多自由度バスレフ型の
研究 日記アーカイブ |
||||||||||||
|
|
|
2010/07/03-10/31 | 最新 | ||
2010/01/01-06/30 | 2009/8/16-12/23 | 2009/3/29-8/15 | 2009/3/23以前 |
LA4445の通常接続回路例(LA4445のデータ
シートから)
LA4445のBTL接続回路(LA4445のデータ
シートから)
|
ユニエル電子のPA-
445というステレオアンプは、パワーICに山洋電気のLA4445を使用しており、左図上側の回路例にほぼ忠実に沿って設計されている。違いは、出力側
のキャパシタの容量が小さく、より高い周波数で切るようになっている点である。 インターネットで情報を検索してみると、単電源のアンプでは、出力にDC成分が出るため、キャパシタでカットするらしい。このためローエンドが伸びないと いう。それに対して、BTL接続にすると、単電源であっても、DC成分がキャンセルされるので、出力側の キャパシタは不要になるとの記述があった(リ ンク)。納得いく説明である。 ところが、LA4445のデータシートを見ると、"In bridge connection applications the output capacitor must be normally connected."と記述されており、左図下側の回路例でも、出力側にDCカット用のキャパシタが入っている。これでは、BTLのメリットのひとつが 得られない。 更にもうひとつ困ったことが、左図下側のBTL接続例でも、入力がアンバランス伝送になっていることである。今迄に調べた 情報では、態々反転回路を入れて、アンバランス入力をバランス入力に変換している。折角バランス入力が得られるのに、これでは、半分しか使えないことにな る。5番に入力のマイナス側を繋ぐと何か不都合があるのだろうか?自分の知識の無さに嫌気がさ す。 バランス出力のプリアンプのメリットを最大限に活かすにはどうしたらいいのだろうか... |
コイズミ無線で、
FF57BKを8本購入してきた。1本1,100円で、合計8,800円であった。これらは、新しいQNDRシステムDU050x4aに使用する。FF57BKのスペック
は、インピーダンス8Ω、周波数特性140Hz〜20kHz、f0は140Hz+/-28Hzとなっている。耐入力は定格で4W、最大で8Wとなっており
十分と思う。 今回から、受容れ検査には導通+極性を調べることにした。FF57BKは8本全てに導通があり、極性は全て同じだった。 ついでに、先日麻布オーディオで購入した外観不合格品ジャンクのW2-802SEの極性検査を実施したところ、こちらも全て極性が揃っていた。こちらは 1本980円とお得であった(合格品は2,480円)。これで、安心して2組のDU050x4aを製作できる。 写真の左がFosterのFF57BK、右側がTangbandのW2-802SEである。W2-802SEは、ネオジウムマグネットを使った高級品で、 丸穴に取付けられるが、FF57BKは、端子部分を拡げなければならない。写真の通り、フランジサイズぎりぎりまでカットしなければならないので、空気漏 れが心配である。何とセンスの良い設計か。さすがFostexの親会社。 |
居間のシステムの有効活用を考えてきたのだが、大きな疑問に行き着いた。バランス伝送したい理由は、Crescentの高級プリアンプRA
1501-Aを有効活用しようと思っていたのだが、P-350との組合せが芳しくなかった。ひょっとして、このプリアンプが好みに合わないのか、組合せが
良くないかもしれない。 そこで、思い立って、Technicsの普及品SU-C1000MK2を使い、切り替えられるようにした。幸いにも StuderのD-730には、平衡、不平衡の2組の出力が付いている。これを使えば、どちらのプリアンプにも接続でき、簡単に切替て比較することが出来 る。 ゆっくりとは試聴出来なかったが、グレゴリオ聖歌を聴いてみた。不平衡接続のSU-C1000MK2を使った音は、聴きなれた感じの音。悪くない。暫く 聴いてから平衡接続のRA 1501-Aに切替えると何かが違う。決して好きな音ではない。 |
