの程度なのだろうか?スーパーコンピュータを使ったのだろうか?ドイツで発表されている予 測と同じアルゴリズムなのだろうか?そうだとすると何故同じものを使うのだろうか?...考えてみると疑問だらけである。壮大な無駄の気がしてならない。 これも自民党時代の遺物か。

2011/05/08

CBS-CR型の工作はほぼ完成




CBS-CRの新作はどんどん進んできた。

今回は、主空気室にワイン瓶のコルクを輪切りにしたものを貼りつけてみた。吸音材を使わずに実用になるかどうかの確認である。適当な厚みにスライスしたコ ルク栓をボンドでランダムに貼り付けてゆく。あまり綺麗に揃わないようランダムに貼り付けることにした。全部で、100〜200cc位の容積になったろう か。このあたりは適当である。擬似ロッククライミングの壁のようになった。見掛は面白いが、プラシーボ効果さえあるかどうか分からない。却って悪くなる可 能性もあるので取り敢えず聞いてみてからの楽しみである。

パイン集成材は、誤差が大きいので、空気室部分を組立ててから、出っ張っている部分を鉋と紙やすりで修正してからバッフル板とリアの板とでサンドイッチし た。端金にラップを巻いているのは、錆が付くのを防ぐためである。

大きめの端金は数を持っていないので、1本ずつしか組立てられない。自分の部屋には大きくて邪魔である。作ってみてから唖然とした。これでは、メーカー製 20cm3ウェイ位のサイズになる。12cm口径用のバックロードホーンよりはサイズが小さいが、これではスケールのメリットがあるとは云えない。特性が 悪ければ失敗作であるが、それは音を聞いてからの判断にしたい。

今回は、CBS-CR型のメリットを享受し、間違えずに組み立てることができた。

1本が先に組みあがったので、FF125Kを置いてみた。C1チャンバーからのダクトは、後ろ向きなので、写真では分からない。正面を向いたダクトのレイ アウトはあまり格好良くない。

寸法が300W x 450H x 286Dと大きいので、6畳間にはぎりぎりのサイズだろう。これより大きいと部屋の壁の影響が気になってしまう。バッフルも大きいので、音場感もメーカー 製より良い程度だろう。

音を出すだけなら無理すれば今日中に出来るが、仕事が溜まっているので、今日はここまでである。仕上げは先延ばしにして、来週末には音出ししてみたいと思 う。久しぶりのFostex FFサウンドを堪能したい。


9月4日(金)中野ゼロでのオフ会に、『チープに音出し』のケイさんも出 品してくださることになりました。ケイさん有難うございます。

皆さん、お楽しみにしてください。

2011/05/12

新しいCBS-CR(CBT120a)の音


今週は仕事がきつかったが、今日は少し早く引けた(とは云っても8時帰 宅)ので、懸案のCBS-CRを繋いで鳴らしてみた。半田付は大したことないが相変わらず綺麗には出来ないので箱の仕上げのときにもう一度やり直そうと思 う。
システムコンポに繋いでNHK AM第一を鳴らすと変な音だった。箱鳴りも結構強く感じた。このスピーカーユニットは、もう5年位鳴らしていないのでしょうがない。フリッツライナー指揮 シカゴ響のドン・キ ホーテは結構な迫力で鳴っている。流石にFostexの高級品だけあって筋金入りという感じの音である。8cmのCBS-CRと比べると低域 側は一回り大きくなった感じである。大きいだけのことはある。
パイプオルガンは結構低域が延びている。但し、後方を向けたC1チャンバーからのダクトの音は小さい。
このデザインはいいかどうか分からないが、音はそんなに悪くない感じだ。多自由度バスレフの音を知らない人が聞いたら中にウーファーが入っていると思うだ ろう。

名前がないと、分かりにくいので、CBT0120aという型名を付けてみた。音はもう少し鳴らしてから評価したい。
2011/05/14

過渡特性

新しく製作したCBT120aは、思いの外好みの音がする。FostexのFF125Kは、長岡先生のD-100にも使われているものである。 TR120aとして小型のものを製作したときは低音が不足していたが一回り大きく作ったため、空気ばねの可動範囲が拡がって低域の振幅が大きくなっている のだろう。CBT120a型の設計諸元は、下記の通りである。

CBT0120a型の設計諸元
項目
仕様
備考
M空気室
5.8L

S1空気室
6.0L

S2空気室
6.0L

C1空気室
6.0L

M〜S1ダクト
φ50mm x 46mm
簡易計算での共振周波数は143Hz
M〜S2ダクト
φ50mm x 76mm
簡易計算での共振周波数は110Hz
S1〜C1ダクト
φ50mmの穴のみ(板厚18mm)
ここの共振はあてにしない
S2〜C1ダクト φ50mmの穴のみ(板厚18mm) 同上
S1大気開放ダクト
φ44mm x 73mm
簡易計算での共振周波数は87Hz
S2大気開放ダクト
φ44mm x 123mm
簡易計算での共振周波数は67Hz
C1大気開放ダクト
φ25.4mm x 110mm
簡易計算での共振周波数は40Hz

