スピーカーシステムの自作について

 私は自作が好きで支持しますが、万人に薦められる趣味ではありません。 自作は、ある特定の条件が適合すれば、良い趣味となりますが、そうでなければするべ きではありません。ここでは、私の考えをまとめました。

1. 自作のコスト/パフォーマンス
2. 自作の音は良いか
3. 自作する価値のあるシステム
4. 自分なりの結論


追記1:スピーカーユニットのメーカーについて


追記2:工作について

追記3:コスト/パフォーマンス比の呪縛

追記4: 高額商品と高級品

追記5: 自作マニアの目指すところ

TCAP-example
並列配置型小部屋構造スピー カー システム製作中の写真

どこにも無いものを作ることも自作の楽しみ方のひとつ です。

上記のシステムでの並列配置型小部屋構造(MCAP) は、私のオリジナルです。キャビネットの内部構造を示しています が、これは、内部が4つの部屋に区切られており、スピーカーユニットを取付ける主空気室に副空気室3つがダクト で繋がっています。副空気室からは、外部に向けたダクトが装備されています。このように複雑な構造で、製作するのも一苦労ですが、苦労以上の楽しさがあり ます。
詳細は、こちらをご覧ください。
ホームに戻る



1. 自作のコスト/パフォーマンス

スピーカーシステムの自作については様々な意見があります。

自作派、反自作派は、基本的には相容れないように思われます。自分は自作派に入りますが、既に書いたように自作でなければいけないわけではなく、売ってい ないので作るのです。
自作派にも、あまり賛成できない意見もあります。例えば、下記ような意見を見付けました。

  • 自作で使用するスピーカーユニットは高級品であるが、性能と比較して割安である。
  • よって、自作すればコストをかけなくても高級、高品質なシステムを作ることができる。

この意見については賛成できる部分もありますが、賛成できない部分もあります。

先ず自作用スピーカーユニットの価格ですが、これは、スピーカーシステムのメーカーが同等品を仕入れるであろう価格よりも相当割高になっているものと考え られ ます。メーカーであれば、スケールメリットを活かして安く仕入れられますので、原価は一般の人が購入する価格の1/3以下ではないかと想像します。単品で 販売すれば、ひとつひとつ箱に入れ、取扱説明書を付け、ネジを付け、1個単位で販売しなければならないのですから、コストが上がるのは当然のことです。部 品として販売するのであれば、数千個以上同時に製造でき、同時に購入してもらえるので、部品メーカーが在庫を持つ必要も多くありません。部品とするか、製 品とするかによって 価格は相当に違ってしまいます。
ものは 違いますが、例えば軸受などは、一般の人が購入できる小売店では、10倍の値が付くこともあります。これは、販売する個数が違うので当然のことなのです。
以上のことから、自作用のスピーカーユニットは、システム品の部品に比べて相当に割高になっているものと想像できます。

これとは別に、板材などの部品の入手も個人では圧倒的に不利になります。板材などは卸価格と小売価格では相当な差が有ります。また、接着剤、ハタガネ、工 具、塗料など本体以外にかかるコストはかなりあります。また、忘れてならないのは人件費です。アルバイトの人でも1時間に1000円位は稼ぐことができま す。自作をすると完成までに数十時間使うことが普通ですので、自給千円の人であっても数万円分は人件費ということになります。こう考えると、設計や製作が 楽しいという人でなければ、自作は割高ということになってしまいます。安くできた、という意見もよく読むと過去に購入した部品や材料を使用したから、とい う理由だったりします。

とは云いながらも、このような意見をウェブに載せる理由は、自作をお勧めしたいからです。重要なことは、自作の欠点を知り、それでも自作がいいと思うかど うかです。自作には欠点があっても自分は好き、という人が自作に向いています。



2. 自作の音は良いか

自作品の品質については、上記の理由からメーカー品を凌ぐということは、難しいと思います。しかし、私を含めて、なぜ自作のほうが音が良いと考える人がい るのかという と、それは、フルレンジユニットの音 が自作の 音という印象が強くなっているのではないかと思います。

フルレンジユニットの音は、マルチウェイの音とは一聴して分かる違いがあります。言葉で説明するのは難しいのですが、フルレンジの音は、自然さにおいて、 マルチウェイとは全く異ります。マルチウェイの音は、正に、オーディオシステムの音、フルレンジの音は、自然な音、というように感じられます。

スピーカーシステムメーカーも、フルレンジは使用していますが、それは、大抵、テレビやラジオに付属するような簡易スピーカーシステムです。簡易スピー カーシ ステムの場合は、音が出ることが第一優先なので、キャビネットにはコストが掛けられません。このような事情で、フルレンジは安物というイメージが出来上 がってしまいます。