集まれ!塩ビ管スピー
カー!オフ会のときに、バスコさんから左の写真にあるビスのカバーを頂戴した。このカバーは、ビスの振動対策として使用している方がおられるようである。 銅か銅合金と思われる皿状のものに粘着するペーストで取付けて使用する。ビスの振動が音になるのを遮断する効果があると思う。 自分の駄耳では変ったかどうか良く分らないが音が滑らかになったようにも感じる。 写真でペーストが少しはみ出ているのが分るように綺麗に、かつペーストを十分な量使うのは結構難しい。 |
先週水曜に
MAKIZOUクラフトから、新型用の板材が届いた。 MAKIZOUクラフトは、いつも正確なカットで、丁寧に梱包されてくる。梱包はやや過剰な感があり、テープを剥がすのが面倒臭い。 納期はいつも、週末を含んで3週間位である。あまりばらつかないということは、自分のようにカットを不定期に注文する人がそれなりの数になるので、結果と して安定した納期になるのだろうか。スピーカー工作のユーザーがそんなにたくさん居るのだろうか?いるとすれば結構なことである。 |
|
木曜に、出張から帰る
と、早速組立を開始した。外部ダクトは、紙が薄いので、差込用のフランジに接着する。 フランジの穴は、ダクトの外径よりもやや大きく作っている。紙管の寸法を正確に測るのが難しいし、穴開けは外注なので、ぴったりと合わせるのは難しい。 このため、ダクトには、紙を貼り付けて寸法を調整する。 今回は、USレターサイズのやや厚手のPPC用紙の長辺2周で適当なサイズになった。 ダクトに貼り付ける紙には、薄めたボンドを筆でベタベタに塗る。そうすると比較的簡単に綺麗に貼ることができる。 穴径よりやや小さく、するすると入るようになったら、ボンドをたっぷりつけて差込み、乾燥させれば強力に接着される。但し、左の写真のように、最後はボ ンドを隅肉に盛って駄目押しをする。 内部ダクトの紙管は、肉厚なので写真後側のように、差込フランジは使わずに直接貼り付ける。 ダクトはマイターソーで 切ったのだが、紙なので断面は汚らしい。 接着が完了したら、断面を鋏と紙やすりで仕上る。 大き目に食み出した部分は、鋏で簡単に切り取れる。 鋏で粗仕上した後に、240番の紙やすりで丁寧に断面を仕上げてゆく。 ダクトの紙は剥がれたら、水性ボンドで貼り付ける。 この作業は、結構時間がかかるが、粉塵を上げないし、騒音が出ないので、夜間でも作業が可能であった。 マイターソーは、木材には良いが、紙管を切る場合には、刃を細かいものに変えるといった工夫が必要かもしれない(そのような替刃があるかどうかは分らな い)。 多自由度バスレフの場合、ダクトの数が多いので、紙管と、自分で切断する道具が必需品である。 最初はダクトを、板で四角く作っていたが、ダクト用の材料を考慮すると板取に無駄が出るし、作るのも面倒なので、やはり、厚手の紙管がベストと思う。 一般に入手できる紙管は、薄いので、ヤフオク等で購入する。様々なサイズのものが適当な値段で出品されているので入手可能である。 ダクトは、設計前に入手しておいて、寸法を測り、設計をダクトの寸法に合わせるようにする。 将来は塩ビ管も導入したいが、接着方法が難しそうだ。 |
|
紙ダクトは、毛羽立つ
ので、表面が滑らかさを保ち、また、紙が剥がれて来ないよう、ワシンの水性ニスを塗る。ニスを染込ませておけば、紙内部での剥がれが起きにくくなる。 水性ニスは、臭くないし、筆を水で洗って何回も使えるので経済的である。 スピーカーシステムの表面に水性ニスを使うと、他のものにくっ付いたりして困るが、内部の塗装であれば全く問題ない。 表面に水性ニスを使う場合でも、ビニールやプラスチックのものを付けないように使うのであればあまり問題ないと思う。見栄えは、溶剤を使うタイプよりも 多少劣るが、このような用途には好適である。 |