ローエンドを欲張ることは諦め、低域の量感重視としている。C1大気開放ダクトは1インチの紙管を使って少しだけローエンドを狙ってみた。結果としては悪 くない感じがするが、C1大気開放ダクトの効果はほんの味付けに過ぎないようで、殆どC1チャンバーなしの2副空気室MCAP-CR型のような感じになっ ていると思う。

残念ながら測定の勉強が出来ていないので、素人測定は諦めている。

タモリ倶楽部でも鳴らしたオルガンのCDでは、結構下まで再生されている。オーケストラも8cmのCBT080aと比べるとスケール感がある。Bobo Stenson Trioの"Cantando"を聞くと、ドラムのサイズが実寸に近い感じで再生された。ピアノトリオのローエンドだったら大型システムと比べてもスケー ル感はあまり変わらないかもしれない。Audio Basic付録のオルガンCDでは、ファ(44Hz)とド(32Hz)は少し弱いが十分に再生されている。カウボーイジャンキーズの足踏みも取り敢えずは 聞こえているので、必要なレンジはカバーされているようだ。

スピーカーユニットは元々10時間位しか使っていなかったうえ、何年も在庫していたので、エージング不足で、粗さを感じる部分があった。しかし、数時間の エージングでも粗さは少くなってきた。Fostexの強力型を使っているだけあって、トランジェントは良いように聞こえる。能率が高いのと音の切れが良い ので、プレゼンテーション性能は結構良いのではないかと思う。

長岡先生が良く『音離れが良い』と表現されていたのは、過渡特性が良いということだと解釈している。一般的には定常特性ばかり評価されており、過渡特性の 評価はなおざりになっていると思う。スピーカーシステムの場合、振動板の変位を制御している訳ではないので過渡特性を評価するのは難しい。振動板の制御性 能なら、ステップ入力での振動板の変位を測定することで過渡特性の評価が出来るが、音波の場合、ステップ応答は直流(定常的な気圧の変化)になるので、ス ピーカーシステムでは再生不可能である。そんな理由で聴感に頼らざるを得ないのかもしれない。

CBT120a型は、今までの作例の中でも出来が良いほうの部類に入れて良いと思う。残念なのは、サイズが大きくなり過ぎたことだろうか。

2011/05/15

ボローニャ歌劇場日本公演

VISAカードから送られてくる雑誌のイベント情報をたまたま見ていたらボローニャ歌劇場の日本公演を見付けて、9月24日(土)に演奏されるベッリーニ の清教徒の公演のチケットを衝動買いしてしまった。NHKのイタリア語講座でボローニャ歌劇場のチケットはイタリアで最も入手が難しいという話を聞いてい たので一度聞いてみたかった。チケットは高価だがウィーンの国立歌劇場やミラノ・スカラ座ほどではなく、妥協に妥協を重ねて許せる範囲だと思った(ことに する)。
今回購入の決め手になったのは、ファン ディエゴ フローレスが歌うことであった。彼のテノールは自分が生で聞いたテノールの中では一番だと思っている。以前にパヴァロッティやドミンゴも聞いたことはある が、フローレスのほうが自分の好みだった。声の美しさはピカイチである。そして、オーディオでの再生の難しさも特別である。高級装置を使ってもも歪っぽく 聞こえる彼の歌声は、生では右にでるものがないほど美しいのである。9月24日なら、9月4日のオフ会の後なので、落ち着いて聞けそうだ。

Phile-Web

9月24日(日)に中野ゼロで行うオフ会を少しでも多くの方に聞いていただきたいので、Phile-Webというところに日記を書いてみた。Phile- Webの仕組みはいまひとつ理解出来ていないのだが、日記を更新すると、登録者にメールで案内されるので、読んで頂ける機会がありそうな気がする。未だ使 い方が良くわからないが、そこからメールも送れるので、コミュニケーションの手段も増えて良いのかもしれない。

2011/05/21

今年は受難の年か

このところ、私生活ではいろいろなことが続いている。今年は何かありそ うなので、旅行などは控えている。
もうすぐ父の命日なので今日は墓参りに行った。途中、公園のベンチで休んでいたら鳥の糞をかけられてしまった。幸い暖かかったので服を脱いで洗うことが出 来た。
墓石に水を掛けていたらカメムシにかかってしまった。カメムシは嫌がるかと思ったら水がかかったのが嬉しそうで水に浸かりながら水分を採っていた。
臭いにおいを出されなくて助かった。今日はカメムシにとっても暑い日だったのだろうか。

昼食後、日比谷公園で行われているオクトーバーフェストに行った。
ドイツでは文字通り10月に行われるビール祭りだが、日比谷では何故か5月に行う。どうせ日本でやるのだからマイフェストでも良さそうな気がするが、10 月に拘るようだ。
ドイツの有名なビールが登場するので楽しみではある。今年はホフブロイのヴァイスビアとラガーを楽しんだが昼食後なので、美味そうなソーセージやカツは食 べられなかった。席を詰めて空けてくださった若いカップルと談笑しながら1リットルを飲みきった。
気候もちょうど良く美味いビールだった。
昨年に引き続き今年もスピーカー再生技術研究会のオフ会を開催できるので楽しみである。昨年は会場を借りるために慌てて作った会であるが、それでも協力し てくださる方がおられるので、何とか面白い会が出来ると期待している。
チャリティーオークションが出来たときのために製作したCBS-CRの新作も調子が良い。エージングが進んで益々良くなっている感じがする。仕上げをすれ ば更に良い音になるかもしれない。自分は気に入っているが、果たして他の方にも気に入って頂けるだろうか。判断基準が一つに決まらないのがスピーカー再生 なので、これでいいのだと思う。
研究会のページも若干更新したのでご参照ください。