ところが、フルレンジは、正しく使えば見違える音を出すことができます。もしも手元に、上記のような安物のスピーカーユニットがあった場合、しっかり固定 し てみてください。全く違う音を出すことができます。フルレンジシステムは、アンプの差を見事に鳴らし分けることができます。もっとも、コストを掛けすぎた 場合は、コストに見合いま せんので、あくまでも実験のレベルです。良い音を出そうと思えば、ユニットにもそれなりのコストをかける必要があります。



3. 自作する価値のあるシステム

上記の理由から、自作をするには、明確な理由を持つほうが良いと考えます。最も無難なのは、フルレンジの音を好ましいと感じる趣向があり、かつ、その良さ を活かせるシステムを作ることだと思います。

フルレンジユニットを使用して最も効果を上げやすいのが、バックロードホーンだと思います。バックロードホーンには、長岡先生の作が多く発表されています ので、その通りに作れば、フルレンジの良さを楽しむことができます。問題点は、製作が難しいことと、万人の好みに合うとは限らないということでしょう。

フルレンジユニットを使用したバックロードホーンが好みの音ではないという人は、どちらかというと、経験の長いマニアが多いようです。簡単な理屈で考える と、あまりいい音がしそうにない、そのような心理的効果もあるようです。スピーカーユニットひとつでいい音がするなんて、何かインチキ臭く感じるのも当然 の ことです。市販品の殆どはマルチウェイを採用しているからです。

ところが、予備知識のない人は、大抵はフルレンジシステムの音に対して驚きます。また、長岡先生の著書を事前に読んでいた人も、上記とは逆に、いい音がす るはずだ、 という心理的効果が働き、好ましい音に聞こえるということもあるでしょう。

音の評価方法については、定番というものはないようです。最も定番と云えるのは、音楽を聴いて好き嫌いを判別する方法です。定量的ではありませんが、本来 の目的からすると、最も好ましいとも云えます。

周波数特性が最重要だと考える人もいます。しかし、オーディオの世界で周波数特性というのは、周波数応答の定常特性です。定常特性というのは、入力の信号 が変化したときに、 出力の信号が変化して落ち着いた後の特性です。入力の変化に対する出力の変化が落ち着くまでの間の特性は、過渡特性と云われ、重要なのですが、これを定量 的に評価するのは、難題でもあり ます。最高の過渡特性は、何もないか、または、無駄時間だけしかないことです。これは、将来に亘って不可能とは断言できませんが、恐らく、あと数百年は無 理なものと考えます。スピーカーシステムの振動板は重く、または、剛性が弱いほど過渡特性が悪くなります。フルレンジで特に小型のものは、この点が有利で す。従って、小型フルレンジのほうが切れの良い音がするのです。長岡先生のスワンなどのシステムが高い評価を得るのは、主にこのような理由によるものでは ないでしょうか。人間の耳は、過渡特性を無意識のうちに評価しているのではないかと思います。私は、定常特性だけ示して周波数特性が良いと主張するだけで は不十分と考えます。

過渡特性を改善するためには、スピーカーの振動系を軽くすること、また、アンプの電源を強化することが効果的です。アンプについては、電気知識のある人は 自 作するか、自分のようにあまり自信のない人には、特性の良いものを購入するという方法がありますが、後者が無難でしょう。スピーカーの振動系を軽くするた め には、振動板の口径を小さく、軽いものを選ぶというのが簡単な方法です。

振動板の厚みを変えずに口径を大きくすると、剛性が小さくなるので、口径は小さなほうが有利です。また同時に口径が小さいと軽くなります。フルレンジは、 大抵、ウーファーよりも軽く出来るので、この点でも有利です。

マルチウェイのウーファーは、先の定常特性としての、低音特性を重視するので、振動板を大きくする場合があります。振動板が大きくなると、大抵は重くな り、重くなると、共振周波数が下がり、また、 入力に関係なく共振周波数での振動が強くなります。私は、そのような音は好きではありません。低域がボンボンと鳴るのはこのように、特定の共振周波数を持 つ ための癖です。癖とは、入力に関係なく発生する振動と云っても良いと思います。


3.1 バックロードホーン

入力に関係なく発生する振動が少いシステムは、ホーンタイプであると考えます。これは、ホーンに対応した周波数域に対して広く負荷をかけるシステムです。 実際の製品ではこのように理想的にはならず、ある程度の癖は残りますが、原理的には、ホーンは負荷のかかる範囲が広いものです。

バックロードホーンは、ある周波数以下の帯域については、振動板の大きさに頼らず、ホーンを利用する方式です。理想的に作れば、共振に頼らず、必要な周波 数帯域に対して、広く負荷を掛けることができます