|
フランジ付のダクト
は、ボンドで側板に接着する。今回は、手間を惜しみ、ビスを使って圧着した。その後、ビスは全て抜いてしまう。時間が経過して、ビスが緩むと修正のしよう
がないためである。 ビスをこのような目的で使用する場合は、強力に押しながらねじ込んでいかないと隙間が出来てしまうので注意を要する。 写真のようにきれいに並べる理由は、組立ミスがないことを確認するためである。 複雑な構造のものを2組も作ると、混乱して、必ず間違いが起こるので、図面と比較して、確認するには、き れいに並べなければならない。 |
|
以上の準備が出来てし
まうと先は早い。 図面を何度も確認しながら、丁寧に、端金でパーツを接着してゆく。 2組もあると、一人では大変だし、端金が不足した。 止むを得ず1組ずつ組立ててゆく。 左の写真は、一組目である。MCAP-CR型の中ではもっとも単純な構造だが、ダクトの相互干渉を最小限に配置したので、これでもかなり複雑になってい る。 |
|
側板を4面貼り付ける
と、最終形に近くなる。 ここまでくればあと一息という感じなのだが、もう1組あるので、未だ、3合目といったところだろう。 見掛けはそんなに悪くないと思う。 この状態で持ってみると、かなり軽い。これは、シナラワン合板のラワン部分が軽量のためと思う。宙吊りに近い形で使用することを想定しているので、軽いほ うが良かったのだが、思いほうが音が良いという矛盾があり、シナアピトン材を使うことも考慮に入れていたのだが、MAKIZOUクラフトでは、12mmの シナアピトン材は、扱っていないということだった。 |
|
端に、檜の三角材を貼
り付けると、仕上の手前まで完成である。 やってみるまでうまくいくかどうか分らなかったのだが、本体側にボンドをたっぷりつけて、三角材を差し込むと、吸い付くように入っていった。 これを両側から、端金でクランプする。 中央もクランプしたいが、良い方法がなかったので、手で押さえてボンドを搾り出すのに留めた。 三角材の接着剤側は、水分を吸って伸びるので、バイメタルのように変形し、中央は自力で押え付けられるはずである。 触ってみたら、あまり問題が無さそうだったので、良いことにするが、僅かな隙間はあいているかもしれない。経験上は気にするほどの問題にはならないと思 う。 今日中に組立が終わると、23日に仕上が出来て、音を鳴らせる状態になるかもしれない。 |
|
午後は、頑張ったの
で、3台の組立が完成し、これらは、既に紙やすり掛けまで行った。 1台は、ご覧の通り、組立が終わった状態である。ここから乾燥させるので、今日はここまでとする。明日は、なるべく早く帰宅して、最後の1台の鉋がけま で終了させたいと思う。そうすれば、23日に塗装して、音を聴ける状態になる。 突貫工事だったが意外に進んだので音を聴くのが楽しみになった。 |
今日はQNDR新型の
製作に忙しかったが、接着の乾燥中、食事ついでにFostexのスピーカーコンテストの作品を眺めに行ってきた。 オーディオイベントの一環ということで、アキバのUDXビル二階に行ってみると、レストランしかない。 変だと思いながら、ビルの外に出て外からUDXビルを眺めると、オーディオイベントらしきものをやっている。 外から遠回りしてやっと入ってみた。受付を済ませて中に入ってみたが、Fostexのブースが見付からない。5階でやっているらしいのだが、5階に行く 方法が分らない。係の人に伺ってみると、別なビルだと云う。 確かに、Fostexのサイトではそのビルの名前になっていたが、イベントのサイトでは、UDXビル二階と書いてあったので、ここに来たのだった。しょ うがないので、Fostexのイベントをやっているビルに移動して5階まで行ってみた。 Fostexの部屋が見付かったのだが、自作コンテストの作品が見えない。係の人に伺うと、奥に展示してあるとのことだった。 ようやく作品を見ることができた。 ウェブで情報で知っていた作品は僅かで、殆どは初めて見るものだった。 