2011/05/22

信じる者は救われない

今日は、ブログハイエンドスピーカーのkenbo さんが東京に用事があったということでお会いすることが出来た。我が家は秋葉原地区にあるので、出会うのは容易である。電話を頂いてからアキバで待ち合わ せて容易に合うことが出来た。

お会いしたときに、kenboさんの新作の写真とか設計図を見せて頂いた。流石kenboさん、格好良いスピーカーである。材質は、広葉樹の高級材を使用 し、いつも通りの丁寧で格好良い仕上げである。今回はメインを置き換えるほどの出来で、スーパーウーファーももはや不要なくらいだそうだ。何と云うか、 やっぱり達人なのだと思う。

自分は達人には程遠いが、狭い場所で作る腕はなかなかなものかもしれない。あまり自慢にはならないのだが。

お話しする中で、話題になったのは、同じ自作を趣味とする人でも結構趣向というか色が違うということである。端から見れば、スピーカーの自作なんて皆同じ ように感じるかもしれないが、結構色が違うので異種グループが出来てしまうことがある。kenboさんと自分とでも色はかなり違うが、お互い違うものでも あまり拒否しないとところがあって、話が合う。どれが正しくてどれがダメとかそういう訳ではなく、評価が違うのが正しいのであって、自分のこだわりとか、 意見を見失ってしまうともはや趣味ではなくなってしまう。オーディオの性能は、まだ、簡単な数字で表されるところまでは行っていない。パソコンだったら性 能が全て数字で出るのだが、オーディオはそうではないので、自分のこだわりが重要になってくる。

だから、ウェブで怪しげな情報を見て鵜呑みにしていたら、趣味が趣味ではなくなってしまう。自分も、オーディオ放言の ところで好き放題書いているのだが、こういう情報だって、疑ってみなければ何も見えないと思う。どの石のインシュレータが良いとか言ったって、そんなの は、不確かさの中に隠れてしまう差なのかもしれない。人間のような不確かな感覚を元に構成された意見なんて、話半分どころか1%の評価で十分なのかもしれ ない。鵜呑みにしないでやってみれば済むことなのだと思う。

今回のCBS-CRが良いとか書いてみても、そ れは個人の趣向に過ぎないし、プラシーボ効果満点なのは云うまでもない。自分が好きなのは100%確かなのだが、一般的に良いとは絶対に言えない。長岡先 生の作品だって、プラシーボ効果の塊だったりするので、記事の中から自分の趣向に合っているかを推定し、実際に作ってみるか、あるいは、作った人に聞かせ てもらうかしなければ、自分にとっての確かなことは云えない。実際には使う環境が最も大事なのであって、ある特定の場所で鳴らしてウケが良かったなんてい うのは、信じないほうが良い。自分が使う環境で比較しなければ意味はないので、他人の情報を見るときには、音楽の好みとか、使う部屋の環境とかを合わせた ほうが良い。合わせずに盲目的に信じ込むと救われない結果になる。

9月4日のスピーカー再生技術研究会の オフ会も、いろいろな色の趣向の集まりなので、多分皆それぞれの好みを披露して頂けると思う。この会も自分のように、良く云えばおおらか、悪く云えばいい 加減な人間と松さんの ような、きっちりした人が始めた会なので、いろいろな色があって面白い。否定しあっていたらそれで終わってしまう。昨年の第1回オフ会は、皆、それぞれ尊 重し合って大人の会になった。今年もきっと大人の会になると思う。

信じる者は救われない、は言い過ぎかもしれないが、盲信は絶対に救われない。一歩引き、お互いに尊重して初めて救われるのだと思う。

2011/05/29

Phile-webコミュニティの日記

しばらく前からPhile-webコミュニティというところにも、日記を書いている。ブログとの差も分からないし、一体日記がどういう位置付けになってい るかも分からないが、取り敢えず、更新すると登録者に案内が行くようだし、検索にも引っかかるので、様子を見ながら続けている。ここの日記に書いてみた ら、"CBS-CR"でも検索上位にかかるようになった。この日記とは多少違うことを書いているので、覗いてみてください。5月15日の日記です。その後も2回更新しています。

英語のブログを久々に更新

英語のブログは、震災以降全く 更新していなかったので、昨日久しぶりに更新してみた。英語のページは書くのが面倒だし、感覚的なニュアンスの表現方法が良く分からない。エンジニアリン グは、数字で書けるので難しい表現は不要だが、オーディオのブログはどちらかと云うと文学的表現のほうが重要な感じがする。だからこそ、オーディオという 趣味が何となく異端に見られるというようなところもあるのかもしれない。

節電

原発事故依頼、自室では、KenwoodのミニコンポLCA-5MDをCDプレーヤーとアンプに使っている。自分が新たに作ったCBS-CRのCBT120aは、 能率が高いので、これで十分である。音もそんなに悪くないので、それでもいいかと思ってきたが、やはり、安物のデジタルアンプは表現の細やかさが足りな い。アニメ的に輪郭をくっきり出すので、クラシック曲以外は悪くないのだが、クラシック曲では、奥の深さ(何とも文学的表現だが)が出ないので欲求不満に なる。
節電のため、Feastrexの励磁型システムもずっと使っていない。これも少し欲求不満の元になっている。今後夏を迎えてどう対応するか悩みどころであ る。

