MCAP-CR
多自由度バスレフ型スピーカーシステムの研究開発
物理モデルに基くシミュレーションソフトウェア開発




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設計図例

今までに、設計した図面をまとめて示します。
図面だけで実際に作成したことのないものは、文中にその旨を記載しています。

図面には、簡単な解説を付けています。以前には、簡易測定結果を付けていましたが、その後、自分の計測結果に疑問を持ち始めたので、納得できる計測手法にたどり着くまでは、計測は控えております。ご了承ください。

設計図面はあくまでも例であって、最良の設計ではありません。空気室の容量が多少変わっても、ダクトの断面積や長さが多少変わっても、思ったほどは変わり ません。確認にはシミュレーションソフトを使用してください。ソフトも完璧ではありませんが、共振の周波数の目処を付けることができます。

初期の作例では、最低共振周波数を下側に広くとるように設計されていましたが、経験とシミュレーションにより、ダクトの長さを欲張らないほうが良いことが分かってきました。このため、2010年以降は、比較的、計算上のレンジを狭くとるようになってきています。

実際に製作される場合には、できるだけ、コピーではなく、オリジナルの設計をしてください。特に、ダクト材などは、入手できる材料に制限があります。無理に図面に合わせるのではなく、入手できる材料に合わせて設計するほうが、実用的です。

以下に設計図面例を紹介します。
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5cmモデル

DU050x4a型−お勧めモデル

副空気室が2室の標準MCAP-CR型です。
音場型のQNDR型にスピーカーユニットを配置したため、1セットでスピーカーユニットが8個必要になります。このモデルを製作した当時は、Foster のFF57BKというモデルが最安値でした。写真は、TangbandのW2-802SEを使用していますが、これは、アウトレット品です。接続は、シリ パラで、ユニット1個の場合と同じインピーダンスになり、耐入力は4倍になります。
小型ですが、低音は50Hz程度までは確保されます。また、広い部屋向きです。なるべく宙吊りに近い形で、後方は壁から離すと効果的です。
QNDR型のメリットは、どの位置で聞いても、音も音場もあまり変わらないことです。

DU050x4a組立図(等角投影法)
DU080x4a板取図(12mmサブロクで2組製作可、コーナーには三角材等を使用してください。1組の場合は、サブロク半分でできますが、板取図が変わります)


8cmモデル

DU080a型−記念すべきMCAP-CR第1号機/気に入っています

記念すべきMCAP-CRの第1号機です。
副空気室が2室の標準MCAP-CR型です。
ユニットには、TangbandのW3-517SBを使用し、癖のない素直な音を聞かせます。通常の音楽では低音感は十分あります。ユニットは、TBのものなら好みで選んでよいと思います。オリジナルは、メルクシパイ集成材を使用し、北欧調のデザインになっています。

オリジナルは、余りの板を使用したので、14mmと10mm厚の板材が混在しています。このため、ここでは、rev2として、12mm厚の板用に設計を変更した図を載せます。

DU080a Rev.2組立図(三角法)
DU080a Rev.2組立図(等角投影法)
DU080a Rev.2板取図


オリジナルの図面は以下に載せていますが、ありあわせの材料に、別の板を追加して製作したので、このまま製作することはお勧めしません。

DU080a オリジナル組立図


Con Gioia − 『喜んで』という意味です。ハイ上がりのFE83Enを大きめの箱で 低域量感はたっぷりあります

2010年の作品です。
ミューズの方舟に出品のため、FE83En用に設計・製作したものです。自宅で使用できるバランスを目標に、大きめの多自由度バスレフ型で、低音を増強しました。ハイ上がりのほうがウケるミューズの方舟のコンセプトには合いませんが、家庭での使用には好適です。
少し遊びの要素を入れ、副空気室同士を繋ぐ、AICC-CR型にしました。AICC-CRと標準MCAP-CRとでは、音場感が微妙に変わります。この接 続のない、標準MCAP-CR型のほうが良いかもしれません。標準MCAP-CR型で作成するには、仕切りの穴をあけないよう変更します。

組立図
発表資料
Jasonさんから頂いた見取図(前面)
Jasonさんから頂いた見取図(側面)