バックロードホーンの欠点は、低音が回り道をするために、高音よりも遅れて到着するということです。遅れの量は純粋に回り道する道程で決りますので、ホー ンをリスナーに向けて長くする以外に克服する方法はありません。しかし、この遅れが悪いとは、私は考えていません。バックロードホーンの長さは、精々3 メートルの場合が大半です。
CDなどのレコードで、オーケストラをマルチマイクで録音した場合には、本来遠方にある大太鼓のような低音楽器の音が、遅 れなく収録されてしまうので、ホールで聞くのとは変わってしまいます。このような意味では、低音は遅れたほうが望ましい場合があるのではないでしょうか。 勿論、録音の状況はそれぞれ異るので何がベストかは分かりませんが、私には、低音の回り込みによる遅れのあるバックロードホーンのほうが大型のマルチウェ イよりも生々しく聞こえます。実際にもホールで聞いた場合は、音が反射しながら様々な経路でリスナーに届くので、ホールで聞くような音を求めるのなら、こ の回り道を気にしてもしょうがないように思います。




ここで回り道による遅れと書いたのは、制御では、無駄時間 (Dead Time)という量になります。無駄時間とは、純粋な遅れ時間になります。

無駄時間と紛らわしいものに、定常状態に達するまでの時間(TTSS:Time To Steady State)があります。定常状態とは、入力が変化した後に、出力が安定したところの状態を指します。但し、どこで安定したと定義するのかは、明確な定義 はありません。

一般の制御では、過渡特性を論じるのにTTSSという用語は用いずに、一次遅れの時定数を用いて表現します。一次遅れの時定数というのは純数学的な概念 で、一次遅れというプロセスが開始した後に出力の 変化が始まった時間から、定常ゲインの約63%となる時間を云います(約63%といのは定義ではありません)。実際の現象では完全な一次遅れは存在しませ んが、実用上十分に近似できる場合が多く、制御の問題を論じるのに都合が良い ので教科書類にはこの用語を用います。

直感的には無駄時間+時定数よりもTTSSのほうが分かりやすいので、TTSSを用いて説明します。

右の図では、同じ入力に対して出力が(A)のタイプのものと(B)のタイプのものがあります。(A)は、無駄時間が短く(完全なゼロは不可能です)、 TTSSが長いもの、(B)は逆に、無駄時間が長く、TTSSが短いものです。



応答特性


無駄時間は、信号経路に依存しますので、バックロードホーンの低音は、 無駄時間が長くなります。これに対して、マルチウェイの低音は、無駄時間が短いという特長があります。
しかし、同等のアンプを使用した場合には、無駄時間の後の立ち上がるまでの時間は、振動系が軽いほうが短くすることができます。バックロードホーンのよう なシステムは、一般的に振動系が軽いので立ち上がりは速くなります。これに対して、振動系の重いシステムでは、ゆっくりと動き出し、しかも、オーバー シュートしやすくなります。無駄時間が少なかろうとも、TTSSが長ければ意味はありません。

実際の遅れを論じるためには、TTSSを評価しなければなりませんので、無駄時間だけ評価しても意味がありませんが、バックロードホーンは遅いというのが 大抵の専門家の意見です。これに対して、長岡先生は、結果としてバックロードホーンのほうが速いと書かれています。長岡先生の書かれた内容を図式的に説明 したものが上記の図です。

上記の図で、振動系の重いマルチウェイは(A)型、振動系の軽いバックロードホーンは(B)型となります。

大型のウーファーは、回り道による遅れはありませんが、振動板が大きく、剛性が低いので、過渡特性は悪くなります。結果として、大型のウーファー をもったマルチウェイのほうが 遅れて感じることは度々あります。また、固有の振動数が乗りやすいので癖が感じられる場合もあります。


理想的な特性は、無駄時間があっても、立上がりの時間がゼロに限りなく近い特性になります。こうであれば、癖は全く無く、録音された状態の音を聞 くことができます。しかし、このようにするためには、空気を含む振動系の質量を限りなくゼロに近付ける必要があり、結果として実現不可能な方法です。

上記の内容を考慮すると、バックロードホーンは、かなり理想に近いシステムであると考えられます。長岡先生が、スーパースワンというシステムを、リファレ ンスに使用しておられたのは、このためだと思います。


3.2 共鳴管

長岡先生が愛好されたもう1つの方式に共鳴管構造があります。共鳴管構造は、パイプの共鳴を利用するもので、これは、長さによって共鳴する周波数が違うの で、バックロードホーン構造と比較すると、癖が付き、理想からは外れてきます。

しかし、共鳴管構造の作例を聞くと、上記の欠点を上回る利点が感じられますので、優れた方式であると思います。技術的な優位性は、長岡先生が解説しておら れますが、私には本当にそうなのか、よく分かりません。むしろ技術的に考えれば悪いことのほうが多いように思います。しかし、音はいいと感じます。最低域 を延ばすのも、長くするだけなので、簡単です。音が良ければそれで良いわけですが、主流派は、歯牙にも掛けないようです。きっとアレルギーがあるのではな いでしょうか。

共鳴管の最大の利点は、設置面積が小さいことだと思います。従って設置はラクですが、安定性が悪い、見た目の圧迫感が大きいという問題もあります。これら の問題点を考慮すると、私の場合は、現住居では製作するのに躊躇します。音は好きなのですが...
共鳴管システムの改良型は、こちらをご覧ください。