買い物

先日買ったBUFFALOのBSKBU02ENBKという英語キーボードが手に馴染んだので、思い立って日本語版を買いに出た。日本語版の型式は BSKBU02BKでひとつ650円と激安である。これを2つ購入した。パソコン部品は商品寿命が短く、欲しいと思ったらすぐに買わないと無くなってしま うのである。

最近は、Ethernetがマザーボードに付いているので拡張のEthernetボードは入手しにくい。先日は、AGPバスのグラフィックボードを購入し たが見つけるのに往生した。しかも価格はPCI-Expressバスのものと比べて2倍以上であった。以前は普通に購入できた部品も今や入手が大変なので ある。ハードディスクもシリアルATA規格が出来て6〜7年(8年以上?)経過したので、今や、IDE規格のものは非常に高価である。しかも、IDE規格 の最後のものは、Ultra ATAなどというシリアルATAの上位規格のような名称なので間違って買ってしまったりする。先日、PC部品を整理していたら、SCSIボードが3枚出て きたが、これも使い道がない。PC関連部品は、流行り廃りが激しく、古いものは入手困難で高価になるが、自分の持ち物はタダのゴミになる。

それで思い出したのは、昨年11月末におなじみのT-Zoneが廃業してしまったことである。自分には馴染んでいて買いやすかったのだが、無くなってし まってはしょうがない。T-Zoneの場所は、ドスパラになってしまったので、今はドスパラで買っている。アキバは、はかなさを感じさせる街でもある。

ついでに少し脚を延ばして麻布オーディオに出かけた。Parc Audioの13cmパルプコーンが気になっていたので見てみたが、今日は買わずに堪えた。代わりに吸音材を購入した。Parc Audioのウールのもので、少量で1,600円と高級品である。ポリエステルのふつうのものもあるということで、そちらはずっと安かったのだが、量が多 過ぎるし、ウールのものでも大した値段ではないので、高い方を購入した。音の差が分かるかどうか、多分判別できない程度の差だと思うので、大量に使うとき は、迷わず普及品を買うだろう。今回は、CBS-CRの新作CBT120aに後で使ってみる実験用途だけなので少しで良かった。

おまけ

ミニコンポの音が気に入らないと書いたら、気を悪くしてしまったのか、とうとうCDの排出が出来なくなってしまった。以前から同じような症状があり、分解 して整備したりしたのだが具合が今ひとつであった。今回はとうとうこれでおしまい、という感じになったので、とうとう諦めて、メインのコンポ(アキュ フェーズC-2000、ユニエルPA-036、日立DVL-P900)に繋ぎ変えた。やはり、こちらのほうが表現の幅が広く、細かい音が良く出る。問題は 節電対策だ。メインのほうが当然ながら消費電力が大きそうである。狭い6畳間ではパワーは不要なので、もっと小型のアンプを使うか、悩むところである。 ローエンドのプリメインアンプを欲しくもあるが邪魔な気もするし、どうしようかと悩んでいる。

2011/06/05

日光



昨日、今日と、1泊2日で日光を旅行した。
日光と云えば、妻も自分も40年以上前に訪れたらしいという不確かな記憶があるだけで、10年前から行こうかと言っていた名所である。また、昨年、ミステ リートレインのツアーで、思いがけず駅の周辺を訪れ、空気が美味いのと、少し気温が低めなのとで、もう少しゆっくり訪れてみたいと思っていたところだっ た。今回はエースJTBというツアーを購入して東武日光駅まで行き、そこからレンタカーを借りて一回りしてきた。
小型のレンタカーを借りて最初に訪問したのは華厳の滝だった。子供の頃の記憶しかない二人にとって、見たことあるのかないのか良く分からない景色だった が、子供の頃はエレベータが無く、滝の下の方からは見えなかったのではないかという意見で一致した。今回は、滝の水量が多く仲々の見応えだった。
滝のところにある売店を見ると、自分がインシュレータに使っている水晶やアメジスト等の石を売っていた。御徒町の石屋で売っているものより石の粒が大きめ だったので、買おうか迷ったが、小さな大瓶で800円もしたのでやめておいた。
中禅寺湖の周りを回っていたら、竜頭の滝という滝があった。名前が素敵なので見学したら、滝が美しいだけでなく、ツツジも美しかった。日光は世界遺産の街 だけあって、名所が多いものだと思った。
宿泊したホテルは、日光金谷ホテルというベーカリーが有名なところで、そこにはプライベートな河原があったりしてゆっくりと寛ぐことが出来た。川の流れを 聞きながらゆっくりと眠ることが出来て寛いだ。
有名な東照宮は、子供の頃の記憶は殆ど無かったのだが、世界遺産だけあって美しかった。鳴龍も素晴らしい音響建築だった。
たまにはオーディオ趣味を離れてこういうものも良いものだと思う。