どれも個性的な形状で、うまくまとまっている。音が聴けないのは残念だった。 お馴染みの、たてちゅうさん、kenboさんの作品が目に付いた。 たてちゅうさんの作品は、Stereo誌では残念だったものの、ここでは入賞になっていた。おめでとう御座います。 こういうものは審査基準が良く分らない。審査基準は事前に公表したほうがいいのではないだろうか。 スピーカーユニットは殆どがFostexだったが、Parc Audioのものもひとつあった。Fostexだけでは格好悪いので、非Fostex部門からは1作品だけ入ることにしたのかもしれない。 |
|
kenboさんのシス
テムは、優秀賞である。音が良いのは知っていたし、仕上も通常のレベルではないので、今回も大賞だと思っていたが、大賞は別にあったのだった。 大賞の作品は、地味な黒色だが、形状が際立って目立っている。 無指向性システムで、スピーカーユニットは一体何台使ったのだろうか?数えれば分るが、数えたいとは思わなかった。 物凄い力作で、しかも巨大である。この方は、どのような邸宅にお住まいなのだろうか?このシステムの評価を発揮させるのなら、最低30畳、天井高さも 4m位は必要になるのではないだろうか? |
|
この作品には、ゲテも
ん工作実験室の松さんもひれ伏すかもしれない。いや、情熱を更に高ぶらせるか、ご本人でないので分らないが、いずれにしてもインパクトの強い作品である。 折りしも、自分は、音場型のQNDRを作っているところなのだが、コンセプトがまるで違う。QNDRは、妥協を重ねたコンセプトだが、この作品は、一切 の妥協がない。この作品だったら、東京文化会館でも十分に大きな音で鳴るのではないだろうか。 それにしても凄い。個人で実験するには、コストが大き過ぎると思うが、裕福な方の作品だろうか? これがあるので、kenboさんの作品が大賞にならなかったのだろう。 審査基準は、『妥協なし、アマチュアだから出来るもの』と云ったところかもしれない。 |
今日は、Fostex
自作スピーカーコンテストの表彰式があった。 左から、大賞、優秀賞、優秀賞の3作品が並んでいる。 表彰式の試聴会では、藤田恵美(?)のボーカル、ジャズのピアノトリオ、オーケストラ(小澤の幻想交響曲)をかいつまんで演奏した。 一番右の見事な青色の作品は、学生さんの手によるもので、最初は自身の耳で合わせていたが、結局測定で追い込んだというものである。正統的な小型スピー カーの音で、市販できそうなまとまりである。 中央のトールボーイは、お馴染みkenboさんのメインシステムである。 |
明日は豊橋まで出張だ
というのに昨日パソコンを会社に忘れてしまった。おかげで今日は往復2時間半かけてとりに行かなければならなず、塗装は超高速で実施した。 いつもと同じく朝6:30に起床し、7時過ぎには、最後の1台の鉋がけと紙やすり掛けを実施、他の3台も再度紙やすり掛けを実施し、ウレタンニスの塗装 を施した。 最初に、底面をスプレーで塗り、次に、底面を下にして別な面を刷毛塗りした後にスプレーにリした。相変わらずヘタクソなので、後で600番の紙やすりで 修正し、床用ワックスを塗って仕上げようと思っている。 完成は、次の週末くらいかな。何だか、音が悪そうな気がしてきた... |
昨日突貫工事で塗装し
たQNDR型エンクロージャはベランダに放置していた。 二晩経ちウレタンニスの臭気が弱くなったので、今晩引上げた。 触った感じでは表面は十分に乾燥している。写真ではそこそこ綺麗に見えるが、表面はざらざらで、ところどころに垂れが見える。これは、後で修正しなけれ ばならない。 小型に作ったつもりだが、そこそこの大きさになった。軽さは計画通りといえばそうだが、ちょっと軽過ぎるかもしれない。隣り合った2つの穴に指を入れる と片手で軽々持ち上げることができる。 音は次の週末には聴けそうだ。32面体のウルトラCスピーカーの音を聴いた後なので、超シンプルなQNDR型システムの音場が楽しみである。 |
24日(火)は、