3.3 密閉型

密閉型は、かつては良く見ましたが最近は少数派のようです。すなわちあまり売っていないことに着目すると、製作する価値がありそうです。しかし、密閉構造 の単な る箱であり、工夫の余地はあまりありません。この点から考えるとあまり作っても面白くなさそうな気がします。
音の良し悪しで考えれば一考の余地はあると思いますが、私は、工夫の余地が少いものは、態々製作する気になれません。



3.4 バスレフ型

バスレフ型は、一般には、箱の大きさとダクトの寸法で決ります。しかし、同じ共振周波数のものでも、箱の大きさとダクトの寸法の組合せが無限にあり、工夫 の余地があります。一般の計算式もありますので、研究すれば面白いと思います。私が良いと思うのは、バランスの良い公称16cm径のフルレンジシステムだ と思います。その他では、優位性が出しにくいかと思います。
マルチウェイで、メーカー品を凌ぐことは、自分では殆ど不可能です。挑戦するには、相当な知識と経験が必要と思います。



3.5 バッフル型

バッフル型を売っているのは見たことがありません。個人事で恐縮ですが、義父は、3畳ほどもあろうかというバッフル型のシステムを使用していました。私に はあまり魅力に感じませんでしたが、開放感のある音が好きという人にはいいかもしれません。売っていなければ作るしかありません。工夫する余地は少いと思 いますが、上記の理由から、好きなら作るべきと思います。



3.6 MCAP(並列配置小部屋構造)型

詳細は、別なところに紹介しています。これは、私のオリジナルで、どこにも売っていませんし、私以外の 誰も作っていないでしょう。小型で低音限界を伸ばすという方式としては、優れていると思っています。
設計も製作も難しいですが、それでも自作する価値があると自負しています。オリジナルのシステムはこれだけではありませんが、このようなオリジナルなシス テムこそ自作にぴったりだと思います。
自分の好きな形に作りやすいので、部屋の配置に合わせて作りこむこともできます。この点は、最大のメリットのひとつです。



3.7 CBS(炭素結合)型

こ れもMCAP型と同じく、多自由度バスレフ型の一種です。四角い空気室を平面上に並べてゆくと、4面ずつ接する様子が炭素の共有結合の形に似ているのでこ のように名付けました。これも私のオリジナルですが、未だ試作品も出来ていませんが、運動方程式は出来ているので、あとはやってみるだけです。内容につい ては、このPDF文書を参照して ください。



4. 自分なりの結論

以上のように書くと、自作にはバックロードホーンが最高、ということになってしまうのですが、私の場合、住居に制約があり、大型のバックロードホーンを置 くことがで きなくはありませんが、力を発揮するとは思えません。従って、もっと小型に作れる別な方式を求めていました。そこで考え付いたのが、バスレフを拡張した、 並列配置型小部屋構造(MCAP)という方式でした。この音がベストとは云えませんが、バスレフの欠点である、最低音域の特性を改善し、バックロードホー ンの欠点である大型化も克服したものです。制約のある中ではベストに近い方式であると自負するものです。

結論として、各ユーザーの制約を満たし、かつ、市販品と設計の異るフルレンジシステムを製作することが、自作のメリットになるものと考えます。





追記:スピーカーユニットのメーカーについて

スピーカーユニットもメーカーは、1970年代には多くありましたが、その後殆どが撤退してしまい、今は、限られたメーカーしか残っていません。このとこ ろ 世界的にエンジニアリングが弱い傾向が続いており、今後も改善の見通しが見えないので、自作できる人は益々少くなっていくでしょう。ユーザが減ると考えら れるので、今後も寂しい状況が続くと思います。

私の場合、フルレンジ以外のシステムは殆ど製作する気がないので、フルレンジを供給しているメーカーについて、自分の知っている限りでの評価を書きます。 私は高価なものには興味が無いので、高級スピーカーユニットのメーカーはよく知りません。Technicsは、F20シリーズなどお買い得シリーズがあり ま したが、製造販売を止めてしまったのは残念でなりません。

普通のスピーカーシステムの製造メーカーも、ユニット単独で販売すれば、一粒で2度美味しいと思うのですがそのような企画は今は見かけなくなりました。部 品 の供給期限を過ぎた補修部品を余らせておく位なら売ってしまえばいいと思うのは私だけでしょうか?