2011/06/11

CBT120aの修正







 スピーカーシステムをひっくり返した。

 これは音を変えるためではなく、仕上げを修正するためである。

 このシステムは、ロイヤルホームセンターで、定尺幅の集成材を直線カットしてもらった以外はすべて自分で穴を開けたり削ったりして組み立てたものであ る。

 ロイヤルホームセンターのカット誤差は、0.5mmも無かったが、それでも、板の厚み誤差があるし、板が伸びたりして仕上げの寸法が狂った。

 狂いは、なるべく目立たないところに集中させるようにしている。具体的には、接地側とか背面に段差ができるように組立ている。

 今回は、この段差の修正作業に着手した。


 カットの寸法には殆ど狂いがなかったのにもかかわらず、接地面の段差は、最大2mm程度ある。今回は、内部構造材を十字型に組んでいるため、カットの僅 かな誤差、板厚の誤差、板の伸びが加算されてこのような大きな誤差になっている。

 以前は、このような誤差が出た場合には、出っ張り部分を鉋で削り、紙やすりで仕上げていた。しかし、せっかくの板がもったいないので、最近は、このよう な段差に檜の薄板を貼って化粧するようになった。

 檜の薄板の化粧は、作業が簡単な割には効果が大きい。鉋で段差を削るのは骨が折れるし、合板では醜くなってしまう。それに対し、檜は、柔らかくて削るの がラクである。貼る手間を考えても、広い面を削るよりは体力的な負担が少くなる。

  檜の薄板は、厚さ1mmのものと2mmのものをそれぞれ4本ずつ準備した。1mmのものは、東急ハンズで、2mmのものはロイヤルホームセンターで購入し た。それぞれ幅は公称20mmである。但し、東急ハンズのものは、公称値より1mm位小さいことがあるので、注意を要する。

 このような部材を購入するときには、必ず大きめのものを購入しないと却って格好悪くなる可能性がないとは云えない。ロイヤルホームセンターで売っている 部材は、常に大きめだったので、こちらのほうが親切である。

 この部材は、最初は鋸で切っていたが、ハサミで簡単に切れることに気づいた。ハサミで切るほうが良いようである。

 寸法通りに切り出し、木工用ボンドで貼り付ける。貼りつけたあとは。良く押し、湿ったタオルで拭く。

 湿ったタオルで拭くのは、はみ出したボンドを取り除く意味の他に、部材の外側を湿らせる効果を出すためである。外側を湿らせないと、板が反って、剥がれ てしまうことがある。

 このよう薄板の場合には、剥がれてしまうことは少ないが注意するに越したことはない。

 接着後は汚いが、乾いた後に、鉋と紙やすりで修正すれば割と綺麗になる。

 修正作業は、来週にでもしようかと思う。

 音が出てしまった後は、落ち着いて作業ができるので、このようなのんびりした工程が可能である。音出しの前に仕上げようとすると、早く音を聞きたくて急 ぎの作業をするので、失敗しやすくなる。

 今日は、仕上げ塗装の準備のため、ラッカーが固まってバサバサになった刷毛の再生の実験を行った。

 塗装の後、毎回念入りに筆を洗うのだが、完全には綺麗にならず、毛が固まってしまう。このような刷毛は捨てるしかないのかと思うが、勿体無いので、薄め 液に浸けてみた。数時間ではどうにもならないので、このまま来週まで放置してみることにした。ビンはこのために態々買ってきた食料品用である。ロイヤル ホームセンターで199円だった。ピクルスでも漬けるものだろうか。ビンは大きいのだが、筆が長いので、筆はカットしなければならなかった。既に8時間く らい浸けているが変化はない、このまま捨てるしかないのだろうか。


 


2011/06/12

よしなしごと

 昨日うすめ液に浸けておいた刷毛を見たがあまり変化がない。ウレタン系の塗料が付いた刷毛の再生が難しいことは知っていたが、アクリルラッカーもダメな のだろうか。塗料については知識がないので、いいのか悪いのかは分からなかったが、アクリル系塗料は後からでもうすめ液に溶けると思っていた。溶けないの だったら、アクリルでも十分塗膜が強いということになるので、敢えてウレタン系を使う必要もないのかもしれない。ウレタン系よりアクリル系のほうが作業が 容易で仕上がりも綺麗なのである。しかし、結論を出す前に来週まで様子を見たほうが良いと思う。

 自宅用にメインで使用している、Nforce2チップセットのマザーボード+Athlon XP1700+という古いパソコン(OSはVine Linux version 5.2)の/homeディレクトリをマウントしているパーティションが手狭になったので、ディスクを交換した。データをコピーした後、ディスクを入れ替え て再起動...で完了と思っていたらそう甘くはなかった。再起動時にエラーが出まくって、修正に数時間を費やした。いったん問題なく使えると思ってもその 後にまた、エラーが出た。まだまだLinuxシステムの理解が足りないと痛感した。それでも最後には使えるようになったのだから、Linusさんに感謝し ないわけにはいかない。