Fostexのイベントに出かけたので、お預けとなっていたQNDR新作は、中断していた。 昨日朝早めに起きて、ウレタンニスの表面を均す作業から始めた。600番の紙やすりで、調子よく削り、手触りも最高!と思っていたら、問題が発覚した。同 じ600番の耐水ペーパーに変えた途端にウレタンコーティングが削れなくなり固まって鼻糞のようになる。最初に使っていたものは、手持ちが無くなったので 止む無く耐水ペーパーで作業を続けていたが、作業能率が悪いうえに仕上がりが汚いので、最初のものを買いに渋谷まで出かけた。調子よく削れたのは、『空研 ぎ用』という白と灰色の斑の模様のものである。紙やすりを変えた途端に作業が進み、夕方には、ワックス掛けまで完了した。写真では良く分らないが、最初の 状態とは雲泥の差である。 |
|
苦労しながらも配線を終えた。今回は、箱が小さいので、前回のシリパラ&パラシリ接続ではなく、シリパラとした。配線完了後には、乾電池を使用して極性を
確認した。4本もユニットがあると間違いやすいので、音を聴くだけでなく、DC電圧を駆けての極性確認は必須である。極性は間違っていなかったので、ほっ
として、順に試聴する。 2 組あるので、居間に1組運び、比較した。左の写真は、TB社のW2-802SE(麻布オーディオのジャンク品)を使用したものである。もう1組の Foster FF57BKを使用したものとの差は小さい。高域は僅かにW2-802SEのほうが綺麗に聴こえたのに対し、低域は、FF57BKのほうが僅かに豊かだっ た。高域、低域共に差は僅かだった。低域は振動板が大きめで、フェイズプラグのないFF57BKのほうが有利だろうと思っていたのだが、実際は殆ど差を感 じなかった。 |
|
音場感は、
FF80BKを使用した第一作と比較すると、もっと自然で、QNDRの特長と思っていた、響きの多いホールのような音ではなく、自然な響きのホールと表現
したほうが良い音である。 FF80BKでは若干ハイ落ちに聴こえたりしたが、2インチドライバーでは、ハイ落ちの感じはしない、しかも低域は40Hz以下まで伸びており不足感は ない。 しかし、ソースは選ぶ傾向がある。グラモフォンの復刻廉価CDにある椿姫を聴いたら酷い音だった。グラモフォンの録音は、当時最新鋭のマルチ録音が多 かったようで、シンプルな録音向きのQNDRとは愛称が悪い。 |
この上の写真をクリックすると大きくなりま
す
|
あまり意識しないうち
に今年のミューズの方舟コンテストが近付いてきた。 今回出品作のCon Gioiaは、プロポーションはまあまあ、音は良いようなそうでもないような、といったところである。任意接続多自由度バスレフ(AICC-CR)型とい う、多分世界で初めての作品である、低音はそれなりに出て、中高域はユニットのキャラクタをそのまま生かすというコンセプトは達成したと思う。これを聴い た方が参考になると思って頂ければそれで成功である。 折角なので、今日仕上の修正を行った。今迄の仕上は、ウレタンワックススプレー塗 装の凸凹を適当に削ってから床用アクリルワックス『ワンピカ』を適当に塗っただけで、素人仕上にしてはまあまあだが、それほどでもない。今度は、600番 空研ぎ用のペーパーをかけて手触りを良くした後に、ワンピカを2回塗りこんだ。 上側の写真は、空研ぎ用のペーパーを掛けているところである。この白い粉が出るのが空研ぎ用ペーパーの特長で、普通のペーパーではこうならずに、鼻糞の ような丸まったカスが残り綺麗にならない。 白い粉を掃除機で丹念に吸い取り、布で拭いてから、ワンピカを古Tシャツのキレ端で塗って拭取る。これを2度繰り返しただけでピカピカになった。写真では 分らないが手触りも抜群である。音が変ったかどうかは自分の耳では分らないが良くなったような気もする。プラシーボ効果だろう。 Con Gioiaの詳細はこちらを ご参照ください。 |
■イベント名:自作スピーカーコンテスト