Fostex

今は、国内では一般に入手できる唯一のメーカーと云っても良いでしょう。ですので、長岡先生の殆どの作品は、Fostexのスピーカーユニットを使用して いまし た。自分のものも多くがFostexを使用しています。
Fostexは歴史が長いだけあって音は結構良いのですが、価格が高いのが欠点のひとつです。特に、限定生産品の価格は自分には常識外れで、とても購入す る気にはなれません。限定生産品でなくても、Σ系は、価格上昇が酷すぎると思っています。価格が高いのはコストが高いせいなのかもしれませんが、コストが 高いことと性能が良いこととは必ずしも等価ではありません。

また、もうひとつの問題は、フレームの設計が、ユーザに優しくないことです。FE108S及びその後継機種などは、取付けのために爪付ナットを使うことも できません。高度なアマチュアは、爪付ナットを鑢で削ったりしていますが自分ではそんなことをする気が起きません。本当に多く使ってもらいたいのなら、フ レームの設計そのものを変更するのが正しいやり方でしょう。何故丸型に拘るのか、角型であれば、外形寸法を大きくしなくても、取付穴のピッチ径を大きくで きるのですが、その辺のセンスが私には良く分かりません。また、取付寸法を同じにしておけば、ユーザにいくつも余分に買ってもらえると思うのですが、商売 はあまり得意ではないようです。
残念ながら、Fostexの寸法が、世界のデファクトスタンダードになってしまった感があり、 戸惑っています。


Tangband

比較的新興のスピーカーユニットメーカーです。台湾の会社で、公称8cmのスピーカーユニットのラインナップが充実しています。また、Fostexに比べ て価 格が非常に安いのが特徴です。特にW3-316というユニットは、Fostexの某限定品と殆ど同じようなコストがかかっているのではないかと思います が、価格は適正です。いつまで続くか分かりませんが、頑張って欲しいと思います。最近は、この会社の製品が使用できる場合は使用していますが、音は非常に 優秀と思います。上記の、W3-316は、特に優秀と感じました。ダイキャストフレームのものが特にお勧めです。
国内では、麻布オーディオというとても親切な会社で扱っています。この点でも特筆すべきでしょう。

Feastrex

海 外製品のように超マニアックで、高価なフルレンジスピーカーユニットメーカーです。売り物は、磁気回路に電磁石を使用した励磁型ですが、アルニコマグネッ トを使用した永久磁石型も数機種あります。サイズは今のところ5インチと9インチの2種類のようです。殆どが受注生産で、ローエンド機種で十万円単位、上 位機種では百万円単位のものもあります。全て手作りで、大量生産しないものなので、このような価格設定になってしまうのでしょう。
とにかく高品質志向の人には向いています。Fostexの限定品ほど中高域がきつくないので、バスレフ箱でも十分鳴らせます。多分MCAP型が最も良いの ではないでしょうか。
このようなマニア向けメーカーが日本にあることは喜ばしいことでしょう。



工作について

自分は工作が好きなほうだと思います。仕事さえなければ、年中工作していたいと思います。自分で企画したものが、具体化してゆく姿を見るのは至福の時でも あります。ここでは、工作に興味のある方に簡単なアドバイスをします。工作しない方は飛ばしてください。

仕上るための注意

仕上には気を使うべきだと思います。自分の場合、最初は釘を使って箱を作り、ペンキを塗っていました。音は気に入ったものの、仕上の汚いのは見るに耐えな くなり、結局かなりの作品を捨ててしまいました。音が良ければそれで良しということはないと思います。
塩ビシート仕上という方法もあり、比較的簡単です。私の場合は、最初はまあまあと思っていましたが、見続けているうちに嫌いになりました。しかし、釘が見 えるよりはずっとましです。塩ビシートの場合木目調よりも大理石調のほうが、継ぎ目が分かりにくいので簡単です。塩ビシートの最大の欠点は、角部にアール を付けると上手に貼れないことだと思います。角が尖っていても良いのであれば、塩ビシート仕上げも悪くない選択肢でしょう。

しかし、綺麗に仕上げたほうが、価値が上がることは間違いありません。ちょっとしたこだわりは音にも影響します。自分の気に入らなくないように仕上げるに は、ちょっとしたコツがあります。


板は専門店で切ってもらうこと

専門店で切れば、正確に、また、直角に切れます。直角に切らなければ工作精度が極めて悪くなります。また、自分で鋸を引いた場 合、500mmも切るとうんざりします。電動工具を使用するのであれば、ある程度楽ですが、危険だし、作業も思ったより大変です。

綺麗な板材を使うこと

大抵の人は、積層合板を使用しますが、私は集成材を使います。集成材であれば、木口や木端が気になりませんし、見た目も綺麗で す。入 手しやすいのはメルクシパイン材ですが、硬いものがぶつかったときにへこみやすいのが欠点です。積層合板のほうが音が良いかもしれませんが仕上はかなり大 変です。
様々なサイトに、板の違いによる音の違いについて書かれていますので、参考になります。見た目が一番というのは私ぐらいだと思います。