 家族用には、Athlon64x2+4GB RAMをWindowsXPで使用していたが、最近は、Turion64のPCに、OpenSuse11.3という構成で使用している。Turion64 のマザーボードは、MSIのK8MM-Vというモデルで、VT8237Rというチップセットを使用している。メモリは1GBしかなく、あまり速くないと 思っていたが、ハードディスクをIDEからシリアルATAに変えて見違えるように速くなった。家族はMS Officeを使う必要がないため、このモデルで十分で、すでに、スペックが数段上のWindowsXPのPCを起動することも無くなってしまった。この ところ、我が家では、LinuxがメインでWindowsは限られた用途だけにしか使わなくなった。Linuxを導入したてのころは、ファイルのバック アップ等に不安があって、完全には移行しきれないでいたのが、今は、Linuxのほうが却って安心感がある。Linux用のウィルス対策ソフトは、有償版 があれば使用したいのだが、今のところ、無償版しか見付けていない。それでも十分である。Linuxシステムは何年も使用しているが、ウィルスに感染した ことは一度もない。理屈から云えば、Linuxシステムでは発症の可能性は低いものの、感染は普通にするはずなのに、全然感染もしないので、ウィルス対策 ソフトは、常に空振り状態である。ウィルスも高度化しなければ生き残れないのだろう。ウィルス対策ソフトが空振りというのは、平和な証拠である。

 Linuxの問題はディストリビューションが多いことである。我が家のPCだけでも、OpenSuse11.3、OpenSuse11.4、Vine Linux 5.2、Linux Mandriva 2010と4種類のディストリビューションを使用している。そのうち更に増えてゆくと思う。どのディストリビューションも一長一短で、どれが最適は、良く 分からない。同じようでいて結構違うのである。上記の4つは、分類としては全て、Redhat系である。Redhat系の他にも、Linuxには Debian系がある。最近は、Debian系がメジャーになってきており、上記の4つは、日本ではマイナーディストリビューションである。マイナーだと 使っている人が少いので、問題が起きたとき解決が大変になる。

 自分には、メインストリームにならないという生来の性質があるので、やむを得ないのだろうか。多自由度バスレフも、自分が生きている間は、メインスト リームにはならずに終わるのだろう。しかし、あと50年後には、間違いなくメインストリームになると思っている。そのためには、文書を残すことが絶対に必 要なので、今も細々と文書化に努めている。それも英文でなければならないのである。英語が嫌いな自分の性格に全く合わない。

 狭い我が家には、20cmシステムは無理なのだが、数年前にヤフオクで落札したFE206Sが1対、20年位前に購入したFE206Σが1対、更に同じ く20年位前に購入して、エッジが風化したEAS-20F20が1対ある。20cmシステムは、大きいので低音再生に有利、と思っていたのだが、ところが どっこい、ボイスコイルの系が大きく、中高域の音圧が特に高いので、低音は却って寂しくなる。多自由度バスレフで頑張っても、サイズが巨大になるので、狭 い家には合わないのだ。それに、20cmシステムを聞こうと思ったら、最低でも5mは距離を取らないと、音のフォーカスが甘くなってしまうので、狭い家に は全く似合わないのである。これらの20cmユニットは一体どう使えばいいのか、悩みは尽きない。ときどき設計は試みるのだが、サイズを想像しただけで腰 が引けてしまうので、20cmシステムは自分の空想の中だけに生きている。


2011/06/16

固まった刷毛の再生実験−5日後
 アクリルラッカーが固まった刷毛を薄め液に漬ける実験を始めて5日が 経過した。
 観察しても、刷毛の様子に変化はない。変わったことと云えば、刷毛の柄に薄め液が浸透したことと、薄め液が何となく茶色っぽくなってきたことくらいであ る。薄め液に木の色素が溶け込んだのだろう。
 どうもこれではこの刷毛が使用可能かどうか判別できない。あと何日か置いてもダメそうな感じである。
 やはり、塗料を一旦乾かすと仲々溶けないのだろう。ということは、アクリルラッカーの塗膜は十分強いということになる。
 今後はウレタンではなく、アクリルを主に使っていこうと思う。


2011/06/18

W6-658A

 今日は、Stereo7月号の発売日だったので、ヨドバシ アキバの書店で早速購入してきた。
 5月22日の日記で、kenboさんにお会いしたのは、この号の『スピーカー競作2011』の記事のために、kenboさんが音楽之友社に行かれる前の 時間だった。そのときにkenboさんのシステムについては既にお聞きしていたが、どのような記事になるのか興味があった。

 kenbo さんの新作は、FW-168HRという高級ウーファーをkenboさんオリジナルのバックロードバスレフ(BLBR)方式に仕上げていたものだった。これ を読んで、自分も16cmにチャレンジしたくなった。と、自分がTangbandのW6-658Aという6インチウーファーを持っていたことを思い出し た。これは、麻布オーディオでジャンク処分をしていたもので、1本あたりたったの1,600円位だったように記憶している。
 このウーファーは、マグネットが90mm径と非力そうだが、それはそれで良いところもある。フレームサイズは、外形が176mmとさほど大きくないので 使いやすい。この価格にもかかわらず、ダイキャストの立派なフレームである。HzHという販売店のサイトでは、50.5euroだったので、激安での購入 だった。

 しかし、これとて使えばただでさえ狭い我が家が益々狭くなる。一体どうすれば良いのだろうか。

2011/06/19

Stereo誌7月号のおまけ



 今年は、Stereo誌7月号のおまけを組立ててみた。昨年は、4冊 も購入しながら、不精のため結局1組も組み立てなかったので、今回が初めてであった。

 取扱説明書のままにやっていけば取り敢えず組み立てることは出来る。しかし、初めてなので、ボンドの塗布量などがよく分からなかった。組立はすぐに出来 たが、写真の通り、ボンドがたくさんはみ出ている。我ながらヘタクソだとおもった。取り敢えず音は出ると思うが、全然期待していない。