2010 ■日時:12月12日(日) 13:00開始(12:30開場) ■会場:品川区立中小企業センター 3階レクリエーションホール ■交通:京浜東北線・りんかい線「大井町」徒歩10分/東急大井町線「下神明」徒歩2分 ■入場料:無料 テーマは「FOSTEX FE83Enを一発を使ったスピーカーシステム」。昨年リニューアルされた新FEシリーズの実力を引き出してみようという企画だという。 出品の申し込みは既に締切っており、今回は10作品がエントリー。コンテストは、1人10分の持ち時間の中で共通ソフト・自由ソフトを鳴らし、 作品の説明を交えながら進行。全作品を試聴した出品者、スタッフ、来場者の投票によって受賞作を決定する。 賞は音質・ルックス・アイデア・総合の4部門。ゲストによる作品の講評の後に表彰及び賞品の授与を行う。 |
ビビリ音は、高域のあ
る特定の周波数で発生するようである。既に、取付を変更したり、ユニットを1本変えたりしてみたのがなかなか直らない。 仕方がないので全てのユニットを外に出して1本ずつ聴いてみた。4本のユニットはシリパラに繋いでいるので、1本だけ取り出して聴くことが出来ず、4本か ら同時に出る音を聞き分けなければならず、難航を極めた。聖徳太子でも10人が同じ事を言っていたら聴き分けるのは難しいかもしれない。 とりあえず、全部をバッフルから外した状態で、1本ずつ耳を近づけ、ビビリが発生するところを何度も聴く。ユニットは結構振動するので、写真のように、 タオルで振動を吸収した状態で聞いてみたのだが、結局良く分らない。 1本ずつ観察してもやはり分らない。W2-802SEは、振幅が大きいので、手に持つと振動がぶるぶる伝わってくる。 どうしようもないので、1本ずつバッフルに取り付けてみる。理由は良く分らないが、ビビリ音は何故か小さくなった。 QNDRは、入力を大きくできるので、ビビリやすく、ビビリの源を探すのも難しいことが分った。 とりあえずこの状態で様子を見ようと思う。因みに、もう片方のチャンネルと、FF57BKのほうは問題がない。 |
北海道から持参された
金子さんの作品である。黄金比率に製作した密閉型である。PST(BSC)回路で高域を落としている。リュックサックに入れて背負うことができる、飛行機
内に持ち込める、といった、自分と同じような発想に共感が持てる。 事前の音出しのときに聞いてあっと驚いた。実にいい音だ。特定の音域の強調感とか癖のない音造りで見事である。FE83Enの最大の欠点であるフレームの 音を上手に消している。手作りアンプの会の方々が採点すれば全作品の中でベストに評価されると思う。事前の音出しとは異り、本番では、聴衆に吸音され、ま た、遠くの客席では相当に高域が減衰してしまったのではないかと思う。実際に使用する環境で最高のパフォーマンスを出すと思うが、このような会場向きでは なかった。また、最も印象が薄らぐ一番手というのも残念だった。10番手に登場すれば結果はかなり違ったと思う。 |
|
自分のCon Gioiaは2番手に登場した。設置できないというトラブルがあり、音出しにまごついたが、何とか音は出た。本番では、そこそこ綺麗に鳴っていたと思う。 しかし、バランスが低域寄りで、後方の席の人にはもごもごと聞こえたのではないだろうか。自宅で聴くと派手な音なのだが、広くて人の多い会場では全く地味 な音に聞こえる。準備したソフトのScriabinは、まあまあの鳴り方だったが次のオルガンは無理しすぎで歪んでいた。アノニマス4は、綺麗に響いた し、ピアノトリオは、かなり上手に鳴っていた。このあたりは、わりと多くの人が評価したようで意外だった。作った本人は、面白さを重視し、音は二の次だっ たのだが、残念なことに面白さは全く評価して頂けなかった。理由のひとつはくだらないが、資料の字が小さすぎて読めなかったためだそうである。 | |
内野さんの作品は、積層構造で滑らかな曲線のCW型バックロードホーンである。誰もが考えるが、普通ここまでは出来ない。見事、脱帽である。そして、音も
とびきり良い。音出しの時に聞いてビックリ。こんな凄い音を聴いたらCon
