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今回製作するモデルは、1辺250mmの立方体としました。板取の効率を良くするため、縁の部分には、角材を使用します。角材を使用しない場合には、250mm幅と220mm幅の部材が混在するため、上手に板取が出来ません。
縁の部分を別の角材にすれば、3セット分が上手に板取でき、また、木口を見せないためデザインも良くなります。
まず、縁に使用する角材を、マイターソーで切ってゆきます。この鋸を使用すれば、45度は、正確に切り出せるし、慣れれば、長さもかなり正確に切れるようになります。
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同様にウッドパイプもマイターソーで切り出します。ウッドパイプは高価なので、端材を接合して、無駄なく使います。
また、縁の角材も無駄を省くため、写真のように接合して使います。
ウッドパイプは、紙管でも代用できます。
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部材は、個々のアッセンブリに分け、それぞれ、個別に接着してゆきます。
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接着中
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接着は完了しました。
この後、角材の寸法足らず部分に檜の薄板を貼り、更に、鉋でR加工します。詳細は日記アーカイブをご覧ください。
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全体を240番の紙やすりで仕上げた後、アクリルラッカーを塗布しました。.
作成したMCAP/AICC/CBS-CRの概観は共通で、ぱっと見ても区別は付きません。
比較には理想的な形状に仕上がりました。
自分で比較試聴した後、ゲテもんで有名な松さんと共に比較試聴しました。
松さんも少し聴いただけでは、差があまり判らなかったそうですが、聴き込んでゆくと、AICC-CRが最も奥行き深く、生々しく感じたそうです。
これらのモデルの、最低再生周波数は約37Hzで、どのモデルも低域の補完能力は同等で、低音不足は感じませんでした。
スピーカー再生技術研究会の第1回オフ会では、これらのモデルを全て比較試聴しました。
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その結果、参加された方の多くが、CBS-CRに軍配を上げました。
CBS-CR型は、主空気室に直接接続されていない空気室のダクトからの低音が一瞬遅れます。この一瞬の遅れが、広い部屋では、好印象に作用したのではないかと思います。
製作者自身の評価としては、標準MCAP-CR型が最も癖が少なく、無難なのではないかと思っています。
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