釘を使わないこと

釘を使うと組立は早く出来ますが、最初のうちは殆どずれると思って間違いないでしょう。ボンドを付けて滑りやすくなったところ で釘を打つと悲惨な目に遭います。どうしても釘を使う場合は、必ず下穴を開け、更に釘の頭が入る程度に座ぐりをします。釘を打ち込んだ後に、座ぐった穴に は木片を入れます。下 穴を開ける理由は、金鎚で叩き込むときのずれを防ぐためです。金鎚で叩く前に、下側の板に釘の先が達していれば、叩き込んでもずれることは少くなります。 全ての下穴に釘を差し込んでおいて、外側から先に軽く留め、ずれを修正しながら内側の釘も軽く打っていきます。ずれのないことを確認したら、ばらばらの順 番で打ち込んでゆくと上手につきます。
しかし、表 面に釘が見えるといずれ嫌になります。

右の写真は、並列配置型小部屋構造(MCAP)スピーカーシステムの第一号機を製作中のものです。板の見えるところにに凹みが残らないよう、端金で慎重に 抑 えてボンドで接着しているところです。端金で圧着するとボンドがはみ出してきますので、濡らした布ですぐにふき取る必要があります。端金の側にもボンドが はみ出してきますので、外して拭取ることを繰り返します。これは大変骨の折れる作業です。

端金は、押さえた板がずれないようにも使用します。水平に使用しているものは、板が滑ってずれないようにするために使用しています。

この例では、釘は1本も使わずに製作することができました。最終の仕上がりは、下のほうをご参照ください。

端金で圧着
効率を上げるため、2台同時に圧着しています。合せているのは最も傷が付いて欲しくない正面です。小型のシステムでは、このように効率的に接着して組立て ることができます。


焦らないこと

最初のうちはとにかく早く音を聴きたくてどんどん作ってしまいますが、焦らずゆっくり作ることが必要です。釘を使わないのも焦 らないコツです。端金を使ってじっくりとボンドを固めるようにします。端金は直接当てず、木片を使って抑えるようにします。


塗装までに期間を置くこと

組立から塗装までを一続きの作業と考えると必ず焦りが出ます。組立が終わったところでまず、音を出し、使ってしまいましょう。 釘を使わなければ意外に綺麗です。
半年位聞いてから、スピーカーユニットを 外して最終仕上に入ると良いでしょう。下手に仕上げる位なら、仕上げないほうが却って美しいと思います。この状態で使ってみて、じっくりと仕上の計画を練 ると良いでしょう。こうすれば既に音も知っているので焦る必要がなくなります。
因みに、私の場合は、すぐに音を聞かないでも我慢できるようになったので、ゆっくりと組立てて、翌週末に仕上をしています。仕上も2週間に及ぶことが あります。

塗装前の表面処理が最重要

塗装前に、全面を紙やすりで仕上げます。このときに、指で触って平面部分に段差を感じない程度まで頑張る必要があります。これ は大変ですが、時間をかければ何とかなります。また、紙やすりを硬い木片に巻いて、角部を丸く削ると良いでしょう。アールは、板厚と同じにすれば綺麗で す。また、塗装前に、削り屑や砥粉などを綺麗にとり、掃除機をかけること、また、その状態で少くとも30分くらいはチェックすることが必要です。ゴミが 残った状態で塗装すると表面が荒れて後が大変です。
偉そうなことを書いていますが、今までで一度も完璧にできたと思ったことはありません...


塗装は無色透明が基本

塗料には、なるべく簡単なものを使いましょう。最も簡単で、意外に綺麗なのが、無色透明の水性ニスです。茶色っぽ く色が付いた ものは上手に塗れません。どうしてもむらになってしまいます。但し水性のものは、乾いてもぺたぺたすることがあり、ビニールやプラスチックがくっついてし まうことがあります。そういうものを置かないのであれば、問題はありません。また、必ず薄めて、下地に染込ませると良いです。その状態であれば、問題を発 見したときに、紙やすりなどで修正できます。薄めたものを5度くらい塗り重ねるとまあまあの仕上がりになります。

更に凝りたい場合は、透明のラッカーを塗ります。これも薄め液で倍くらいに薄めて、全体に染込ませます。そして何度も塗り重ねます。刷毛の毛が付いてし まったら、薄め液で拭くと綺麗にとれますので、修正しながら塗ります。

絶対にお勧めしないのは、塗膜の厚くなる塗料です。塗膜の厚いものは剥がれやすいので要注意です。上記のように薄く塗り重ねるほうが絶対に丈夫です。

自信がない場合は、スプレー缶を使用します。これも、よく振って全体を混ぜながら、何度も塗り重ねます。缶に表示された塗装面積の1/3位の面積しか塗れ ないと思ったほうがいいと思います。小さな作品でも3缶位はすぐに使ってしまいます。スプレーは垂れやすいので、垂らしてしまったら、薄め液を筆につけ て、たれた部分を散らします。そして塗り重ねるという面倒な作業を繰り返します。この場合でも、下塗りは刷毛を使用したほうが、費用を節約できます。メ ルクシパインの場合、塗料を吸い込みやすい部分とそうでない部分の差が激しいため、同じようにスプレーしても、厚く塗れた部分とそうでない部分ができてし まいます。