Gioiaなんて恥ずかしくて並べられないと思った。バックロードホーンの良さがストレートに出ている。 本番では、聴衆に吸音されて、思い切り の良さが減退してしまった。自分は、向かって右側の端で比較的近いところで聴いていたので、この良さを聞き取ることが出来たが、客席の殆どは離れており、 音離れの良さを感じることが出来なかったかもしれない。しかも、この後が、割と派手な音造りの前田さんだったし、印象が薄らぐ3番手ということで気の毒 だった。 |
4番手は、会長前田さ
んの作品。資料に図面はないが、拡がり率の小さいバックロードホーン『ウィングロード(Wing Load)』である。 前田さんの作品らしい粒立ちの良い音。低域にも少しアクセントを持たせて思い切りの良さが際立った。 この作品の凄いところは、大きな音が出せることである。ソフトの選び方にもよるかもしれないが、Con Gioiaの倍くらいの音は出せる。前田さんの凄いところは、フォルテシモで始まらない曲の最初の部分を聞いて、フォルテシモの部分でも歪まないぎりぎり のボリウムに調整できることである。まさしく達人の業。ミューズの方舟の結成以来30年間会を率いてきただけある。しかも、毎年作品を出品し、評価されて きている。この作品も、その中の一つである。 最初の4作品グループの中の最後で、印象は薄れやすかったのかもしれない。結果を見るとそのような感じを受けた。 |
|
次の3作品のグループ
の最初、全体では5番目が白須さんの『JODEN(除電)7』である。 今大会の中で最大、最重量のモンスター作品。ダブルバスレフ構造だが、ローカットフィルタを入れると、ディスコのような大音響を出すことが出来る。除電が テーマなので、あらゆるところに除電対策を施している。振動板が黒いのは、塗料を塗って質量を増しているのではなく、導電性の墨を塗ることで除電対策をし ているのである。 徹底した拘りで、音もモンスター級。凄くいい音である。参った。こういう拘りの徹底した作品には、平伏すしかない。 参りました。 |
|
6番手は岡田さんの
『ラジアン』である。曲げたバッフル板の円弧の中心角が1ラジアンだそうである。 弱点のフレームの音が出ないように裏面から取り付けている。これは、金子さんと同じだが、そこに更に、吸音性の素材を付けて嫌な音を消している。また、軸 上正面で聴くことを避けている。FE83Enの音が好きな人には向かないかもしれないが、こうすることによって、このユニットの癖を軽減することを目指し たのだろうか。 この作品の凄いところは、音場感である。あまり高くない会場の天井を反射した音を聴くと、生の臨場感のようである。天井吹き抜けのホールで生演奏をした り、大道芸をやったりする音響に似ている。これは、まさしく、音場再生の新しいカタチである。 バッフルが大きいので、鳴りがあるのかと思ったが、音を聴くとそういう感じではない。曲げることによって、剛性が増すという効果だろうか。 |
|
第2グループの最後、
全体で7番目の作品が、カノン5Dの鈴木さんの作品、『ヘキサロード』である。5作の試作を重ね、ようやく納得行く形に落ち着いたという。鈴木さんのよう
に、若く、かつ、情熱がある方は頼もしい。 音出しのときに、すでにこれは只者ではないことが分った。内野さんの作品と形状は違うが共通する押し出しのよさ、音離れの良さ、音の豊かさがある。この 音を聴いて、やはり、自分の作品を出すのが恥ずかしくなった。 特長は、ヘッドの構造で、振動板背面の音が、振動板を突き抜けてもろに出てこないように工夫されている。これは、素晴らしい効果を上げていて、嫌な音が 出ない。長岡先生のオリジナルをようやく超えたスワン型バックロードホーンではないかと思う。 本番では、やはり、吸音されて音離れの良さが減退した。それでもバックロードホーンの特長は良く感じられて、スカッとした音。抜群の音である。 |
|
第3グループの最初を
飾るのは、井形さんのトリプルバスレフである。自分の諦めたMCAS型(これは、鈴木の命名で一般的な名称ではないが、MCAPのParallelに対し