 FosterのFF80BKと同じかと思ったが、こちらは、フランジ外周の折り曲げが少いようだ。折曲量は多いほうがフランジの剛性が高くなり有利だと 思う。

 昨年、FF80BKを8本購入して、最初のQNDR型を作ったときは、柔らかい音色が気に入っていた。今回は殆ど同じと思われるものを、自分の手で組立 てたので、音は悪くなると思うが、いずれ何か作ってみようと思う。このサイズだと、テレビの脇に置いて使うのには丁度良いかもしれない。

 裏面には、『Stereo』と『FOSTEX』のロゴが入っている。空気漏れ防止のスポンジゴムが最初から付いているのは親切である。

 手作りアンプの会では、このユニットを使ったイベントを企画しているようだが、自分はそこまで入れ込もうとは思わない。FF125Kを使ったCBS- CRの音を聞いて以来、8cmには限界を感じるようになってしまった。



2011/06/26

黒檀のインシュレータ




 昨日、暑さ対策グッズを買いに東急ハンズ銀座店まで行った。

 暑さ対策グッズは、襟に巻くタイプを2種類、小さな扇風機を2種類購入した。襟に巻くタイプは今使っているところで、意外に涼しい。襟が濡れて気持ち悪 いところと、外装を取り外して洗濯できないのが欠点である。

 ついでに木材を見ていたら、黒檀の丸棒があったので、直径20mmのものを1本購入してきた。黒檀は、他の木材と比べて特に密度が高く、ずっしりと重 い。

 仕事が忙しいので、今週は触らないつもりだったが、ストレス解消のため(?)に切ってみた。例によってマイターソーを使う。少しずつ回しながら切れば、 ささくれが減るかと思ったが、断面に段差がついたので、最終的には、ささくれを認容してまっすぐ切った。

 黒檀の切粉は、コーヒーのようで妙な感じである。素材が固いためか、鋸での切粉も粒子のサイズが揃っているようである。

 約4mmと7mmの2種類の厚みに切り分けて薄いほうからCBT120aに敷いて試してみた。

 今まで使っていた水晶粒と比べてもそれほど表現の細かさが失われた感じはしない。低域はむしろしっかりするようだ。水晶粒との差は、誤差範囲かもしれな いが、そんなに悪くない。

 細かいことを云えば、形状・サイズや、置き方でも変わるので、黒檀の絶対的な評価は不可能だが何となく評価するとかなりいい。

 今回黒檀を使ったのは、Philewebで、紫檀ブロックが良かったと教えて頂いたためである。東急ハンズ銀座店には、紫檀の丸棒は置いていなかったの で、黒檀にしてみたものである。

 819円という金額は、オーディオ趣味としては安いが、塵も積もれば山となるので、無駄な気もする。趣味なのでカネの続くうちはいいことにしよう。


2011/07/02

CBT120a完成





今日はCBT120aの仕上を行った。

最初に、角部に鉋がけを行った。松の集成材は、木目の方向が不揃いなので、鉋がけには向かない。一応木口と木端は方向を揃えているのだが、同じ方向に鉋を 引いても、綺麗に削れるところとガタガタになるところがある。継ぎ目の向こう側わ良かったが手前側はガタガタになることもある。というか、何故か大抵そう なるので、余程の名人でもない限りは鉋がけだけで仕上げるのは不可能である。

鉋がけの次は、紙やすり掛けである。

今日は手抜きをして、サンダーを利用した。80番で始めたが、段差を削ってゆくのが大変なので、途中で60番に変えた。

サンダーを使うと、60番でも結構滑らかな肌になる。

全体を60番で滑らかにした後は、240番で仕上げた。番手が飛び過ぎの感じがするが、自分の経験上はこれで十分である。やすり掛けを手で行うときは、 60番→100番→150番→240番というように粗さを変えてゆかないとうまくゆかないが、サンダーを使った場合は、粗いものでも滑らかに仕上がるの で、60番→240番で十分だった。

サンダーの工程が終わると次は、240番を手で掛ける。サンダーを使うと細かいところに気づかないので、最後は手で掛ける。素人仕事なのでヘタクソだが、 一応手で掛ける工程は省かない。

その後、薄めたアクリルラッカーを塗り、2時間ほど乾燥させ後に、空研ぎ用紙やすり600番で、塗装面を削る。最後にアクリル樹脂製ワックス、ワンピカで 仕上げる。今回は、筆で塗った後に濡れたタオルで余分な泡を拭きとる工程にした。手抜きな割には適当に仕上がる。


この工程のときに、吸音材を入れるつもりだったので、今回は、ウールの高級吸音材を使用した。麻布オーディオで購入したものである。高級とは云っても大し て高価なものではない。