刷毛塗りの塗料とスプレー塗りの塗料とで同じものを使用したいところですが、そうもいきませんので、薄めた塗料を刷毛で何度も塗り重ねた後に、 細かな紙やすり等で表面を整えて、最後にスプレーで仕上げれば完璧に近いと思います。

絶対に使用してはいけないものは、臭いのきついものです。臭いのきついものはどうにもなりません。アクリルのラッカー位が我慢の限界でしょうか。

水性ニスの仕上

上 の写真 は、MCAPシステムの2号機です。仕上には水性ニスを使用しています。メルクシパインの白木の雰囲気があり意外に綺麗です。
下のシステムは、コルク調の塩ビシートを使用して仕上げています。写真では分かりにくいですが、やはり安っぽさは隠せません。
右のラックは木目調の塩ビシートで仕上げています。最初は、水性ニスを使用していましたが、シナベニア板の木口が気に入らず、色付ニスを使用して上塗りし たところムラが酷く、見事に失敗、隠すために塩ビシートを貼ったものです。最初の状態が一番綺麗でした...


DCAP-080-001
左側の写真は、同じく、並列配置型小部屋構造スピーカーで す。これは、記念すべき第1号機で、副空気室が2個のものです。
このシステムは、側面の板は、全て14mm厚のメルクシパイン集成材を使用し、上下の板、仕切り、及び、ダクトには、10mm厚のアガチス板を使用してい ます。違う材料を使用した理由は、材料を買い足したためです。

仕上は、240番の紙やすりで全ての面を仕上げた後に、ワシンの透明水性ニスを使用しました。水性ニスは、油性ニスに仕上がりの面で負けますが、代わり に、簡単で、嫌なニオイがなく、かつ、白木の色がそのまま出ます。油性のラッカーを使用すると、木が全体的に赤っぽくなります。木材は、生きているので、 油性を嫌うのでしょうか。水性ニスは、デメリットだけではないのです。

側面は全てアール仕上をしていますので、素人の仕上にしてはまあまあです。アールをつけないで、中途半端な面取りをすると、こきたなくなります。アールを つけやすいのは、メルクシパイン材のメリットです。シナベニヤやシナアピトンなどでは、このようなわけにはいかないので、下地が見えないように塗装しなけ ればなりません。

シナアピトンを使用し、プロに仕上げてもらったウレタン塗装は、角部に自分の水性ニス仕上のスピーカーキャビネットの角部(アール仕上)をぶつけたとき に、簡単に剥がれ てしまいました(自分で仕上げたほうは、全く損傷なし)。


塗装の後は布で磨く

バフ研磨の道具を持っていれば使えますがそうでない場合は、布で綺麗に磨きます。少しずつ何週間もかけて磨けば完璧ですが 疲れます。自分はそこまでできません。こういうことは、何年もかけてじっくりやりましょう。

ここまでやれば、大抵は気に入るのではないでしょうか。こうやっている うちに音はどんどん良くなります。音の良し悪しも重要ですが、仕上が悪いと後悔することになります。



コスト/パフォーマンス比の呪縛

自作とは必ずしも関係ありませんが、物理的にかかっているコストだけを評価して、価値を評価しようとする人がいます。私も最初はそのように考えていました が、いろいろな仕事をしているうちに、それが間違っているのだと思うようになりました。

物理的なコストだけを評価すれば、大抵の輸入品は、ぼったくり価格ということになりかねません。しかし、価格がどのように決定付けられるかを考えてみる と、別な見方ができるようになります。

価格を決定付けるのに最も重要な要素は、需要と供給です。需要が多けれ ば、当然供給が多くなり、スケールメリットを生かして、部品の仕入れや製造コストを下げることができます。そこで競争が活性化されて全体的な価格が低くな ります。

一方、需要が少いと、供給も少くなります、そうすると小ロットで生産し なければならず、製造コストも割高になりますし、仕入原価も上がります。

個人消費の音響製品については、低級品では需要がそれなりにあるので、 安価に入手できるようになっていますが、高級品では需要が限られます。従って、高級品は割高になります。

高級品が割高になるもうひとつの理由は、品質管理です。高級品は、製造 数量も少く、手作りに近くなります。そして製品1つずつ、検査をして出荷することになります。この工程もコストを引上げます。これに対して、大量生産品 は、不良があったら交換するだけです。

また、最後に忘れてはならないのは、技術料です。例えば、食器などは、 100円ショップで売っているものと、デパートで売っているブランド品とでは、価格に雲泥の差があります。どちらも用途が同じであっても、その価値には差 が有ります。物理的コストだけで評価しているとこのような差は説明できません。

商品に愛着を込めて、丁寧に作っているものには、それなりの対価を支払 うべきであって、そうした価値の分からない人が、専門家の中にも存在することは、残念なことです。音響機器は、工業製品ではあっても、そのグレードによっ て市場が異っているのです。日本のオーディオメーカーは、このような当然のことが分からずにマーケッティングしたために、結果としてダンピング競争にな り、自滅したのだと考えます。