てSeriesとなるのでMCAS)である。 自分がMCAS型を諦めた理由は、空気室と接続ダクトがローパスフィルターになって、中低域が痩せてしまうためである。ところが井形さんは、ダクトを直 接繋がるように一直線に並べることによって、ハイカット特性を克服した。MCAS型の可能性を引き出すことに成功した。 第1空気室の容量にゆとりがあるので、嫌な音が出ない。また、トリプルバスレフなので、ゆったりとした鳴り方である。本番ではこのゆったりした鳴り方は 不利になったかもしれない。それでも、高い評価を得たのは、この作品の質が高かったからだろう。 形状は少し違和感があるかもしれない。ちょっとジョークのようでもある。しかし、音は本格派の一級品。これを聴いただけでも、この大会に参加した価値が あった。 |
続いて最後から2番目
となる久保田さんの作品。バスレフに、僅かに拡がる音響迷路型ダクトを付けたオリジナル構造である。 ネットワークを付け、大人しい音造りに成功してい
る。これも金子さんの作品と同様、自室に置いて使うのに向いている。 広い会場で、聴衆が多いのは、このような作品には不利だが、それでも、評判が良く、多くの支持を集めていたのは、本質的に優れている証拠だろう。 自室に置いて判定するという評価があれば、金子さんと1、2位を争う傑作と思う。 |
|
最後は、河辺さんの『Renaissance』である。空気室の小さなバスレフで、ダクトに漏斗を使っている。見た通りの小型バスレフのような息抜きを付
けた密閉のような音。空気室が小さいので、振動板背面の音がコーンを突き破って強烈に出てくる。自分だったら吸音材を使うだろうが、敢えてこれを音造りに
使って成功している。ローエンドは100Hz位か。全作品の中では最もハイ上がりで、ローは少い。課題曲の『POMP&PIPES』にあ
るオルガ
ンの下のほうの音は聞こえなかった。これ位ハイを強調するのなら、ローはこのように切ったほうが良いということだろう。実際に評価が高かった。 フレームの音を抑えるためのゴージャスな円板が華を添えている。 |
大山さんのメルマガでグラモフォンの安価なシリーズが発売されたことを知り、黄箱とバーンスタインの交響曲集をアマゾンで購入した。写真後ろのバーンスタ
インは、間違ってLPを買ったのかと思ったが、CDである。グラモフォンのシリーズは、名曲・名演で素晴らしいのだが、音は好きでない。 同じく アマゾンで、ミシェル・プラッソンの37枚の箱があることを知って興味を持った。アマゾンでは曲目が分らなかったので調べていたら、タワーレコードに少し 出ていて、しかも、期間限定で安かったので、衝動買いしてしまった(前面右から2番目)。こちらは、録音の良いものが多い。 その左側は、北欧のジャズのCDで、女房が新聞のサイトで見付けたものである。お馴染みの曲目もあり中々良い。 左から2つは、自分がオーディオに嵌るきっかけとなった。ユージン。オーマンディ先生のものである。弟子ではないが、呼び捨てにするのが憚られるので、 先生と呼んでいる。 |
kenbo
さんの記事では、マーラーの交響曲にあるハープは良く分らないということだったので、これを聴いてみると、やっぱり良く分らない。他のソースは特に問題な
さそうだった。聴いているうちにどうももやもやした感じがしたので、試しにCDプレーヤーを東芝のHDD/DVDレコーダーRD-XS36に換えてみた。
するともやもや感は全くなく、音の輪郭が締っている。D730がくたびれてしまったか、音は値段じゃないのか..昔は、ある程度価格に比例していたなあ。
今は正直云ってよく分らない。 それで、ハープが聴き取れたかと云うとやっぱり分らなかった。そこで、同じ曲が入っているTelarcのCD- 80444を聴いてみた。音はこちらのほうが抜群に良く聞こえるのだが、肝心の部分にたどり着かない。楽譜を見ながら(読めないが)聴いている訳ではない ので探すのに難航し、眠くて時間切れになってしまった。 |
ホーム | このページの先頭へ |