試していませんが、開口を大きくすれば、FE103Enでも取付可能です。そちらのほうがいいかもしれません。

TR080b/AIT080a/CBT080a - 第一回スピーカー再生技術研究会オフ会で発表しました

2010年の作品です。MCAP-CRの変化形、AICC-CRとCBS-CRがどのように違うのかを知りたくて、3機種を一度に製作しました。

モデル
形式
図面
TR080b 標準MCAP-CR型 等角投影図板取図(AIT080a及びTR080b)
AIT080a AICC-CR型 等角投影図板取図(AIT080a及びTR080b)
CBT080a CBS-CR型 等角投影図板取図(CBT080a)
組立図(全機種:三角法)
注:縁の角材は板取図には含まれていません。また、左右対称に製作しました。

どのモデルも、外見は同じで低音の出方はあまり変わりませんが、よく聞くと音は、少し違います。
Standard MCAP-CRオフ会での一番人気は、CBT080a、松さんの一押しはAIT080a、私の好みは、Standard TR080bです。




13cmモデル

TR130e/TR130e2型−現在のメインスピーカーシステムです

TR130e型/TR130e2型
13cm口径は、フルレンジユニットでも最も使いやすいと思います。
以前は国産では13cm口径のユニットがありませんでしたが、今では、Fostexでも限定モデルが販売されています。
海外モデルでは、TangbandのW5-1611SA(F)、CIAREのHX132、SICAのZ002400など、いろいろなユニットが入手可能です。
国産品では、高価過ぎて一般性がありませんが、FeastrexにNF5Exなど数種類のモデルがあります。
ここでは、18mm厚の板を使ったモデルTR130e型と15mmのユニットを使ったモデルTR130e2型を紹介します。

TR130e組立図(三角法)
TR130e構造図(Nさんご提供)
TR130e板取図

TR130e2組立図(三角法)
TR130e2板取図

このような2種類の設計が出来てしまった理由は、材料の入手状況が違ったためです。TR13oe型は2組製作したので、主空気室と第3副空気室とを繋ぐト ンネル用紙管材料がなくなってしまい、TR130e2では、この部分を板材で製作するよう設計しました。同時に、15mm厚のアウトレット材が入手できた ので、板厚も変更しました。設計は殆ど同じで、どちらが良いということはないのですが、適当な紙管材料が入手できるのであれば、TR130e型のほうが良 いでしょう。
なお、TR130e2型は、FeastrexのNF5Exユニットを使用する前提で設計したので、開口形状が違い、かつ、励磁電流を供給するための端子用孔があります。励磁型を使用しない場合には、この孔は不要です。
製作記事は、MCAP-CRとバリエーションをご参照ください。

TR130b - 以前のモデルですが、ハイパフォーマンス

13cmとして初めて取り組んだモデルです。
ミューズの箱舟の出品するために、当時日本で入手できなかったスピーカーユニットをドイツから輸入した力作です。
最初は、Omnes AudioのL5型を装着。少し弱かったので、TangbandのW5-1611SAを装着してベストマッチでした。その後、FeastrexのNF5Exciterモデルも試し、可能性の高さを示しました。
つい最近も、外国の方から、FostexのFE138ES-Rを装着して、そのパフォーマンスに驚いたというお便りを頂きました。
前面と後面には18mmのパイン集成材を使用、構造部には15mmのシナアピトン合板を使った贅沢な造りですが、全部15mmの板を使っても問題ありません。

TR130b構造図
TR130b組立図
TR130b板取図(1)
TR130b板取図(2)-開口はFostexユニット用です

ミューズの箱舟に出品時の資料



設計図面例は、少しずつ更新してゆきます。


注意事項

MCAP-CRは、2012年に特許が 成立しています(特許第 5083703号)
契約による以外のMCAP-CRの商 用利用は禁じます。
MCAP-CRの商用利用を検討され る場合には、 ご連絡ください。
評価のために、実際に製作することは、商用利用とは看做しません。
また、商用以外の使用に制限はありません。

連絡先: mcapspeakers@gmail.com

管理人: 鈴木 茂

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