自作という分野は、上記のような直接見えないコストを、自分の人件費で 補って成り立つ、高級オーディオの分野なのではないでしょうか。仕入、製造、品質管理の全てに見えないコストが余分にかかっているのです。このように考え れば、自作品の音が良くても何ら不思議はないのだということができます。



高額商品と高級品

殆どの場合、高額商品は高級品ですが、実際には価値を決めるのが消費者 自身なので、必ずしも高額商品が高級品と一致するとは限りません。音響製品の場合は、科学的には品質を評価しにくい面があるので、より一層評価を難しくし ます。音響製品において高級品と認識されるのは下記の通りのものでしょう。

  1. 高級ブランドの商品であること(高級ブランドとして名が通ったメーカーの商品であること)
  2. 高額であること(現在では1コンポーネント100万円位からが高額となるのでしょうか)
  3. オーディオ専門誌のページを飾っていること
  4. 少し厚手の紙の立派なカタログがあること

以上のような評価をすると、自作品は、高級の仲間入りをすることが困難 です。
例えば、高級スピーカーユニットのメーカーは、必ずしも有名ではありません。高級なものも確かにありますが、ブランドとしてはどうなのだろうかと思いま す。
少くともフォステクスは、高級ブランドではありません。高級でない商品も多く販売しているからです。最近は、限定品と称して高額商品を売るようになってき ましたが、ブランドイメージを上げるほどではありません。イメージ戦略と実際のラインナップがちぐはぐな印象を受けます。少くとも、単体では製品として成 り立たない部品では、高級というイメージを作ることは困難です。

このような状況では、自作スピーカーが高級品として認知されるようにな る のは難しいことでしょう。

しかし、オーディオ以外の高級品とは下記のような印象を受けます。

  1. 入手しにくいこと(流通量が少く、殆どが手作りである等)、これにより所有の優越感を持てる
  2. ニセモノがあること(お金はないが、欲しいという人がいること)
  3. 高価なのは材料費というよりも人件費やブランドイメージであること
  4. 品質管理に最も拘っていること(ブランドイメージの維持に必要)
これは、名人の手作りというイメージですね。自作の場合も、このように なれば高級なイメージができるのですが、なかなか難しそうです。コストパフォーマンスの優位性を強調すると、永遠に高級への道は開かれません。本当は、 メーカーのできない手作りの仕上や品質管理に拘ることで、人件費分の高級さを加えることができるはずです。



自作マニアの目指すところ

久しぶりに、『stereo』誌を買ってきました。2008年7月号です。特集1:「グランプリ決定!!第6回読者自作スピーカーコンテスト」という記事 があったからです。長岡先生が亡くなってから、あまり購入することはありませんでした。

2008年のこの大会は、最終回になったということでした。長岡先生の ご存命中は、自作コンテストの記事を熱心に読むことはありませんでした。長岡先生が、自分の興味で新しいものを目指すことと、既に開発した方式のベストを 目指すことを同時にしておられたので、それだけで全て自分の要求事項を満たしていたためです。それと比較すると、自作マニアの作品は、面白みに欠けると 思っていました。

さて、今回のグランプリを見ると、改造して自作した同軸2ウェイを使用した作品でした。そして、純グランプリは、長岡先生の『ヒドラ』を模した作品と面白 い形をした、ダブルバスレフ型の作品でした。その他、工夫を凝らした作品が並んでいました。
音響的に工夫を凝らした形状のものが多く、『良い音がするのだろうな』と感じさせるものばかりでした。

しかし、読んでみて、目指す方向が、ことごとく自分と異ることに気付きました。最も異る点は、どの作品も、音を良くすること、または、自分の好む音にする ことを目標に製作されていたことです。私のように独自の方式に拘った人は一人も居ませんでした。レポートでも「比較的オーソドックスな形の作品が多かっ た」と書かれていました。

私の場合、音が良ければ嬉しいのですが、それよりも、自分の意図した通りの動作をすることが、最優先です。結果として音が良くなればそれはそれで嬉しいの ですが、それよりも、設計が合っていたのか間違っていたのか、そこに一番の興味があります。
このような理由なので、私は音を良くするための工夫は、殆どしていません。それが、改めて世の中を見回してみると、音を良くしようという人が殆どで、方式 を追求しようという人は全然見つかりません。

やはり、音を良くすることを目指すのが自作マニアなのでしょうか?しかし、それだったら自作に拘る必要も無さそうな気もします。スピーカーしすてみについ ては自作のコストパフォーマンスが良いということでしょうか?しかし、自作マニアのコストは、高級品を買い集めるよりも高いだろうな...と思います。1 回作って満足すればそれを使い続けられるわけではないのが自作マニアではありますが。


ホーム



inserted by FC2 system