ダクトを塞ぐ形になるのは気に入らないが、取り敢えず適当に詰めてみた。

とうとう完成した。

音を出してみて最初の感想は、音が滑らかになったことである。やはり吸音材の効果は大きいと思う。音の角がとれて聴きやすくなった。

低音から高音までスムーズで、そこそこ高価なシステムにも引けをとらない感じである。

最初に、Bobo Stenson Trioの"Good bye"を聞いてみた。作業中に鳴らしていた、FeastrexのNF5EXを使ったシステムと比べると滑らかさ、細かさでは差が付くが、力強さではあま り引けをとらない。こちらはローエンドを設計上40Hzで切っているので、NF5Exを使ったTR130cと比べると本当の低域では及ばないが、通常重低 音と云われる帯域は十分である。

クラシック曲を聞いてみなければ評価は出来ないが、殆どの場合は、このFF125Kを使ったCBT120aで満足できるのではないかと思う。

Fostexのレガシーなユニットを使ってここまで鳴るのなら文句なしで満足できる。



2011/07/17

アキバでの買い物
このところの暑さに負けて、卓上の小型扇風機を購入した。

7月2日に秋葉原の駅の近くのところで1個購入したところ静かでそよ風が気持よかったので、7月10日に3個買い足した。

合計4個を、自分のPCデスク用に1個、寝室用に2個、会社用に1個と使い分けている。USB用なので、AC-USB電源コンバータを買わなければならな かった。

写真のファンは1個580円だったが、電源が1個500円〜800円位するので、1個1,200円位になった。これが結構快適である。静かでそよそよとし た風は、意外に心地良い。

今日もアキバで買い物をした。デスクトップPCのUSB端子が崩壊してきたので、PCIバスのUSB2.0基板を2枚購入した。1枚900円と手頃であ る。LinuxのPCに挿込むと、ドライバを勝手に読み込んでそのまま使用できた。PCの部品で最も壊れやすいもは、USB端子だと思う。ノートPCの USB端子が壊れると、修理のときは、マザーボードの交換になるので、買い換えるより高価になる。実質上ノートPCのUSB端子の修理は出来ない。デスク トップだとPCI接続の基板でどうにかなるので助かる。USBの端子は結構壊れやすくて、デスクトップPCのものも3割位は認識しなくなっている。アキバ での買い物は殆どパソコンショップばかりである。

Phile Web

ファイル・ウェブというオーディオ関連のサイトがある。音元出版のサイ トで、いろいろな製品のレビューとかユーザーのコミュニティがあり、結構使える。

自分もちょっとしたことから登録することになって時々使っている。こういう正統的なオーディオサイトを見て思うのは、自分のやっていることの一般性のなさ である。

ユーザは、自分の所有製品とかを登録できるようになっているのだが、自分の所有製品はデータベースに登録されていないので、最初はひとつも登録できなかっ た。しばらくしてアキュフェーズのプリアンプC-2000だけは登録出来るようになった。他のユーザの所有製品を見ると、自分では買いそうにない高級品が ぞろぞろ出てくる。そして、高級品を購入した喜びのメッセージがたくさん見付かる。これこそ、最初に自分が感じていたオーディオそのものである。

自分はというと、スピーカーシステムの自作を試行するようになって、市販品からは、全く遠ざかってしまった。現行品の市販品のモデル名を聞いてもさっぱり 分からないのである。いいものばかりだろうと思うが、使っていないので、試聴記も書けない。同じような趣味ではあるものの、趣味の色が違い過ぎて肩身が狭 い感じがする。

このサイトに登録すると日記が書けるようになっていて、自分も時々書いているが、自分の日記は一般性がないと見えて、ほとんど読まれていないようだ。同様 に、自分も他のユーザの日記もあまり読むところがない。オーディオ雑誌を購入しても殆ど読まずにお蔵入りするような感じである。

しかし、この日記の機能は便利である。登録ユーザしか書き込めないので、アダルト広告に荒らされることもないし、そのうえアクセス制御が出来るのが画期的 である。

自分も最新のオーディオ装置を購入しなければ駄目かなあ。

スピーカー再生技術研究 会のオフ会

オフ会は9月4日(日)という日程だけが決まっていて、内容は未だ具体的になっていない。自分の責任もあるので、時間を持たせなければならないし、今回特 別に企画しているチャリティーオークションに出すものも持ってゆかなければならない。全然人が来なくてチャリティーにならないのではしょうがないので、8 月頭には具体的な計画を公表しなければならないと焦っている。

チャリティーオークションには、何を出すか、悩んでいる。今考えているのは、新しく作ったCBS-CRのCBT120a型、昨年のオフ会で試聴した多自由 度バスレフ三兄弟のどれか、使っていないスピーカーユニットで、FE206Σあたりといったところだろうか。

CBT120aは、結構気に入っているので、本当は手元に置いておきたいのだが、大きいので手に余る状態になっている。仕上げはまあまあなので、欲しいと いう人がいれば嬉しい。

FE206Σは、1991年位に購入したものだが、この時代の製品は品質が良いと見えて、エッジのシミがない。その後、ヤフオクで購入したFE206S は、未使用だが、エッジのシミがキタナクて、リコーンするか、墨でも塗って真っ黒にするか考えなければならない状態である。FE206Σは、結構音が良い 印象がある。その他にも何かあれば持参したいと思っているが、何かいいものないだろうか。少しは役に立つかな?

未だ発表枠はあるので、ご希望の方は、speaker.ken@gmail.comま でご連絡ください。



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